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第三章
148 おとなしく流されてはいけない
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のんびりと豚かつ羊は草を食む。ちょっと訂正しよう。のんびりと、ではなくグーたらしながら草を食べている。寝そべりながら草を食べている。あ、今子供がやるみたいに寝転がって移動していますよ。だらけまくってんじゃねえか。あのドードーですら立ち上がっていたというのに。
手を伸ばしているのでも口が伸びているわけでもない。ではどうやって草を食べているのか? 意外! それは体毛! 体から伸びた毛を伸ばしている! ま、要するに奴らの魔法は毛を操作する魔法だ。魔法だけならどっちかというと羊よりかな? 豚羊でいいかな。魔法の名前は、髪舞……髪じゃないから毛舞? よし決定。<毛舞>。
もし牛などの反芻動物の魔物がいたら火を扱う魔法になるんじゃないかと予想していたけど、どうもそうじゃないみたいだ。牛と炎が結びつかないかもしれないけど、実は、牛は都市ガスにも使われているメタンガスを生産する。
反芻動物なら体内の微生物によってメタンを生成してしまうので、そのメタンを上手く使うことができれば火を使えるようになるかもしれないと思ってんだけど……今のところファンタジー世界定番の魔法である、炎の魔法を使う魔物は存在しない。確かに炎とか熱を恣意的に使う生物なんてそれこそ人くらいしか思いつかないなあ。もちろん毛の魔法も十分強そうだけどな。あのモフモフ、簡単にぶった切ったりはできないだろう。
ただそれでも不用心に過ぎる。今は真っ昼間。草原であるがゆえに視界良好。爽やかな青空にそよぐ風、なびく草、遠く空を飛ぶ鳥。ピクニックにはもってこいのロケーションだけど、ここは異世界。地球の猛獣より危険な魔物がうようよしている。
ならどうして豚羊はのんびりしていられるのか。
理由一。多いから。
理由二。でかいから。
結論、あいつらかなり強いんじゃね? サイズ的には体長二、三メートル。地球なら牛とそう変わらないかな。羊としてなら規格外なほどでかいかもしれない。
数は五百頭くらい? 羊は結構でかい群れを形成することもある。もしもあの群れが一斉に突進してきたらファランクスを吹っ飛ばせるかもしれない。でかさと数というのはそれくらいの強みだ。
そんな簡単に襲いかかることはできないな。今回の目的は交渉だからこっちは十人くらいだ。その気になれば瞬殺されるだろう。
ライオンが昼間寝っ転がっているのはライオンに襲いかかる敵がいないからだという。こいつらも同様に天敵に襲いかかられることはないのか。しかもライオンとは違いひーこら言いながら獲物に襲いかかる必要もない。そこら辺の草を食べればいい。
食っちゃ寝していれば豚になるのではない。食っちゃ寝できるから豚なのだ。見習いたいね。
さて何をどう交渉したもんかね。まずは無難に食い物でも差し出すか。
用意したのは干しリン、メープルシロップ、蜘蛛豆、ジャガオ。無難な食材だろう。草はいくらでもあるから、持っていってもあまり意味がなさそうだし。
「こんにちは! 今日もいい天気ですね!」
テレパシーで呼びかけるのも慣れてきたな。さあ、反応はどうだ?
「ええ。良い日差しです。草も美味しい」
なん……だと……? ものすごく普通だ。声の様子は穏やかで、素朴な、それでいて男女どちらか判断しかねる声音だ。ドードーの時に学んだけど、テレパシーで性別を判断するのは難しい。
しかしまあ何というかオレもテレパシーに慣れてきたけどやっぱりこの世界の魔物はテレパシーが当然のように存在していることを受け入れている。というかない方が不自然なんだろうな。だからなのか直接顔を合わせなくてもテレパシーで話しかけているオレをオレであると疑わない。
地球人類だとどうしても直接顔を合わせることを特別視しているけど……魔物はそうでもないのかな?
とりあえず悪くない会話の入り方をしたのでそのまま続けよう。
「草がおいしいのは構いませんが、他の食べ物を食べたいとは思いませんか?」
「おや、頂けるのですかな?」
個包装されたお菓子を一つつまむくらいの気楽さでこちらに近づいてくる。……怖いくらい順調なんですけど。
用意した食べ物をずらりと並べ、それぞれに豚羊たちが群がりもぐもぐと反芻しながらゆっくり食べていく。
警戒心が薄いのは種族的な特徴かそれとも自分たちの戦闘力に自身があるのか。
何にせよ今は黙って見守っておこう。気になるのはリーダー格らしき豚羊がじっとこちらを監視するようにねめつけていることか。少なくともこいつは油断していない。
用意された食料をぺろりと平らげた豚羊はリーダーらしき魔物を取り囲むように身を投げ出している。鼻を地面に突きだし、足を折り曲げ、腹を地面に擦りつけるようにしている様子は土下座、いや五体投地のようにも見える。
恭順の意を示しているのは明らかだ。地球では猿やライオンに比べると牛や羊は群れを作ってもあまりリーダーを作ったりしないらしいけど……こいつらは違うのか?
しばらく内緒話をしていた豚羊はやがてこちらに向き直り、穏やかに語り掛けてきた。
「あなた方の食べ物は素晴らしい味です」
おお! いい雰囲気! これなら――――
「しかしながら我らには合いません」
「なんでやねん!」
またか! またこのパターンか! 期待させるだけ期待させやがって! そんなに人をもてあそぶのが楽しいのか!
あ、もしかして栄養価が高すぎることが問題なのか? 牛などの反芻動物は豆類などの濃い飼料を食べ続けた場合、体内の微生物の環境が維持できなくなり、食べた草などを消化できなくなるらしい。
それを憂慮しているのか?
「これは美味すぎます」
……はい?
「いやいや、なんで美味いとだめなんだよ?」
あ。敬語終わっちった。テレパシーで敬語使うのって難しいんだよな。心の底から敬意がないと敬語にならないんだよ。
でもそりゃ驚くだろ。誰だって美味いもん食べたいと思うんだけどな。
「何故ならこれは高いのです」
「……? 高い? 何が? 値段?」
「命が高いのです」
……よくわからん。……いや、なんとなく予想ができる。これは多分宗教がらみだ。
「お前たちの神がそう言っているのか?」
「? 神とは何です?」
あれ? はずれ?
「お前たちには信仰しているものが何かないのか?」
「我々は昇りつめるためにいるのです」
昇る……意味的には解脱とか悟りとかそういう意味合いかな?
「その、昇るのと食事とどう関係があるんだ?」
「高みに昇るためには高い命を奪ってはなりません。この食事には高い物が多すぎます」
なるほど。仏教における不殺生の教えのようなものか。他者の命を奪ってはならない。こいつらの場合それは植物にさえ向けられている。
もう少し話を続けて色々わかってきた。こいつらの高さという言葉を翻訳するのはかなり難しい。命が発生する力の源、あるいは正しさの証とでも解釈するべきかな?
例えば草と種なら、種の方が高い。何故なら植物は種から成長するから。より成長する可能性がある命を奪わない方が良いみたいだ。草を食べる時も根こそぎ食べるのではなく、なるべく地面の下の根は残しておくようにするらしい。
あるいは自然環境を維持するための本能が宗教的に結びついた結果かもしれない。釣った稚魚をリリースするようなものだ。成長しきっていない動植物を食べた場合、自然環境へのダメージが大きくなることがある。
まあ、理解できんでもない。気になるのは周りに対してどう接するかだな。ヒトモドキみたいに自慢したがりだとめんどくさい。
「オレたちは普段今持ってきた食材を食べているけどそれはいいのか?」
「構いません」
おや、意外な反応。豚羊は穏やかな態度を崩さない。
「我々は昇るために命を奪いません。ですが誰もが昇れないとは理解しています。それを責めることはしません」
お互い好きにしておk、ってことなのかな。
割と寛容だな。どことなくこちらを見下しているような気もするけど。
「お前らの昇る、とか高さについて詳しく聞きたいけど構わないかな? できればオレの部下に教えてくれないか?」
これ以上交渉するならなるべく豚羊の宗教について知っておいた方がいい。その方がこいつらのうけもいいだろう。
「よろしい。では教えて差し上げましょう」
滔々と語りだす豚羊。さて、それでは――――寝るか。
(一号。ちょっといいか?)
こっそりテレパシー。情報整理担当の女王蟻に声をかける。
(何?)
(こいつらの宗教について話を聞いて情報を纏めておいてくれ)
(わかった)
嫌な声色を出さずに黙々と作業を開始する一号。
ふう、それじゃあお昼寝しますか。
いやこれは決して話が長くなりそうだから面倒な仕事を押し付けたわけではない。ただ単に役割分担をしているだけだ。宗教の長って話が百パー長いとは思うけどそれはあくまで予想であって確信ではない。
決してサボっているわけではない。時間を効率的に使うために頑張って他の蟻を育てたんだし何もおかしくはない。というか最近結構忙しかったからたまには昼寝ぐらいしたい。
それじゃおやすみ。
手を伸ばしているのでも口が伸びているわけでもない。ではどうやって草を食べているのか? 意外! それは体毛! 体から伸びた毛を伸ばしている! ま、要するに奴らの魔法は毛を操作する魔法だ。魔法だけならどっちかというと羊よりかな? 豚羊でいいかな。魔法の名前は、髪舞……髪じゃないから毛舞? よし決定。<毛舞>。
もし牛などの反芻動物の魔物がいたら火を扱う魔法になるんじゃないかと予想していたけど、どうもそうじゃないみたいだ。牛と炎が結びつかないかもしれないけど、実は、牛は都市ガスにも使われているメタンガスを生産する。
反芻動物なら体内の微生物によってメタンを生成してしまうので、そのメタンを上手く使うことができれば火を使えるようになるかもしれないと思ってんだけど……今のところファンタジー世界定番の魔法である、炎の魔法を使う魔物は存在しない。確かに炎とか熱を恣意的に使う生物なんてそれこそ人くらいしか思いつかないなあ。もちろん毛の魔法も十分強そうだけどな。あのモフモフ、簡単にぶった切ったりはできないだろう。
ただそれでも不用心に過ぎる。今は真っ昼間。草原であるがゆえに視界良好。爽やかな青空にそよぐ風、なびく草、遠く空を飛ぶ鳥。ピクニックにはもってこいのロケーションだけど、ここは異世界。地球の猛獣より危険な魔物がうようよしている。
ならどうして豚羊はのんびりしていられるのか。
理由一。多いから。
理由二。でかいから。
結論、あいつらかなり強いんじゃね? サイズ的には体長二、三メートル。地球なら牛とそう変わらないかな。羊としてなら規格外なほどでかいかもしれない。
数は五百頭くらい? 羊は結構でかい群れを形成することもある。もしもあの群れが一斉に突進してきたらファランクスを吹っ飛ばせるかもしれない。でかさと数というのはそれくらいの強みだ。
そんな簡単に襲いかかることはできないな。今回の目的は交渉だからこっちは十人くらいだ。その気になれば瞬殺されるだろう。
ライオンが昼間寝っ転がっているのはライオンに襲いかかる敵がいないからだという。こいつらも同様に天敵に襲いかかられることはないのか。しかもライオンとは違いひーこら言いながら獲物に襲いかかる必要もない。そこら辺の草を食べればいい。
食っちゃ寝していれば豚になるのではない。食っちゃ寝できるから豚なのだ。見習いたいね。
さて何をどう交渉したもんかね。まずは無難に食い物でも差し出すか。
用意したのは干しリン、メープルシロップ、蜘蛛豆、ジャガオ。無難な食材だろう。草はいくらでもあるから、持っていってもあまり意味がなさそうだし。
「こんにちは! 今日もいい天気ですね!」
テレパシーで呼びかけるのも慣れてきたな。さあ、反応はどうだ?
「ええ。良い日差しです。草も美味しい」
なん……だと……? ものすごく普通だ。声の様子は穏やかで、素朴な、それでいて男女どちらか判断しかねる声音だ。ドードーの時に学んだけど、テレパシーで性別を判断するのは難しい。
しかしまあ何というかオレもテレパシーに慣れてきたけどやっぱりこの世界の魔物はテレパシーが当然のように存在していることを受け入れている。というかない方が不自然なんだろうな。だからなのか直接顔を合わせなくてもテレパシーで話しかけているオレをオレであると疑わない。
地球人類だとどうしても直接顔を合わせることを特別視しているけど……魔物はそうでもないのかな?
とりあえず悪くない会話の入り方をしたのでそのまま続けよう。
「草がおいしいのは構いませんが、他の食べ物を食べたいとは思いませんか?」
「おや、頂けるのですかな?」
個包装されたお菓子を一つつまむくらいの気楽さでこちらに近づいてくる。……怖いくらい順調なんですけど。
用意した食べ物をずらりと並べ、それぞれに豚羊たちが群がりもぐもぐと反芻しながらゆっくり食べていく。
警戒心が薄いのは種族的な特徴かそれとも自分たちの戦闘力に自身があるのか。
何にせよ今は黙って見守っておこう。気になるのはリーダー格らしき豚羊がじっとこちらを監視するようにねめつけていることか。少なくともこいつは油断していない。
用意された食料をぺろりと平らげた豚羊はリーダーらしき魔物を取り囲むように身を投げ出している。鼻を地面に突きだし、足を折り曲げ、腹を地面に擦りつけるようにしている様子は土下座、いや五体投地のようにも見える。
恭順の意を示しているのは明らかだ。地球では猿やライオンに比べると牛や羊は群れを作ってもあまりリーダーを作ったりしないらしいけど……こいつらは違うのか?
しばらく内緒話をしていた豚羊はやがてこちらに向き直り、穏やかに語り掛けてきた。
「あなた方の食べ物は素晴らしい味です」
おお! いい雰囲気! これなら――――
「しかしながら我らには合いません」
「なんでやねん!」
またか! またこのパターンか! 期待させるだけ期待させやがって! そんなに人をもてあそぶのが楽しいのか!
あ、もしかして栄養価が高すぎることが問題なのか? 牛などの反芻動物は豆類などの濃い飼料を食べ続けた場合、体内の微生物の環境が維持できなくなり、食べた草などを消化できなくなるらしい。
それを憂慮しているのか?
「これは美味すぎます」
……はい?
「いやいや、なんで美味いとだめなんだよ?」
あ。敬語終わっちった。テレパシーで敬語使うのって難しいんだよな。心の底から敬意がないと敬語にならないんだよ。
でもそりゃ驚くだろ。誰だって美味いもん食べたいと思うんだけどな。
「何故ならこれは高いのです」
「……? 高い? 何が? 値段?」
「命が高いのです」
……よくわからん。……いや、なんとなく予想ができる。これは多分宗教がらみだ。
「お前たちの神がそう言っているのか?」
「? 神とは何です?」
あれ? はずれ?
「お前たちには信仰しているものが何かないのか?」
「我々は昇りつめるためにいるのです」
昇る……意味的には解脱とか悟りとかそういう意味合いかな?
「その、昇るのと食事とどう関係があるんだ?」
「高みに昇るためには高い命を奪ってはなりません。この食事には高い物が多すぎます」
なるほど。仏教における不殺生の教えのようなものか。他者の命を奪ってはならない。こいつらの場合それは植物にさえ向けられている。
もう少し話を続けて色々わかってきた。こいつらの高さという言葉を翻訳するのはかなり難しい。命が発生する力の源、あるいは正しさの証とでも解釈するべきかな?
例えば草と種なら、種の方が高い。何故なら植物は種から成長するから。より成長する可能性がある命を奪わない方が良いみたいだ。草を食べる時も根こそぎ食べるのではなく、なるべく地面の下の根は残しておくようにするらしい。
あるいは自然環境を維持するための本能が宗教的に結びついた結果かもしれない。釣った稚魚をリリースするようなものだ。成長しきっていない動植物を食べた場合、自然環境へのダメージが大きくなることがある。
まあ、理解できんでもない。気になるのは周りに対してどう接するかだな。ヒトモドキみたいに自慢したがりだとめんどくさい。
「オレたちは普段今持ってきた食材を食べているけどそれはいいのか?」
「構いません」
おや、意外な反応。豚羊は穏やかな態度を崩さない。
「我々は昇るために命を奪いません。ですが誰もが昇れないとは理解しています。それを責めることはしません」
お互い好きにしておk、ってことなのかな。
割と寛容だな。どことなくこちらを見下しているような気もするけど。
「お前らの昇る、とか高さについて詳しく聞きたいけど構わないかな? できればオレの部下に教えてくれないか?」
これ以上交渉するならなるべく豚羊の宗教について知っておいた方がいい。その方がこいつらのうけもいいだろう。
「よろしい。では教えて差し上げましょう」
滔々と語りだす豚羊。さて、それでは――――寝るか。
(一号。ちょっといいか?)
こっそりテレパシー。情報整理担当の女王蟻に声をかける。
(何?)
(こいつらの宗教について話を聞いて情報を纏めておいてくれ)
(わかった)
嫌な声色を出さずに黙々と作業を開始する一号。
ふう、それじゃあお昼寝しますか。
いやこれは決して話が長くなりそうだから面倒な仕事を押し付けたわけではない。ただ単に役割分担をしているだけだ。宗教の長って話が百パー長いとは思うけどそれはあくまで予想であって確信ではない。
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