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第14話乗馬

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昨日家督を継いだ経丸はいつもと変わらなず士郎と朝の走り込みをしひのと稽古をした後片倉とも稽古をしそして皆で朝ご飯を並んで食べた。



 朝ご飯を食べた後昨日もらった馬のことが気になり



「父上、父上からもらった馬に乗ってもよろしいでしょうか?」



長経は機嫌よく



「おー乗ってこい、乗ってこい」



「はい」



「せっかくだから皆も馬に乗れた方がいいから経丸について行きなさい」



皆は息を合わせたかのように「はい」と大きく返事をした。



片倉は皆を馬小屋に案内し馬を指して



「皆、この馬達の中から好きな馬を選んでくだされ」



士郎と稲荷は走って馬を選びに行った。



ひのと凛は馬の数を数えて一頭少なかったためひのは遠慮して選ぼうとしなかった。



「ひのさん、馬足りないから一緒に乗りませんか?」



「えっ、いいんですか?凛さん」



「もちろん、それとひのさんの方が私より一つ年上なのでさん付けはよしましょうよ」



「でも、先に天羽家に仕えたのは凛さんですから」



「じゃあ、こうしましょう二人ともお互いため口とちゃん付けで行きましょう」



「いいんですか」



戸惑うひのに凛は笑顔で



「もう決まりね」



「わかった」



稲荷はキョロキョロ周りを見渡し



「士郎、そういえば殿は?」



「あれ、さっきまでいたよね」



すると士郎と稲荷の後ろから経丸が馬に乗って



「皆さんお待たせしました」



士郎は後ろを振り返り



「あっ、経丸!!」



経丸は毛並みの綺麗な白馬に堂々と乗っていた。



「殿、かっこいいです」



「ありがとう凛ちゃん」



経丸は馬に乗っている状態から士郎に



「士郎どう思う?」



 意見を聞かれた士郎は

「いや、かっこいいほんとかっこいい。でも殿にはもったいないなぁ、猫に小判、豚に真珠とはこの事だ」



そういって笑い飛ばす士郎に経丸は



「せっかく人が気分よくなっていたのに士郎ってホント最低‼」



「殿、バカ兄貴はほっときましょう」



「そうだね、皆さんも馬に乗って見てください」



皆は馬を眺めているだけで乗ろうとしない。



「あれ、皆さんもしかして」



「それがし達、せーの馬に乗ったことありません」



一人だけ大きな声でセリフを言った士郎は



恥ずかしくなり強い口調で



「なんでせーので皆言わないんだよ」



片倉は呆れた感じで

「いやいや、そんな恥ずかしいこと、皆でわざわざ合わせて言うか!」



経丸は少し驚いた感じで



「もしかして片倉さんも乗れないの?」



片倉は少し恥ずかしがりながら



「すみません」

 

経丸は馬から降りて



「じゃあ今から私が皆に教えます」



経丸は丁寧に一人一人に乗り方を教える。



「おー、馬って意外と高いな」



士郎は馬の高さに少し恐いと思っていたが横で片倉が



「おー高い、こえーこえー」



片倉は足を恐怖でプルプルさせる。



士郎は片倉のビビっている姿が面白く恐怖心を忘れ大笑いし落馬した。



凛は少し笑いながら



「兄貴、あご外して落馬するほど笑うことじゃないでしょ」



「そう言ってる凛ちゃんも笑ってんじゃん」



凛は片倉の指摘に後ろを向いてごまかした。



経丸は優しい口調で



「片倉さん、大丈夫ですよ。そんなに高くないから落ち着いて」



士郎はニヤニヤしながら片倉の足を触った。



「うわぁぴくぴくして面白い」



「どれどれ、私も触ってみる」



経丸は厳しい口調で



「凛ちゃん!」



凛はニヤニヤしながら



「すいません、つい」



「片倉さん、少し歩いてみましょう」



「はい、しかし」



経丸は片倉の馬のたずなを引いて歩き始めた。



「うわぁー動いた、動いた」



片倉は慌てて両腕しっかりと馬の首にしがみついた。



いきなり首を絞められた馬はビックリし暴れて片倉を背中から地面にドーンと突き落とした。



落ち方が凄かったため皆は慌てて馬を降りて片倉のところに駆けつけた。



経丸は心配そうに



「片倉さん、大丈夫ですか‼」



片倉は呟くように



「うっ、気持ちー!」



士郎は大きい声で



「おいっ、片倉がどMに目覚めたぞ」



ひのは引いた感じで



「片倉さん気持ち悪いですね」



えっ、ひのがそんなこと言うの⁉



皆は心の中で驚き



凛はひののまさかの発言にビックリしながら



「ひのちゃん、それはストレートすぎ笑」



片倉は小さい声で



「確かに傷つく」



肩を落とす片倉にひのは慌てて



「いや、悪気があって言ったわけではなくて素が出てしまって」



凛と士郎は合わせたかのように右手を顔の前で左右に小さく振り



「それ、フォローになってない、なってない」



「でもこれで次は恐れずに乗れるようになるぞ。背中から落ちても痛くないむしろねぇ」



士郎はニヤニヤする片倉を見て



「経丸、片倉さん病院に連れて行った方がいいんじゃないか・・・」



「そうだね・・・」



片倉は痛みを快感と感じることで恐れずに乗れるようになった。



皆、馬に乗るのがうまくなっていった。





デモン達は木の上で



「いいか、久しぶりの登場だ、かっこよく決めるぞ」



「はい!」と乗り気で返事するひょーたに対してうーたは



「もう、普通でいいんじゃなですか」



「バカか、普通に登場なんてそんなかっこ悪い事できるか!」



ひょーたもデモンに同調するように



「そうだ、それだからお前は弟なんだ!」



「今、兄弟関係は関係ないし」



「うるさい、行くぞ」



 デモンは木から飛び降り



「我らはいきなりやって来る」



ドーン



士郎はいきなりうえから落ちてきたデモンを馬ではねた。



「番長―‼」



ひょーたは声を荒げてデモンに駆け寄る。



うーたはデモンを見て冷静な感じで



「あーこれ背中いっちゃてるよ」



デモンは痛みをこらえながら



「今日のところはこれまでだ」



ひょーたとうーたはデモンを担いで帰った。



その様子を見た片倉は



「あいつら何しに来たの?」



士郎は首をかしげながら



「さぁ?」



デモンは運ばれながら



「ちきしょー、俺の出番がー」



士郎達は何事もなかったかのように乗馬を続けた。



今がチャンスだな



片倉は後ろから徐々に近づいてお尻を上げて馬に乗っている士郎にかんちょうをしようとしたが急に片倉が乗っている馬がスピードを上げて



「うわぁあああああああ」



片倉は勢いそのまま士郎のお尻に指を突き刺した。



「いってええええええええええええぇ‼」



士郎は思いっきり飛び跳ねて落馬した。

 

片倉は慌てた顔で

 

やべぇやりすぎた。



「おい片倉‼いってええよ、第二関節まで入ったぞ」



「ごめん、マジごめん」



皆は心配しながらも笑いをこらえている。



士郎はズボンをおろしてお尻を確認しようとし、



「きゃー」



経丸は奇声をあげ稲荷は冷静に



「女の子いるんだぞ、ほか行って確認しろよ」



ひのは呆れた目で士郎を見て



「ないと思います」



士郎は慌てて草むらで確認し



「おい片倉、血が出てるじゃないか」



「マジで?どれどれ見せてみろ」



片倉と稲荷は士郎の方に向かった。



凛は呆れた感じで



「よくそんなの見に行くよね」  



ひのも呆れた感じで



「ないですね」



片倉と稲荷は士郎のパンツを確認した。



「ほんとだ、すげぇー‼」



「ほんとだすげぇー、じゃないわ」



士郎は片倉の肩をどついた。



男達は大笑いした。



女達は呆れていた。



これにて乗馬は終了したのであった。


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