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57 薬草園に行きました 其の1
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本日は薬草園の見学です!
これを学校行事と言うそうです。
ラナに例の髪留めをつけてもらいました。リリエットとお揃いです。
うっふふふ~
楽しみです。
「はい、隊列を作って、列乱さないように」
先生の声が通ります。
みんなで30分ぐらい歩いて辿り着くのですが…
「何故、馬車で行かないのですか!」
甲高い声が響いています。そして金色の髪がまたウネウネしてます。
メデゥーサ再び…
どうしてみんなと同じことをしないのでしょうか?これが個性というべきか我儘というべきか…
「マリアーノさん、事前に説明したはずですよ。そんなに遠くありませんし、みなさん歩きです!」
先生が強く言った。
「私は、歩きに適した靴を持っておりませんの。私は、侯爵家の馬車で向かいますわ」
また自己勝手な我儘よと、誰かが言った。そんな声の後、
「マリアーノ様!そういうの駄目なんですよ。みんな平等なんですから。一人勝手なことをすると、何人も困ることになります。そんな事もわからないのですか?」
真っ向から対決的な発言をしに行くダイアナさん。何故あんな煽る言い方をするのかしら?
前までなら、ダイアナさんの方が注意される側だったのに…立ち位置が変わりました、男爵令嬢のままなのですが。
お二人は注意し合うのが、お好きなのね、似た者同士。
「リリエット、ダイアナさん、変わったのかしら?マリアーノ様に堂々と前に出て行ったわよ」
リリエットは声を潜めて、
「最近自慢話をよくしていて、何人も家庭教師を雇っていて、王宮からの派遣の方もいるそうよ。王妃教育も担当している先生だとか」
「王宮?凄いわね。お知り合いがいるのかしら?」
「サイファ様のご紹介かな?ディライド様ならご存知じゃないかしら」
リリエットが言ったけど、お義兄様は、王宮とか王子様達とかの話題は一切出さない。
たぶん、ウランダル王国から帰ってきた後から、王宮にも行ってない。
少し、雰囲気がピリピリするから、私からも聞けないのよね。
「何故、あなたごときにそんな事を注意されなきゃいけないのですか?私は、みんなの隊列を乱したくないから、馬を使って、先に行き、園前で待つつもりでした。誰に迷惑をかけるつもりなんて…ありません!」
ダイアナさんに注意されて、真っ赤になって言い訳するマリアーノ様。自分勝手な事を、少しは理解しているみたい。
でも、靴か…歩けないという問題なら、仕方がない気がする。
ただ先生から、事前に歩きと知らされていたので、靴は用意出来るよねとも思う。
「あなたごときなんて言葉は、他者を馬鹿にしています。マリアーノ様は、侯爵令嬢だからって、人を見下す発言が、多すぎですよ、控えた方が高位貴族らしいと思います」
と言ったダイアナさんにマリアーノ様は、片手を振り上げ、差し示す形になった後、ダイアナさんは、お尻から転んでしまった。
…
まさか手を出すなんて!
突き飛ばしたの!?
倒れた音も小さかったので、怪我などは無さそうだけど。取り巻きさん達が慌ている。私は、見ていたけど、決定的な瞬間は見ていなかった。
「大丈夫かしらね?」
今は人が囲んで、もう見えない。
先生方が、
「マリアーノさんとダイアナさんのクラス以外は、薬草園に向けて出発して下さい」
と言った。
「あの二人の言い争いって久しぶりだけど、ダイアナさん偉そうじゃなかった?」
「私、聞いたのだけど、ダイアナさん、王宮から派遣された家庭教師から王妃教育を受けているって」
「嘘!?だって男爵令嬢でしょう」
「でも、おかしくない?学校に行って家庭教師もなんて。最近サイファ様とも距離があるし、復学してから、休み時間はアンドル王子様の所に行っているのよ」
「何故知っているのよ?」
「昨日マリアーノ様に注意されていたから。男爵令嬢ごときが王子様の追っかけなんて身の程知らずはやめなさいって」
歩きながらの話題は、ずっとあの二人だ。みんなよく知っている。
「ミランダ様はどう思います?」
突然、聞かれた。
「私ですか?ダイアナさんは、最近お見かけしなかったので、あの溌剌とした声を聞いたのも久しぶりです。義兄といる時は、甘えるような鼻にかけた声になるので。あの声色の違いは、演劇でもやっているのかといつも思ってました」
気になった事を言うと、みんなが笑い出した。
「そう!サイファ様~グレゴリー様~アンドル様~ですよね。喉でも鳴らしそうな話し方!私苦手です。ダイアナさんって」
流石元下世話な噂第一位の人…
…話は尽きない。
彼女ったら、返り咲きをしたかもしれないわ。
感じとっていたものは、同じだったようで、喧嘩があったというよりも、悪口大会になってしまった。
ダイアナさんごめんなさい。
「ミランダ、ダイアナさんってマリアーノ様より嫌われているわね。私は同じくらいと思っていたけど…意外とみんな見ているね」
本当にそうだわ。
他人の振り見て我が身を直せだわ。
「ディライド様は遅れて来るのでしょう?」
リリエットに聞かれ、頷く。
「ええ、そう。気になることがあるから確認してから来るそうよ」
「良かったわ。あの二人の喧嘩にミランダが巻きこまれなくて。ディライド様がいない時に、あんな風にまた手を出す行為があったら…でもさっきのアレは」
マユリカ王女の件、リリエットに深く傷つけてしまったのね。申し訳ない気持ちになる。
「リリエット、心配かけてごめんなさい。でもあの二人とは、共通点も関わりもないわ。その髪留めつけてくれたの嬉しいわ」
「今日は、ミランダとお揃いね。せっかく前髪を留めているのだから、今日こそ普通のフレームの細い眼鏡にすれば良いのに!前髪で隠れていた眉も見えて、顔全体スッキリしているわ」
ハッハハハ、ありがとう。
リリエットもやっぱりまだ眼鏡を気にしていたのね。中々言い出し難い問題に何度も挑戦してくれる。
「でも、この眼鏡は、ごめんね。お義兄様からの最初の贈り物だから」
といつもと同じ返しをした。
これを学校行事と言うそうです。
ラナに例の髪留めをつけてもらいました。リリエットとお揃いです。
うっふふふ~
楽しみです。
「はい、隊列を作って、列乱さないように」
先生の声が通ります。
みんなで30分ぐらい歩いて辿り着くのですが…
「何故、馬車で行かないのですか!」
甲高い声が響いています。そして金色の髪がまたウネウネしてます。
メデゥーサ再び…
どうしてみんなと同じことをしないのでしょうか?これが個性というべきか我儘というべきか…
「マリアーノさん、事前に説明したはずですよ。そんなに遠くありませんし、みなさん歩きです!」
先生が強く言った。
「私は、歩きに適した靴を持っておりませんの。私は、侯爵家の馬車で向かいますわ」
また自己勝手な我儘よと、誰かが言った。そんな声の後、
「マリアーノ様!そういうの駄目なんですよ。みんな平等なんですから。一人勝手なことをすると、何人も困ることになります。そんな事もわからないのですか?」
真っ向から対決的な発言をしに行くダイアナさん。何故あんな煽る言い方をするのかしら?
前までなら、ダイアナさんの方が注意される側だったのに…立ち位置が変わりました、男爵令嬢のままなのですが。
お二人は注意し合うのが、お好きなのね、似た者同士。
「リリエット、ダイアナさん、変わったのかしら?マリアーノ様に堂々と前に出て行ったわよ」
リリエットは声を潜めて、
「最近自慢話をよくしていて、何人も家庭教師を雇っていて、王宮からの派遣の方もいるそうよ。王妃教育も担当している先生だとか」
「王宮?凄いわね。お知り合いがいるのかしら?」
「サイファ様のご紹介かな?ディライド様ならご存知じゃないかしら」
リリエットが言ったけど、お義兄様は、王宮とか王子様達とかの話題は一切出さない。
たぶん、ウランダル王国から帰ってきた後から、王宮にも行ってない。
少し、雰囲気がピリピリするから、私からも聞けないのよね。
「何故、あなたごときにそんな事を注意されなきゃいけないのですか?私は、みんなの隊列を乱したくないから、馬を使って、先に行き、園前で待つつもりでした。誰に迷惑をかけるつもりなんて…ありません!」
ダイアナさんに注意されて、真っ赤になって言い訳するマリアーノ様。自分勝手な事を、少しは理解しているみたい。
でも、靴か…歩けないという問題なら、仕方がない気がする。
ただ先生から、事前に歩きと知らされていたので、靴は用意出来るよねとも思う。
「あなたごときなんて言葉は、他者を馬鹿にしています。マリアーノ様は、侯爵令嬢だからって、人を見下す発言が、多すぎですよ、控えた方が高位貴族らしいと思います」
と言ったダイアナさんにマリアーノ様は、片手を振り上げ、差し示す形になった後、ダイアナさんは、お尻から転んでしまった。
…
まさか手を出すなんて!
突き飛ばしたの!?
倒れた音も小さかったので、怪我などは無さそうだけど。取り巻きさん達が慌ている。私は、見ていたけど、決定的な瞬間は見ていなかった。
「大丈夫かしらね?」
今は人が囲んで、もう見えない。
先生方が、
「マリアーノさんとダイアナさんのクラス以外は、薬草園に向けて出発して下さい」
と言った。
「あの二人の言い争いって久しぶりだけど、ダイアナさん偉そうじゃなかった?」
「私、聞いたのだけど、ダイアナさん、王宮から派遣された家庭教師から王妃教育を受けているって」
「嘘!?だって男爵令嬢でしょう」
「でも、おかしくない?学校に行って家庭教師もなんて。最近サイファ様とも距離があるし、復学してから、休み時間はアンドル王子様の所に行っているのよ」
「何故知っているのよ?」
「昨日マリアーノ様に注意されていたから。男爵令嬢ごときが王子様の追っかけなんて身の程知らずはやめなさいって」
歩きながらの話題は、ずっとあの二人だ。みんなよく知っている。
「ミランダ様はどう思います?」
突然、聞かれた。
「私ですか?ダイアナさんは、最近お見かけしなかったので、あの溌剌とした声を聞いたのも久しぶりです。義兄といる時は、甘えるような鼻にかけた声になるので。あの声色の違いは、演劇でもやっているのかといつも思ってました」
気になった事を言うと、みんなが笑い出した。
「そう!サイファ様~グレゴリー様~アンドル様~ですよね。喉でも鳴らしそうな話し方!私苦手です。ダイアナさんって」
流石元下世話な噂第一位の人…
…話は尽きない。
彼女ったら、返り咲きをしたかもしれないわ。
感じとっていたものは、同じだったようで、喧嘩があったというよりも、悪口大会になってしまった。
ダイアナさんごめんなさい。
「ミランダ、ダイアナさんってマリアーノ様より嫌われているわね。私は同じくらいと思っていたけど…意外とみんな見ているね」
本当にそうだわ。
他人の振り見て我が身を直せだわ。
「ディライド様は遅れて来るのでしょう?」
リリエットに聞かれ、頷く。
「ええ、そう。気になることがあるから確認してから来るそうよ」
「良かったわ。あの二人の喧嘩にミランダが巻きこまれなくて。ディライド様がいない時に、あんな風にまた手を出す行為があったら…でもさっきのアレは」
マユリカ王女の件、リリエットに深く傷つけてしまったのね。申し訳ない気持ちになる。
「リリエット、心配かけてごめんなさい。でもあの二人とは、共通点も関わりもないわ。その髪留めつけてくれたの嬉しいわ」
「今日は、ミランダとお揃いね。せっかく前髪を留めているのだから、今日こそ普通のフレームの細い眼鏡にすれば良いのに!前髪で隠れていた眉も見えて、顔全体スッキリしているわ」
ハッハハハ、ありがとう。
リリエットもやっぱりまだ眼鏡を気にしていたのね。中々言い出し難い問題に何度も挑戦してくれる。
「でも、この眼鏡は、ごめんね。お義兄様からの最初の贈り物だから」
といつもと同じ返しをした。
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