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10 さようなら元婚約者様
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相変わらず、言い方がきついよ。名前は、グレリュード様でしたね。
「えっと、これには事情がありまして。本日ウィルソン・ボリシュ侯爵令息が、転校手続きの為、登校する予定になっています。私は、彼の元婚約者なんですけど、ボリシュ侯爵家から、彼が現在普通の精神状態ではない、私に恨みを持っていると聞かされて、隠れられる所を探してました」
と言えば、
「自分の教室でいいだろう。クラスメイトも来れば助けてもらえるだろう」
「いえ、まだ人もいないので、かえって見つかりやすいと思い、死角になる場所を探しておりました。怪しい行動をして、生徒会の方にご迷惑おかけしました」
と下手に出て言えば、悪いと思ったのか
「…確かに、まだ早いな、少し勘違いした。まだ机やロッカーに何も入っていなかったから、これから犯人が手紙を入れるのかと思って…すまなかった。しかし、ここに隠れられる場所はないだろう?ただの校舎の入り口だ」
「そうですね、でもあちらの側面の養護室など入り口も見えるので、登校したらわかりますよね」
と私は目星をつけた。
「養護室って入れますか?」
と聞くと、顔を振りまだ先生が準備していないと言われる。
そんな話をしていたら、ルーナさんが、大きな声で話しながら歩いて来た。
相変わらずルーナさんの声は、よく聞こえた。
「まぁ、こんな早く来てしまったわ、まだ隠れるところも決まってないのに!」
と言えば、面倒くさそうに入り口の隣の部屋、用具入れの鍵を刺して扉を開けた。無言で入れと言ってくれているようだ。
ちょっと優しい…
何だかこんな小さな部屋に、男子生徒と二人なんて緊張する~
顔は整っているし、背が高いし、ただ口調が厳しいのがマイナスポイントだ。こういう人は、観賞用というやつだ。大丈夫、私はちゃんと安らぐ安全な方を求めている。無心になれ、リディア!
「ええー、私は反対ですよ、そんなことしたら、今度は謹慎じゃ済まないよ~、ウィル~」
「バレない、朝早くなんて誰もいない。リディが悪いんだ。あんなに私に好意的だったのに、ルーナのことをぽろっと言ったら、鬼の首を取ったみたいに、全部私が悪いと言って、全部取り上げたんだから。リディとは、結婚はするつもりだった、ルーナは友達であり、愛しい人であり、みんなのルーナだから」
なんだこいつ…
「私は、ウィル好きだよー、優しいーし、今まで通りが心地良ーい。だから騎士学校になんて行って欲しくないけど、新入生にそんなことしたら、泣かれてしまうよー」
「ルーナだって、一年生の頃にアンネリーネ様達にやられただろう。結局誰が、やったか犯人見つからずじゃないか!大丈夫、バレない」
声が小さくてもう聞こえない。
あいつらが、私に何かするつもりらしい。
横にいる人は目を瞑っていた。
これは聞こえていないふり?
聞いたよね、あなた生徒会の人だよね。思いっきり彼の腕を叩いて、指で自分を指し、
「あれ私の話。捕まえる、わかった?」
と短く言えば、思いっきり面倒くさいなという溜息を吐いた。
「余計なことをしたな」
と、ボソッと言った。職務怠慢だろう。
「ほら、早く行きましょう。生徒会の人間がいたら、捕獲も容易だわ」
と言って、静かに用具室から出る。
さぁ、本当に最後だろう。馬鹿な元婚約者だ。ここで何かしようなんて考えるなんて救いようのない。こんな人だとは思わなかった。いくら調べても流石にこんな性格をしているという情報は、一切なかった。
廊下は、新鮮な空気に感じた。風の流れがあるから…なんかクサイ…さっきとは明らかに違う匂いがする。
嫌な予感がする。
足音を立てず、存在感を消しながらさっさと歩き、私の教室をゆっくり覗けば…二人がいた。私のロッカーを開けていた。
「ルーナこれ入れとけ、私は、机の方をやり始める」
馬屋の匂いがした。アイツーーー
「くさっ」
思いっきり扉を開けた。
「あなた達何をしているんですか!」
と声を張り上げれば、
「ヒッ!」
とルーナさんが手にした袋を落とした。
そして最低な男が、こちらを見た。怒りとそして引かない覚悟みたいな目をこちらに向けた。もう私の知っている少し垂れ目の優しい人ではなかった。
「お前のせいだ、全部お前のせいだ。謝ったんだから許せよ。私は、お前に何をやられても許したよな。可愛い我儘だと笑いながらも流したよな。何故同じことをお前は出来ないんだ!」
「出来るか、最低最悪浮気男!私は全力であなたを慕っていた、少しやりすぎた感や重い表現の仕方だったかもしれないけど、まだ学園に通う前の子供だったから、加減がわからなかった。あなたは違うじゃない。すでに倫理観が壊れて、それ器物破損、迷惑行為よ。ほら、あなた生徒会!すぐに捕獲!」
と言って後ろの人を引っ張り出した。何、後ろにいるんだ、この人。生徒会、前に出ろ!
「ロッカーも机も学園の備品だ!二人とも、俺と一緒に職員室行きだ、くそ面倒かけんなよ。お前ら捕まえる為に朝早く来たんじゃないのに、クソッ」
と言いながら、生徒会の人は、暴れたウィルソン様に鳩尾に一発入れて大人しくして、ルーナさんは…
「グレリュードさまー、私は、駄目だよー、いやだよーと言ったんです。でもウィル病気だから、手伝っててお願いしてきて、だからこの泥袋も斜めに置いただけです。少し中身が出てしまったけど、大部分は床に落ちたし、いじめみたいで可哀想だったので本当にちょっとです。凄い反省しています。お願い、叱るのはちょっとだけにしてね。きちんとグレリュードさまの後ろをついて行きます」
とルーナさんは、よくわからない言い訳を生徒会の人に言ってから、私に向かって、
「早く掃除すれば、固まったりしないと思うから、布で拭き取って、水拭きすれば落ちるからー」
と両手を揃えてペコリと音がしそうな勢いで謝って来たが、掃除をして行くつもりはないらしい。
…やっぱり嫌いだわ、この人!ちょっとを強調していたし、何故この人が男子生徒に囲まれているか理由がわからない。
性格だって悪いし、媚びた話し方かと思ったけど、全てが私の感覚とは違う異次元な人だ。
自分勝手同士、お似合いだけど、私に迷惑かけるな!
後ろから入って来たのは、登校が早い生徒。みんな顔を歪ませた。
だって臭いもの。
「おい行くぞ、お前もまだ掃除するな。一度教師に見せる。窓開けて換気しておけ、用具室は開いている。掃除道具もあるだろう」
と言ってウィルソン様を肩に寄り掛からせ連れて行く。その後ろからルーナさんがついて行く。
私が、
「ごめんなさいね。今、上級生からいじめにあって、生徒会の人にお願いして捕まえてもらったの?窓開けたり、掃除道具の用意手伝ってくれないかしら?」
と言えば、ビビりながらも承諾してくれた。この反応は、平民の方ね。名前は忘れたわ、ごめんね。
先生がすぐ来て、机は交換、ロッカーは掃除になった。
全く酷いことする。ロッカーに泥、机には馬糞…
ウィルソンよ、どうやって持って来たんだ?御者気づいてないのか?馬車の中臭かったのでは?
もう彼は完全に終わっただろう。もう騎士学校にさえ入れないのではないだろうか。貴族令嬢に馬糞を仕返しする男なんて。領地で隠されるように生きるのかな。もう二度と華やか社交会では、会えないだろう。
「馬糞を持ち歩いている男だって。正真正銘のクソだなぁ」
と言ったのは、誰かしら?令嬢の言葉ではありませんわね、オッホッホッホッホ
そしてウィルソン・ボリシュは退学、ルーナさんは停学となった。
「えっと、これには事情がありまして。本日ウィルソン・ボリシュ侯爵令息が、転校手続きの為、登校する予定になっています。私は、彼の元婚約者なんですけど、ボリシュ侯爵家から、彼が現在普通の精神状態ではない、私に恨みを持っていると聞かされて、隠れられる所を探してました」
と言えば、
「自分の教室でいいだろう。クラスメイトも来れば助けてもらえるだろう」
「いえ、まだ人もいないので、かえって見つかりやすいと思い、死角になる場所を探しておりました。怪しい行動をして、生徒会の方にご迷惑おかけしました」
と下手に出て言えば、悪いと思ったのか
「…確かに、まだ早いな、少し勘違いした。まだ机やロッカーに何も入っていなかったから、これから犯人が手紙を入れるのかと思って…すまなかった。しかし、ここに隠れられる場所はないだろう?ただの校舎の入り口だ」
「そうですね、でもあちらの側面の養護室など入り口も見えるので、登校したらわかりますよね」
と私は目星をつけた。
「養護室って入れますか?」
と聞くと、顔を振りまだ先生が準備していないと言われる。
そんな話をしていたら、ルーナさんが、大きな声で話しながら歩いて来た。
相変わらずルーナさんの声は、よく聞こえた。
「まぁ、こんな早く来てしまったわ、まだ隠れるところも決まってないのに!」
と言えば、面倒くさそうに入り口の隣の部屋、用具入れの鍵を刺して扉を開けた。無言で入れと言ってくれているようだ。
ちょっと優しい…
何だかこんな小さな部屋に、男子生徒と二人なんて緊張する~
顔は整っているし、背が高いし、ただ口調が厳しいのがマイナスポイントだ。こういう人は、観賞用というやつだ。大丈夫、私はちゃんと安らぐ安全な方を求めている。無心になれ、リディア!
「ええー、私は反対ですよ、そんなことしたら、今度は謹慎じゃ済まないよ~、ウィル~」
「バレない、朝早くなんて誰もいない。リディが悪いんだ。あんなに私に好意的だったのに、ルーナのことをぽろっと言ったら、鬼の首を取ったみたいに、全部私が悪いと言って、全部取り上げたんだから。リディとは、結婚はするつもりだった、ルーナは友達であり、愛しい人であり、みんなのルーナだから」
なんだこいつ…
「私は、ウィル好きだよー、優しいーし、今まで通りが心地良ーい。だから騎士学校になんて行って欲しくないけど、新入生にそんなことしたら、泣かれてしまうよー」
「ルーナだって、一年生の頃にアンネリーネ様達にやられただろう。結局誰が、やったか犯人見つからずじゃないか!大丈夫、バレない」
声が小さくてもう聞こえない。
あいつらが、私に何かするつもりらしい。
横にいる人は目を瞑っていた。
これは聞こえていないふり?
聞いたよね、あなた生徒会の人だよね。思いっきり彼の腕を叩いて、指で自分を指し、
「あれ私の話。捕まえる、わかった?」
と短く言えば、思いっきり面倒くさいなという溜息を吐いた。
「余計なことをしたな」
と、ボソッと言った。職務怠慢だろう。
「ほら、早く行きましょう。生徒会の人間がいたら、捕獲も容易だわ」
と言って、静かに用具室から出る。
さぁ、本当に最後だろう。馬鹿な元婚約者だ。ここで何かしようなんて考えるなんて救いようのない。こんな人だとは思わなかった。いくら調べても流石にこんな性格をしているという情報は、一切なかった。
廊下は、新鮮な空気に感じた。風の流れがあるから…なんかクサイ…さっきとは明らかに違う匂いがする。
嫌な予感がする。
足音を立てず、存在感を消しながらさっさと歩き、私の教室をゆっくり覗けば…二人がいた。私のロッカーを開けていた。
「ルーナこれ入れとけ、私は、机の方をやり始める」
馬屋の匂いがした。アイツーーー
「くさっ」
思いっきり扉を開けた。
「あなた達何をしているんですか!」
と声を張り上げれば、
「ヒッ!」
とルーナさんが手にした袋を落とした。
そして最低な男が、こちらを見た。怒りとそして引かない覚悟みたいな目をこちらに向けた。もう私の知っている少し垂れ目の優しい人ではなかった。
「お前のせいだ、全部お前のせいだ。謝ったんだから許せよ。私は、お前に何をやられても許したよな。可愛い我儘だと笑いながらも流したよな。何故同じことをお前は出来ないんだ!」
「出来るか、最低最悪浮気男!私は全力であなたを慕っていた、少しやりすぎた感や重い表現の仕方だったかもしれないけど、まだ学園に通う前の子供だったから、加減がわからなかった。あなたは違うじゃない。すでに倫理観が壊れて、それ器物破損、迷惑行為よ。ほら、あなた生徒会!すぐに捕獲!」
と言って後ろの人を引っ張り出した。何、後ろにいるんだ、この人。生徒会、前に出ろ!
「ロッカーも机も学園の備品だ!二人とも、俺と一緒に職員室行きだ、くそ面倒かけんなよ。お前ら捕まえる為に朝早く来たんじゃないのに、クソッ」
と言いながら、生徒会の人は、暴れたウィルソン様に鳩尾に一発入れて大人しくして、ルーナさんは…
「グレリュードさまー、私は、駄目だよー、いやだよーと言ったんです。でもウィル病気だから、手伝っててお願いしてきて、だからこの泥袋も斜めに置いただけです。少し中身が出てしまったけど、大部分は床に落ちたし、いじめみたいで可哀想だったので本当にちょっとです。凄い反省しています。お願い、叱るのはちょっとだけにしてね。きちんとグレリュードさまの後ろをついて行きます」
とルーナさんは、よくわからない言い訳を生徒会の人に言ってから、私に向かって、
「早く掃除すれば、固まったりしないと思うから、布で拭き取って、水拭きすれば落ちるからー」
と両手を揃えてペコリと音がしそうな勢いで謝って来たが、掃除をして行くつもりはないらしい。
…やっぱり嫌いだわ、この人!ちょっとを強調していたし、何故この人が男子生徒に囲まれているか理由がわからない。
性格だって悪いし、媚びた話し方かと思ったけど、全てが私の感覚とは違う異次元な人だ。
自分勝手同士、お似合いだけど、私に迷惑かけるな!
後ろから入って来たのは、登校が早い生徒。みんな顔を歪ませた。
だって臭いもの。
「おい行くぞ、お前もまだ掃除するな。一度教師に見せる。窓開けて換気しておけ、用具室は開いている。掃除道具もあるだろう」
と言ってウィルソン様を肩に寄り掛からせ連れて行く。その後ろからルーナさんがついて行く。
私が、
「ごめんなさいね。今、上級生からいじめにあって、生徒会の人にお願いして捕まえてもらったの?窓開けたり、掃除道具の用意手伝ってくれないかしら?」
と言えば、ビビりながらも承諾してくれた。この反応は、平民の方ね。名前は忘れたわ、ごめんね。
先生がすぐ来て、机は交換、ロッカーは掃除になった。
全く酷いことする。ロッカーに泥、机には馬糞…
ウィルソンよ、どうやって持って来たんだ?御者気づいてないのか?馬車の中臭かったのでは?
もう彼は完全に終わっただろう。もう騎士学校にさえ入れないのではないだろうか。貴族令嬢に馬糞を仕返しする男なんて。領地で隠されるように生きるのかな。もう二度と華やか社交会では、会えないだろう。
「馬糞を持ち歩いている男だって。正真正銘のクソだなぁ」
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