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消えたあいつ(光星side)
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「先生さようなら」
「あぁおつかれ日比谷」
思ったよりも帰りが遅くなってしまった。
奏斗は施設のみんなにお祝いされている頃だろう。早く帰って俺も奏斗にプレゼント渡さないとな。
お金をあまり持ってないから大したものはあげられないけど、お揃いのキーホルダー喜んでくれるかな?
ガラガラ
「ただいま~」
「「光星にぃ帰ってきた!おかえり!」」
「おかえりなさい光星くん」
「ただいま」
奏斗はホールにいるのかな?
とりあえず部屋に荷物をおいて奏斗へのプレゼントを取ってこよう。
それにしても誕生日会にしては静かだな。もしかして待たせてしまってるのか?
そう思った俺は、急いでみんながいるであろうホールに向かった。
「あれ?奏斗は?」
ホールに行くとみんなは各々遊んでいるし、肝心の奏斗の姿も見えない。
「カスミさん、奏斗今どこいますか?」
たまたま近くを通ったカスミさんに声を掛ける。
「あ、えっと、、、」
言葉をつまらせるカスミさんに違和感を覚えた。
「奏斗何かあったんですか⁉」
「違うの、急遽決まったことだから言えなかったんだけど、奏斗くん、里親さんが決まってもう出ていったの。」
「え?」
どういうことだ。だって数時間前まで普通に話してて、そんな出ていく素振りなんてまったくなかった。
それに荷物だって、さっき部屋に戻ったときたしかにあったはずだ。
俺はもう一度奏斗といっしょに使っている部屋を覗いた。
間違えない。荷物は確かにある。どういうことなんだ。
「カスミさん!奏斗はどこに誰に引き取られたんですか!」
ここ数ヶ月で施設を見学に来た里親希望者はそう多くはない。
「それは個人情報だから、、、」
そんな、、、今までずっと一緒にいたのに、こんなにもあっさり離れ離れになるのか。
「、、、」
俺は放心して動けなかった。
ただ部屋のすみににへたり込んで、流れ出た涙はプレゼントの包装を濡らした。
「あぁおつかれ日比谷」
思ったよりも帰りが遅くなってしまった。
奏斗は施設のみんなにお祝いされている頃だろう。早く帰って俺も奏斗にプレゼント渡さないとな。
お金をあまり持ってないから大したものはあげられないけど、お揃いのキーホルダー喜んでくれるかな?
ガラガラ
「ただいま~」
「「光星にぃ帰ってきた!おかえり!」」
「おかえりなさい光星くん」
「ただいま」
奏斗はホールにいるのかな?
とりあえず部屋に荷物をおいて奏斗へのプレゼントを取ってこよう。
それにしても誕生日会にしては静かだな。もしかして待たせてしまってるのか?
そう思った俺は、急いでみんながいるであろうホールに向かった。
「あれ?奏斗は?」
ホールに行くとみんなは各々遊んでいるし、肝心の奏斗の姿も見えない。
「カスミさん、奏斗今どこいますか?」
たまたま近くを通ったカスミさんに声を掛ける。
「あ、えっと、、、」
言葉をつまらせるカスミさんに違和感を覚えた。
「奏斗何かあったんですか⁉」
「違うの、急遽決まったことだから言えなかったんだけど、奏斗くん、里親さんが決まってもう出ていったの。」
「え?」
どういうことだ。だって数時間前まで普通に話してて、そんな出ていく素振りなんてまったくなかった。
それに荷物だって、さっき部屋に戻ったときたしかにあったはずだ。
俺はもう一度奏斗といっしょに使っている部屋を覗いた。
間違えない。荷物は確かにある。どういうことなんだ。
「カスミさん!奏斗はどこに誰に引き取られたんですか!」
ここ数ヶ月で施設を見学に来た里親希望者はそう多くはない。
「それは個人情報だから、、、」
そんな、、、今までずっと一緒にいたのに、こんなにもあっさり離れ離れになるのか。
「、、、」
俺は放心して動けなかった。
ただ部屋のすみににへたり込んで、流れ出た涙はプレゼントの包装を濡らした。
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