幼なじみギャル(偽)と異世界転移したら金髪ショタ(謎)に保護されました

定春

文字の大きさ
70 / 70
ナルアポッドの族長たち

手荒い歓迎

しおりを挟む
「おかえりなさいませ、アウラ姉様ねえさままた・・無断むだんさと留守るすにしましたね?」
「いや、イエラよ……これには理由りゆうがあってじゃな」
 アウラの案内あんないでツギビキぞくさといた途端とたん、アウラとおな桃色ももいろかみをした長身ちょうしん女性じょせい出迎でむかえられた。
政務せいむとどこおっています。勿論もちろん最優先さいゆうせんでお戻りくださいますよね?」
 口調くちょう丁寧ていねいだが、有無うむわさぬ威圧感いあつかんかくしもしないところをると、相当そうとうにご立腹りっぷくのようだ。
勿論もちろんじゃ! ……まぁ、すこ野暮用やぼようませたのちかうからっておれ」
「……こえていなかったのでしょうか?」
 その言葉ことばともに、どこからともなくゴゴゴという地響じひびきがる。
「あぁ、これは完全かんぜんあたまにきてるでござるなぁ」
 いかりの対象たいしょう自分じぶんじゃないので灯花とうか他人事ひとごとのようにのほほんとしている。
「……何度なんどその言葉ことばだまされたことか。ウオラ、エアラ。折檻せっかん時間じかんです」
 女性……イエラさんの足元あしもと地面じめんれ、そこからたかさ五メートルほど巨大きょだい土人形つちにんぎょうあらわれた。
「ば、馬鹿者ばかもの!? 客人きゃくじんまえぞ!」
 アウラの抗議こうぎむなしく、すでにイエラさんの姿すがたい。
「ユウ! たすけてほしいのじゃ!」
 たすけをもとめるアウラのこえをよそに、土人形がうでげる。
速身シフ!」
 危険きけん察知さっちしたぼく自分じぶん灯花とうか聖法イズナ使つかい、アウラをかかえてそのから退いた。
 ボコン
 アウラがいた場所ばしょに土人形のうでろされる。
 地面じめんたったつちうでくだるも、みるみるうちにもともどっていく。
「どうしたらいいんだこれ……」
 土人形から距離きょりりアウラをろす。
強度きょうど自体じたいよわそうでござるが、再生さいせい能力のうりょくがあるのは厄介やっかいでござるなぁ……」
 灯花とうかうでまわしてかたらす。
土人形アレ魔法まほううごいておる。まず、術者じゅつしゃをどうにかせねば……」
「アウラも魔法を使つかえるのでござるか?」
当然とうぜんわらわふくよん姉妹しまい土魔法つちまほう得意とくいなのじゃが……」
 会話かいわ最中さいちゅうにもつちかたまりんでくる。
正直しょうじきわらわにはアレにたいする有効打ゆうこうだいのじゃ」
「あの土人形をつくってたたかわせるとかどうでごさる?」
無理むりじゃ。いもうとたちが三人でちからわせたものにかなおおきさなどとてもとても……」
 ためいきをつくアウラ。
中位水流魔法ノマ・スアル!」
 つちみずくずそうと魔法まほうってみたが、たった部分ぶぶんどろっぽくなっただけでかたちたい した変化へんかい。
 (ぼく魔法まほうこわしたとしてもすぐもともどっちゃうのか……)
「せめて術者じゅつしゃ位置いちが分かれば……」
 灯花とうか無闇むやみむのは無駄むだだとさとったのか、なにいかかんがえている。
「ユウおにいさま」
 背後はいごからふくすそをチョイチョイとられる。
「アルネリアちゃん? どうしたの?」
「サーラおねえさまとアルなら、そのひとたちがどこにいるかわかるからおつだいしたいなって」
 そうえば、二人は法力マナかんちからっているんだった。
「サーラさん……」
「はい。ただいま全員ぜんいんつけえました」
 ぼくがおねがいするまえに、サーラさんは仕事しごとえていた。
「トウカさん、位置いちつたえますので確保かくほしてください」
了解りょうかいでござるっ!」
 そこからはあっというだった。
確保かくほー!」
 まずはうえかくれていた一人を発見はっけん
 灯花とうかがってつかまえ、そのままぼくわたしてきたので風魔法かぜまほういきおいをやわらげつつキャッチ。
逮捕たいほー!」
 二人目はくさむらにカモフラージュしたふくかくれていたところをアウラが土魔法つちまほう拘束こうそく
 そしてのこるは先程さきほど女性じょせい……。
掘削くっさくー!」
 ボゴッ
「っ!?」
 イエラさんはさっきれた地面じめんなか身体からだちいさくしてかくひそんでいた。
 ピンポイントでつけられたことにおどろいたのか、ほぼ無抵抗むていこうつかまる。
「くっ……! まさかこんな手練てだれをお姉様ねえさまれてくるとは……!」
風魔法かぜまほう使つかひとなんてはじめてました~」
「ぜったいにつからないとおもってたのにぃ……」
みなすまぬ。政務せいむよりも優先ゆうせんすべき用事ようじがあるのじゃ」
 そうってアウラはイエラさんのまえぼくす。
「このものを"神問答しんもんどう"にれていかねばならぬ」
「……アウラ姉様ねえさまがそうするだけの理由りゆうがあるのですね?」
「うむ」
 一瞬いっしゅん、イエラさんはぼくかおなにかを言いたそうにしていたが、すぐにアウラのほうへと視線しせんもどした。
承知しょうちいたしました。それでは、皆様みなさまこちらへ」
 拘束こうそくかれたイエラさんの案内あんないで、僕達ぼくたちさとなかへとはいっていった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

処理中です...