御曹司に捕まった孤児

胡宵

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涙(奏人side)

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冬夜が部屋から出ていってしばらくが経った。

この部屋は全部が真っ白で娯楽も何も無くて、気が狂いそうだと思った。手足には鎖がつけられていて部屋から出ることもできない。


 昨日、自分は冬夜に抱かれた。痛くはなかった。だけどあの行為はとても苦しくて、薬で無理やり気持ちよくさせられてることに泣きたくなった。
 
もしかしたら、これから俺はあんなことを幾度となくされるのかもしれない。それに果たして耐えられるのだろうか。思い出すだけでも屈辱で涙が出てくるあの行為を、、、


逃げたい。だけど俺がここから逃げたら施設のみんなはどうなる?みんな寂しい思いをしてあそこにいる。これ以上苦しめたくない。それにこんなに拘束されていたら逃げたくても逃げれない。

「光星、助けて、、、」

こんなとき一番に思い浮かべるのはいつでも俺を守ってくれた光星だ。
今ごろ学校に行っているのだろうか。
昨日まで当たり前に横にあったあの笑顔をもう一度見たい。もう一度あって話がしたい。

一人でいることが寂しくて、何もできない自分が悔しくて、たくさん泣いた。たくさん泣いて目を真っ赤に腫らしながら気づけば俺はまた眠りについていた。
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