学園七不思議〜7人の幽霊と5人の研究会員〜

第壱章 屋上に

部室へ

明日香は〔学 園 七 不 思 議〕のメモを研究会メンバーに見せようと、都市伝説研究会の部室の扉を勢いよく開け、入った。

「誰かいるー！？！？」

しかしそこには誰もいない。

東貴と豪は部活の日だとこの時間には滅多に来れない。真木は誰もいないと帰宅部なのですぐに帰ってしまう。

水城先輩は生徒会が無い日は大学受験の為か、図書室で探し物をしていることがあるが、今日は見かけていない。

ピコンッ♪

明日香の携帯に通知が来る。

先程グループチャットに送ったから、返信きたかな？

明日香は近くの椅子に座り、携帯を見る。

ーーーー都市伝説研究会（5）ーーーー

明日香「「「！集合！」」」既読3

真木「もう帰り道～、また明日ね」

レナ「今日は予備校があるから学校出ちゃってるんだ…、ごめんね_(┐「ε:)_

明日なら空いてるから…！」

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やはり二人は帰ってしまってるみたいだった。

男二人は部活ですぐには来れない為、明日香はしぶしぶ明日また集合しようとチャットに書き込んだ。

（さて、帰ろうかな。）

そう思い、明日香は部室の扉を開け、昇降口に向かった。

 

なにか…、違和感がある気がする…？

－－－次の日放課後－－－－

毎週火曜日は全運動部定休日となっている。

明日香は同じクラスの東貴を捕まえ、研究会の部室へ向かう。

明日香はウキウキしながら東貴の袖を引っ張る。

東貴「おいおい、別に逃げないから引っ張るなって」

それでも明日香は東貴を引っ張りながらスキップしていく。東貴はやれやれと思いながら合わせてついていく。その姿はまさにリア充。

2人は保育園時代からの幼馴染であり、この学園に入る時も一緒に入ろうと相談して決めたほど仲がいい。

さらに美男美女な為、二人ともとてもモテる。

モブA（リア充爆発しろ）

モブB（いちゃついてんじゃねえぞ！？！？）

モブC（仲のいい幼馴染の男女とか創作の世界でしか聞いたことねえよ…。尊い…、末長くお幸せにな…）

東貴「そういえば、明日香から集合の招集がかかるのって結構久しぶりだし、みんな揃うのも久しぶりだな」

都市伝説研究会のメンバーはとても仲が良い。

しかし、みんなそれぞれ別の委員や部活がある為、みんなが揃うことは滅多にない。

明日香はみんなが揃うのを楽しみにしている。

更に、大好きな都市伝説心をくすぐるような謎のメモが出てきている。ニヤニヤが止まらない。

「そうだね！早くみんなに話したい～～～！！！！！！」

そう言っている間に二人は部室に着いた。