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第二章
112 理想郷
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さて実質ヒトモドキを軟禁している状態だけど注意するべきことはなんだろうか。誘拐の経験がある人(そんな人は塀の中にいてほしいけど)ならおわかりだろう。
トイレと食事だ。また汚い話で申し訳ない。
ええとね、どうもあの石造りの建物、臭うんですよ。災害の時とかの注意点はトイレだと聞いたことがありますけどそういうことでしょう。
そりゃもう数十人が一日くらい立て籠もってるからひどいことになりますね。腹だって減っているはずです。
というわけでひとまず食事の差し入れ。ふかしたジャガオです!
はいぶちまけられました! ま、予想通りだな。オレたちからの施しは絶対に受けない。
なので何とかこいつらに食事とかトイレをしてもらわないと全滅するかもしれない。それはまずいけど、何の理由もなく家から遠ざかったところで怪しんで出てこないだろう。
しかしだ。サージさんとの会話を経てオレは成長した! ヒトモドキは自分にとって、都合のいい事実を信じると! ポイントは時折聞こえる讃美歌みたいな歌だ。
「そ、村長! 蟻どもが建物に集まっています!」
「な、何だと!?」
村長が外を覗いてみると蟻の群れがワラワラと建物を取り囲んでいた。避難していた建物内に悲鳴が満ちた。
「でてこいやー」
「おらー」
「ぶちのめしてやるー」
頑張れ! 助演女優賞は近いぞ! 働き蟻のテレパシーはヒトモドキには聞こえないけどやる気は伝わってるぞ!
ヒトモドキは大慌てで<弾>を撃ったりしているが威力も精度も低い。体力が足りないと魔法の威力も下がる。
ここで思い通りに動いてくれると助かるんだけどな。しばらく持久戦に……お?
ヒトモドキが何やら祈り始めたぞ? 今だ! 苦しむ演技だ!
「うわー」
「やられた―」
「たすけてー」
この大根役者どもめ! しかしヒトモドキはそんな演技をあっさり信じてしまったらしく、歓喜の声を上げると一斉に全員で祈り始めた。……都合よく解釈してくれてありがとう。
「よーし、撤退して全員村周りを囲め。建物から出すのは構わないけど絶対に村から出すなよ」
これでよし。村人どもは蟻が祈りを捧げればどこかへ行く、そう思ってくれただろう。心理的に自分たちに都合のいい理由を示してやればそれを信じたくなるものだ。時間が経てばまた包囲を閉じるからその隙にトイレなり食料を取りにいったりしてくれると助かる。
いっそ皆殺しにしてもいいけど……まだ情報は欲しいからもうちょっとこのままでいてもらおう。
実はこっそりとこの石造りの建物、どうやら教会らしい、の地下に蟻を潜ませて、教会の中の会話が聞こえるようにしたからな。外からだと人数が多いせいなのか、上手くテレパシーを拾えない。できるだけ近づいたからこれで盗聴し放題だ! さて何を話しているのやら。
再び包囲を狭めると波が引くようにヒトモドキは教会に戻っていった。
そこから聞こえてきたのはこんな会話だった。
「村長! またあの蟻が押し寄せてきました」
「落ち着いて教会に避難せよ。安心しろ。あの悪魔に憑りつかれた哀れな魔物は決して神の家に近づくことはできない。それよりも皆、食べ物を取り戻すことはできたか」
「はい、ここに」
村人たちが集めてきた食料は何とか二日分はありそうだった。が、しかしどこでも要領の悪い者はいる。ある少年が唐突に前に出た。
「申し訳ありません村長! 私は蟻からあまり食料を取り戻すことができませんでした!」
「何だと!」
「皆が必死で働いているときにお前は何を!」
「この怠け者! あなたのような人がいるから悪魔を呼び寄せたのよ!」
誰もが彼を非難するが、村長はそんな村人に向かって叫んだ。
「止めないか! まずは彼の罪を聞くのだ! 話してくれるな?」
「は、はい」
それから彼は自分がどんな罪を犯したのか、どれだけ卑小な人間かをとくとくと語り始めた。
何か言う度に外野からヤジが飛んだ。彼が話を一通り終えると村長は新たに一人の村人を指名し、同じことをさせた。今度はその村人を非難する声で教会は溢れた。その中にはさっき食料を上手く集められなかった彼も含まれる。
それを何度か繰り返し、非難を向けられていない村人の方が少なくなっていた。
「皆の者! 我らは弱い生き物だ! しかし、神の愛が私たちを包む限り我らの絆は決して消えはしない! 皆を許そう!」
その言葉と共に村人たちはお互いを抱き合い、讃え合った。
いっそ清々しいほどの変わり身の早さだった。
「神はきっと我らの全てを許して下さる! 我らをお救いになるのは神と救世主しかいない! あの邪悪な蟻など我らの愛の前には無力だ! さあ祈りを捧げよう! 神の御加護を!」
「「「「神の御加護を!」」」」
老若男女を問わず誰もが同じ祈りの言葉を唱えていた。疲れることなど知らないと言わんばかりに何時間も続けていた。
………………。
「ああ、すまん。ちょっと水持ってきてくれ」
やがて持ってこられた一杯の水をゆっくり飲み干す。すっきりした。
ふう。
………………。
な に こ の カ ル ト 。
なんてこった。完全にカルト宗教の洗脳の手口と一緒じゃねーか。これがごく普通なのか? 確かに都合よく民衆を操る道具だとは思ってたけどここまで極端だとは思わなかった。
自己批判と批判の繰り返し。愛の連呼。同じ語句を何度も唱え、疲労させて判断能力を奪い、歌などによって無理矢理一体感を演出する。
さらにカルト宗教に嵌めるにはある程度普通の環境から孤立させることが大事だけど、ここにはクワイしかヒトモドキの国が存在しないらしい。つまり、産まれた瞬間から洗脳されやすい環境が整っている。
もろカルトの手口じゃんか。まさかカルト宗教の教祖でも転生してたのか?
オレは今までヒトモドキは自分以外の魔物を洗脳して働かせていると思っていたけど違った。ヒトモドキは自分自身でさえも洗脳している。国民さえも国家の奴隷。人類の御先祖は宗教で団結力を維持したらしいけど、その最も極端な例がこれだろう。恐らくごく一部のヒトモドキだけがいい暮らしをしているはずだ。
タミルの奴にはもうちょっと優しくしてやってもよかったな。こんな教育を受けたならそりゃああなるって。
でも多分本人たちは洗脳されているという自覚はもちろん、洗脳しているという自覚もないはずだ。
洗脳に引っかかるなんて馬鹿だけだとか、誰かを洗脳しようとする人間は悪人に違いないなんて思わない方がいい。これは誰でも引っかかるものだ。地球でテロリストや詐欺師がいなくならないのはそれが普遍的な手口だからに他ならない。……オレは良く知っている。人間は善意によって馬鹿馬鹿しい選択をするものだって。
ヒトモドキは自分が幸せだと思っているに違いない。都合よく操られているなどとは思わず、善意の為に、「みんな」を助けるために必死で魔物を殺し、家族を洗脳する。
それによって救われると本気で信じている。
この国をどう呼ぶべきかなんて決まっている。
ディストピアだ。それがクワイと呼ばれる国の正体だ。
トイレと食事だ。また汚い話で申し訳ない。
ええとね、どうもあの石造りの建物、臭うんですよ。災害の時とかの注意点はトイレだと聞いたことがありますけどそういうことでしょう。
そりゃもう数十人が一日くらい立て籠もってるからひどいことになりますね。腹だって減っているはずです。
というわけでひとまず食事の差し入れ。ふかしたジャガオです!
はいぶちまけられました! ま、予想通りだな。オレたちからの施しは絶対に受けない。
なので何とかこいつらに食事とかトイレをしてもらわないと全滅するかもしれない。それはまずいけど、何の理由もなく家から遠ざかったところで怪しんで出てこないだろう。
しかしだ。サージさんとの会話を経てオレは成長した! ヒトモドキは自分にとって、都合のいい事実を信じると! ポイントは時折聞こえる讃美歌みたいな歌だ。
「そ、村長! 蟻どもが建物に集まっています!」
「な、何だと!?」
村長が外を覗いてみると蟻の群れがワラワラと建物を取り囲んでいた。避難していた建物内に悲鳴が満ちた。
「でてこいやー」
「おらー」
「ぶちのめしてやるー」
頑張れ! 助演女優賞は近いぞ! 働き蟻のテレパシーはヒトモドキには聞こえないけどやる気は伝わってるぞ!
ヒトモドキは大慌てで<弾>を撃ったりしているが威力も精度も低い。体力が足りないと魔法の威力も下がる。
ここで思い通りに動いてくれると助かるんだけどな。しばらく持久戦に……お?
ヒトモドキが何やら祈り始めたぞ? 今だ! 苦しむ演技だ!
「うわー」
「やられた―」
「たすけてー」
この大根役者どもめ! しかしヒトモドキはそんな演技をあっさり信じてしまったらしく、歓喜の声を上げると一斉に全員で祈り始めた。……都合よく解釈してくれてありがとう。
「よーし、撤退して全員村周りを囲め。建物から出すのは構わないけど絶対に村から出すなよ」
これでよし。村人どもは蟻が祈りを捧げればどこかへ行く、そう思ってくれただろう。心理的に自分たちに都合のいい理由を示してやればそれを信じたくなるものだ。時間が経てばまた包囲を閉じるからその隙にトイレなり食料を取りにいったりしてくれると助かる。
いっそ皆殺しにしてもいいけど……まだ情報は欲しいからもうちょっとこのままでいてもらおう。
実はこっそりとこの石造りの建物、どうやら教会らしい、の地下に蟻を潜ませて、教会の中の会話が聞こえるようにしたからな。外からだと人数が多いせいなのか、上手くテレパシーを拾えない。できるだけ近づいたからこれで盗聴し放題だ! さて何を話しているのやら。
再び包囲を狭めると波が引くようにヒトモドキは教会に戻っていった。
そこから聞こえてきたのはこんな会話だった。
「村長! またあの蟻が押し寄せてきました」
「落ち着いて教会に避難せよ。安心しろ。あの悪魔に憑りつかれた哀れな魔物は決して神の家に近づくことはできない。それよりも皆、食べ物を取り戻すことはできたか」
「はい、ここに」
村人たちが集めてきた食料は何とか二日分はありそうだった。が、しかしどこでも要領の悪い者はいる。ある少年が唐突に前に出た。
「申し訳ありません村長! 私は蟻からあまり食料を取り戻すことができませんでした!」
「何だと!」
「皆が必死で働いているときにお前は何を!」
「この怠け者! あなたのような人がいるから悪魔を呼び寄せたのよ!」
誰もが彼を非難するが、村長はそんな村人に向かって叫んだ。
「止めないか! まずは彼の罪を聞くのだ! 話してくれるな?」
「は、はい」
それから彼は自分がどんな罪を犯したのか、どれだけ卑小な人間かをとくとくと語り始めた。
何か言う度に外野からヤジが飛んだ。彼が話を一通り終えると村長は新たに一人の村人を指名し、同じことをさせた。今度はその村人を非難する声で教会は溢れた。その中にはさっき食料を上手く集められなかった彼も含まれる。
それを何度か繰り返し、非難を向けられていない村人の方が少なくなっていた。
「皆の者! 我らは弱い生き物だ! しかし、神の愛が私たちを包む限り我らの絆は決して消えはしない! 皆を許そう!」
その言葉と共に村人たちはお互いを抱き合い、讃え合った。
いっそ清々しいほどの変わり身の早さだった。
「神はきっと我らの全てを許して下さる! 我らをお救いになるのは神と救世主しかいない! あの邪悪な蟻など我らの愛の前には無力だ! さあ祈りを捧げよう! 神の御加護を!」
「「「「神の御加護を!」」」」
老若男女を問わず誰もが同じ祈りの言葉を唱えていた。疲れることなど知らないと言わんばかりに何時間も続けていた。
………………。
「ああ、すまん。ちょっと水持ってきてくれ」
やがて持ってこられた一杯の水をゆっくり飲み干す。すっきりした。
ふう。
………………。
な に こ の カ ル ト 。
なんてこった。完全にカルト宗教の洗脳の手口と一緒じゃねーか。これがごく普通なのか? 確かに都合よく民衆を操る道具だとは思ってたけどここまで極端だとは思わなかった。
自己批判と批判の繰り返し。愛の連呼。同じ語句を何度も唱え、疲労させて判断能力を奪い、歌などによって無理矢理一体感を演出する。
さらにカルト宗教に嵌めるにはある程度普通の環境から孤立させることが大事だけど、ここにはクワイしかヒトモドキの国が存在しないらしい。つまり、産まれた瞬間から洗脳されやすい環境が整っている。
もろカルトの手口じゃんか。まさかカルト宗教の教祖でも転生してたのか?
オレは今までヒトモドキは自分以外の魔物を洗脳して働かせていると思っていたけど違った。ヒトモドキは自分自身でさえも洗脳している。国民さえも国家の奴隷。人類の御先祖は宗教で団結力を維持したらしいけど、その最も極端な例がこれだろう。恐らくごく一部のヒトモドキだけがいい暮らしをしているはずだ。
タミルの奴にはもうちょっと優しくしてやってもよかったな。こんな教育を受けたならそりゃああなるって。
でも多分本人たちは洗脳されているという自覚はもちろん、洗脳しているという自覚もないはずだ。
洗脳に引っかかるなんて馬鹿だけだとか、誰かを洗脳しようとする人間は悪人に違いないなんて思わない方がいい。これは誰でも引っかかるものだ。地球でテロリストや詐欺師がいなくならないのはそれが普遍的な手口だからに他ならない。……オレは良く知っている。人間は善意によって馬鹿馬鹿しい選択をするものだって。
ヒトモドキは自分が幸せだと思っているに違いない。都合よく操られているなどとは思わず、善意の為に、「みんな」を助けるために必死で魔物を殺し、家族を洗脳する。
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