小説の中の推しの悪女と入れ替わった?!~幸せになる為の入れ替わり〜

さくさく

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2章

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お昼休みになると、私たちが使っている棟の中庭でアイリとレイカと昼食をとっていた。


「えっ!じゃあ放課後は直ぐに帰ってしまわれるのですか?」

そうレイカに聞かれ、
『ええ、授業が終わり次第家に帰るように言われていますので。』

「じゃあ放課後街に出て遊んだりは出来ないって事ですね...。」
アイリは残念そうに言った。

ランチタイムでより距離が縮まり、色んな話をした。


「じゃあ家に帰ったら何をされているんですか?」


『部屋で本を読んだり、お庭をお散歩したり....?』

少し嘘をついた。両親のどちらかが家に居る時はなるべく自室を出ないよう言われている。


「え~!退屈になりません?それだったら外に遊びに行ってもいいじゃないですか!」

「こら!アイリ!それぞれに事情ってものがあるのよ。」

「んー。そうですよね。ごめんなさいカリナ様。」


『いえ、謝らないでください。本を読むのは好きだし、メイドが面白い新しいものを次々持ってきてくれるので退屈なんてしませんよ。』

今まで絵本や簡単な本しか読まなかったカリナが勉学に目覚めたと大騒ぎしたアンは次から次に新しい本を持ってくる。
元々本は読むのが好きな私は持て余す事無く、どんどん読み進めている。
お陰でこの世界の事も随分と分かってきた。


「いつか放課後に出歩くお許しが出たら、一緒に街に行きましょうね!」
そう言って笑うアイリはとても可愛くて、私もつられて『うんっ』と言って笑ってしまった。


「やっぱり爵位が格下の私が言うのも恐れ多いのですが、もう少し肩の力を抜いてお話しません?」
もレイカが言った。

「むしろカリナ様は公爵家の方ですから、私たちに敬語なんて要りませんよ?」


『ありがとうございます。態度を改めようと思ったら丁寧に喋る事に必死になっているみたいで..
でもアイリさんやレイカさんの前だけならもう少し力を抜いていいのかも知れませんね。』


「そうですよ!敬語を取るのが難しくても、私のことはアイリと呼んでください!」

「私のことも是非レイカと。」

2人がニコニコと私を見て、なんだか気恥ずかしくなってきて恐る恐る、
『アイリ、レイカ....」

そう呟いたら少し顔が熱くなった。

パタパタと顔を仰いで居たら、
「カリナ様、やっぱりこっちの方がいいですね!可愛い!」

「ほらまたアイリは失礼なことを!」

『こんな普通の友人が出来て嬉しいです。これから宜しくお願いします』
と少し泣きそうになりながら言うと、2人とも「もちろん!」と言って笑った。



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