【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした

犬野きらり

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14変な令嬢(カイル視点)

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収穫祭なんて来たくなかった。こんな田舎の男爵領なんて、何が楽しいんだ。
王宮に帰っても腫れ物扱いの私に帰る場所なんてあるのか?

そう思っていた。この隣の奴が
「イノシシに襲われた」
と言うまで。


あ、あれ、なんで踊っているんだ?すぐ横には、さっきまで、お前って呼んでいた令嬢がいる。また村人と手を叩き合わせた、次は、私の番か。変な令嬢だ。みんな笑ってる。私の前に立って私の顔を見ているのに笑っている。馬鹿にした笑いじゃない。みんな楽しんでいるんだ。あの傷だらけの男も頭にハンカチを巻いている女性も、子供も大人も笑っている。

なんかいいな。
楽しいな。
フランツ兄様にも教えてあげたいな。

あ、隣の変な令嬢と目が合った。慌て反対を向く。そう言えば、お前とか言っても少しも怒らなかったな。こいつからは、最初から、私に対して、怒りや恐怖心みたいなのを感じなかった。もちろんごますりも。変な令嬢だ、とまた目が合った。
「カイル王子様、皆様ご到着ですね。移動しましょう」
と普通に言う。どこにでもいる令嬢だ。きっとたくさんの令嬢の中に入ったら、絶対紛れて見つからないな、これっていう特徴がない令嬢だ。
「何笑っているんですか?カイル王子様」
今、特徴のない令嬢って呼んでいたのわかってないだろうな。
「フッフッフッフッ」
「カイル王子様、私の悪口ですか?身分が高いのに意地悪なんですね」
「はっ!違うよ、違う、特徴のない令嬢って呼んでなんかない!ょ」
「やっぱり悪口じゃないですか?確かにカイル王子様に比べて、可愛さも気品もありませんよ」
「違う、アーシャ!」
と言えば、お祖父様もお祖母様もドミルトン家のみんなも凄い驚いた顔をしていた。
「はい、カイル王子様」
と、変な令嬢は笑った。私は、この変な令嬢も笑うと、とても可愛いと思った。アーシャと初めて名を呼んだ。

「あら、いつの間にか友達になったのね」
と元公爵夫人が言った。
アーシャは、
「輪になって踊ればみんな友達です」
と言った。何か言い切ってくれるその姿もその言葉も嬉しかった。考えてみれば、フランツ兄様以外心から笑いあった子供はいなかった。
「友達か」
いい響きだ。
お祖父様の演説に村人達は、涙を流していた。振る舞われたイノシシの肉は美味しかった。輪投げは失敗したが的当ては、アーシャにも村の子供達にも勝った。
魚釣りは、魚が触れなかった事をみんなに笑われた。初めてばかりで手に負えない。いろんな遊びがあって、知らない事が沢山あることを知った。

「あら、カイルったら馬車に乗るなり、すぐに寝てしまったわ。子供みたいに」
「いや、カイルもまだ8歳の子供だ。あんな怖い体験をしたんだ、おかしくなるだろう。でも今日のカイルは、以前のフランツの後をついて、いつも笑っているようなカイルだったな。本当に良かった」
「このままだと死んでしまうって思いましたもの。追い詰められている感じがして怖かったです」
「あぁ、アーシャ・ドミルトン嬢に感謝だ。随分と寝れてないようだったからな。ゆっくり寝かせてあげよう。起きたら、カイルに教えてあげようか、あの令嬢が君達の誘拐に気づいて、アジトまで突き止めたから早い解決に至ったこと」
「そうですね。まだ知り合ったばかりなのに、私には先が見えた気がしました。もし本当に運命なんてものがあれば、カイルから何か頼み事があるかもしれませんね」

「国王には私から言っておこう」

温かい布団、ふわふわしている。
目を開ければ、知らない天井。
あー、ここは、ドミルトン家だ。少し肌寒い。
「カイル王子様、お目覚めですか?昨日は、帰りの馬車からずっと目覚めなかったんですよ。お腹が空いているのでは?」
「本当だ。凄い腹が空いている」
ダイニングにつけば、アーシャがいた。
「おはようございます。カイル王子様。沢山眠れたようですね。目のまわりのクマが薄くなっています」
そう言えば、悪夢を見なかった。
「カイル王子様、このパンは美味しいですよ。林檎のジャムとあって何個でも食べれそうです」
とアーシャが大きな口を開けて食べた。
「喉を詰まらせるなよ」
「はい、もちろんです」
「本当に美味いな」
「でしょう!」
「アーシャが作ったわけじゃないだろう。今のは偉そうだったな」
「そうですか?」
「あぁ」
「今日は、何しましょうか?魚釣りはおすすめな場所があります」
「アーシャは何がしたい?」
「久しぶりにスケッチですね」
「絵か、いいな、私も描きたいな」
「なら、馬の絵にしましょう、最近赤ちゃんが産まれたんです。見に行きたかったから」
「それはいいな」
と私が相槌を打てば、トコトコと歩いて近づくアーシャの弟。
「姉様、カイル王子様、僕も行きたい」
「えぇ、マークも行きましょう」

絵を描くのも久しぶりだ。食事もいつもより何倍も美味しい。早く準備をして、絵が描き終わったら、昨日やった石当てをマークに教えてあげよう。

「カイルどこに行くんですか?」
「あぁ、お祖母様、今日は、アーシャが馬の赤ちゃんをスケッチしたいと申すので、私もスケッチします。今日の朝食のパンと林檎ジャムは最高でしたよ。何個でも食べちゃいました。一足先に頂きました」
と言って別れた。
「まぁ、楽しそうね」
とドミルトン元公爵夫人が言った。
「本当に、こちらに来てまだ三日目なのに、すっかり慣れ親しんでいるみたい。顔に布を当ててもいないわ。本当にアーシャはどんな魔法を使ったの?」
と元王妃が言えば、
「私にも教えてほしいね」
と元国王が眠そうに入ってきた。

「私達が、アーシャに聞いたところ、貴族の中では顔に傷がついたら、大変な扱いになるけど、村人達は普通なんですって、狩人はいつも傷だらけ、それが当たり前で食料をもらっている村人には感謝の対象で傷は、名誉の負傷、命があって良かったと祝われるそうよ。だからあの踊りの輪の中でカイル王子様はみんなから生還を祝われてた、不快な感情を抱く者などいない中では、誰でも楽しめると言っていたわ。これが、貴族のパーティーでは腫れ物扱いになるけど、心を解放出来る場所があるってことを知れば、逃げ場所や安心を手に入れられるって。ただこれからカイル王子様が、悪口や陰口に耐える強さを持たなければいけないですって」
と元公爵夫人が言えば、
「レーリー、君の孫娘はどうなっておるんだ。本当に8歳になる子供か?」
「一応な、歳はな。私達も信じられない時があるよ」
「王家との縁組はどうだ、レーリー」
「待って、待って下さいな。ドミルトン公爵家もあるのです。浅慮な判断はやめてください」
「元公爵夫人は、エリオンの相手にアーシャをと考えていらっしゃるのね」
「うむ、あんなに賢い少女がこの先出てくるのだろうか?国のためと思ってもらえないかな」
「まだ8歳ですから、ね」

とアーシャ争奪戦は平行線のままに、数日が経ち、元国王夫妻とカイルは帰る日が来た。

「アーシャ、楽しかった」
「あら、カイル王子、素直ですね」
「本当の事だからな。死にたいと本当に思っていたんだ。この傷を見て、悪夢が繰り返されて消えたかった」
「はい、これから王宮に帰れば、また繰り返し言われるでしょう。陰口、悪口」
「あぁ、そうだな。ここの領みたいに受け入れてはくれない。キーキーした声が想像がつくよ」
「なら、剣を頑張ってみてはどうでしょうか?戦いだって、名誉の負傷と言うでしょう。そしてカイル王子が強ければ、言われたところでガツーンですよ」
「ハハッハ何だガツーンって闇討ちか」
「必要とあればガツーンと一撃喰らわして相手を黙らせるんです。それには、弱いと駄目ですよ。訓練あるのみです」
「アーシャは、相変わらず面白いことを思いつくな。確かにな私には、フランツ兄様がいるから、臣下になるわけだし、武に長けることは先生にも母様にも言われてた」
「大丈夫、このドミルトン男爵領で一番的当てが上手だったからきっと弓の名手かも。本当に鹿狩りとか上手かもしれませんね」
「小さな世界での一番だな」
「ふふ、今、フランツ王子様の名前が出たので、一つお願いがあります」
「何だ?」
「カイル王子、あなたが心を病んだように、きっとあの事件は、フランツ王子様の心も病んでいるでしょう。それはきっと経験したカイル王子様が一番わかるのではないですか?それぐらい怖い体験をしたんですから」
「毎晩悪夢を見ていた」
「はい、きっとご一緒かと思います」
「いや、兄様は正義感が強いから、私より私に傷を負わせた責任を感じているはずだ」
「そうですか。カイル王子様はもうわかっているじゃないですか、ご自分がすべきことを」
「ここに来て悪夢を見なくなった。食事も美味しくなって、なんでも楽しい、ここに連れてくる事か!」
「違う、いや、違います!あなたがフランツ王子様の心に寄り添い、元気を分けてあげて下さい。兄弟ですからね。素直に言えばいいんです」
「そうだなぁ。わかった」
「はい、流石ですねカイル王子様」
「褒めても何もないからな」
「はい、またお会いしましょう。来年の収穫祭とか」
「はあ!?一年後じゃないか、私達は友達だろう。王宮に遊びに来ればいい!」
「いやいや、男爵令嬢にそんな無茶なこと言わないでください」
「出入りしているぞ、ドミルトン公爵家は、エリオンとか」
「フランツ王子様の学友じゃないですか」
「なら、私の学友になれば良い」
「私は、ドミルトン男爵領住まいですよ。無理です。でも学友ですね、私達。一緒に絵を描き魚釣りをし、踊ったり、ゲームをしたもの」
「そうだ!学友だ」

私は、馬車に乗る前アーシャに握手を求めた。名残り惜しくて、このまま馬車に乗せてしまいたかった。
窓からみる景色は、寂しかった。

その後、お祖父様が、
「カイル、君達を王都で発見して、盗賊のアジトを見つけてレーリーに知らせたのは、アーシャ・ドミルトンだよ」
「はあ!?子供で令嬢なアーシャが」
「カイル、君と広場で一瞬目があったそうだ。高貴そうな子達に護衛が居ないことを変に思ったそうだ。そして、騒ぎが起きて、アジトを発見した。とても少女が出来るような事じゃないが、アーシャは出来た。不思議な子だよ」

この田舎道はまだ続いていた。華やかじゃない、でも空気は美味しくて優しい。

「お祖父様、私は、アーシャと学友になりました。この短い時間の中で沢山の楽しい思い出が作れました。帰れば陰口を言われても強くなります。それこそ、アーシャを守れるぐらいに!約束しましたから、強くなるって」
「それは楽しみだな」

そう、アーシャが凄いなら、私も学友として並ばなきゃいけないだろう。窓の景色は、田舎道。真っ直ぐに続く道。でも、またすぐに戻ってこようと思った。
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