御曹司に捕まった孤児

胡宵

文字の大きさ
25 / 25

塗り替え(冬夜side)

しおりを挟む
「奏斗は何をしてるかな」 

学校へ向かう車の中で奏斗の部屋に付けた監視カメラを観る。

愛しい奏斗はベッドの上で大人しく座り込んでいた。自分の手元に奏斗が居ることが嬉しくて仕方がない。だが、

『光星助けて、、、』

その言葉を聞いた瞬間全身の血が沸騰するような怒りを覚えた。奏斗が、自分以外の人間に助けを求めている。もう俺のものだというのに。赦せない。

「おい、屋敷に戻るぞ」
「え?学校は、、、」
「そんなことはどうでもいい。戻れ」
「かしこまりました」




屋敷に戻ると組の奴らが話しかけてくるが全部無視して奏斗がいる部屋へ向かう。

ガチャ
「おい」

怒りでいつもより低くなった声に奏斗が怯えるのがわかる。

「あ、 え、なんで 学校は」
「そんなもんどうでもいい。俺は言ったよな?この部屋はずっと監視してるって」

奏斗がハッとしたような顔をする。が、もう遅い。奏斗の髪の毛を捕まえてベッドに押し付ける。

「お前、さっき何考えてた?ここから逃げたいのか?誰に助けを求めようとした?」
「あ、いや、ごめんなさい 逃げるつもりなんてなんてないです」
「お前が呟いてた光星ってお前にずっとまとわりついてたあいつだよな?いいのか?あんなやつ俺はどうとでもできるんだぞ」
「ごめんなさい!ゆるして、ゆるしてください!」

奏斗は目に涙を溜めてベッドに頭を擦り付ける。だが今はその行為さえも俺をイラつかせる。
俺以外のやつのために奏斗の心が動かされるのはいい気がしない。

他のやつのことなんて忘れて俺に依存すればいいのに。他のやつが近づけば俺に助けを求めて、俺がいないと息もできないくらい、奏斗のなかで俺が絶対的な存在になれば、きっともう外に出たいなんて言わない。永遠に俺のものにできる。

そのためにはどうするべきか。
そんなこと頭で考えるよりも先に体は理解していた。

バチッ‼︎

俺が出した手のひらは奏斗の左頬を赤く染めた。

人間は恐怖を覚えるほど恐怖の対象に気に入られようと必死になる。組の若頭としてそんな経験は幾度となくあった。

「え、、、なんで、」

奏斗は突然頬に走った痛みに驚き動きを止めた。

「奏斗、お仕置きの時間だ。ちゃんと良い子になろうな」

バシッ ゴッ! バシッバシッ

「ゔっ やめ やめて!あ”ぁ」

奏斗が悲痛な叫び声をあげるがお構いなしに殴り続ける。

「まだ。まだ反省してないでしょ」

ゴッッ ゴキッ パンッ!

「ごめ、ごめんなさい!もう考えないっ 逃げない!やめっ おえっゲホッゲホッ」

お腹を殴ると朝食べさせたものを吐き出す。

「あ~汚いな」

汚れたベッドから髪を鷲掴みにして奏斗を引きずり下ろし、浴室まで連れて行く。

シャワーで冬の冷水を頭から浴びせ、その間に監禁部屋の外から注射器を持ってくる。

「う、ぅあ たすけて」

浴室に戻ると奏斗は1人で寒さに震えていた。全身あざができ始めて、冷水をかけられた肌は若干青白くなっている。

「奏斗、腕出して」
「あ、あ、」

寒さで呂律が回っていない

「さっさと腕出せって言ってんだろ」

腕を強引に掴めば明らかに体温が低いのがわかる。

奏斗の細い腕に取ってきた注射器の針を刺すと奏斗の血を取ってパックに移していく。

奏斗は何をされているのかもうわかっていない様子でされるがままになっている。

血を死なない程度に抜き取ると奏斗はすでに気を失っていた。

「これでいい。」

きっと今奏斗の心は俺に対する恐怖心でいっぱいだ。だがそれでいい。他のやつの入る余地なんかもう与えない。

しおりを挟む
感想 2

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

min
2024.10.27 min

続き待ってます!どタイプです!!

解除
ちょこ
2024.05.23 ちょこ

楽しく読ませてもらってます!溺愛ドロドロ系大好きです(笑)いつまでも待ちますので更新楽しみにしてます♪頑張って下さい!応援してます!

解除

あなたにおすすめの小説

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医

ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。 筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

牢獄で男は逃げ場無き淫獄に打ちのめされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

人気俳優に拾われてペットにされた件

米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。 そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。 「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。 「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。 これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。