【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした

犬野きらり

文字の大きさ
26 / 46

26初めましてヒロインさん

しおりを挟む
とうとう、始まる。
フランツ王子様とマリーさんの恋物語、ようこそ漫画という世界。

私も誕生日を迎え13歳になった。そして冬が終わり、花に蕾がつき始めた。
「アーシャ様、スケッチブックばかり荷物に入っておりますよ。私がマリアさんに叱られます」
とメイドのミリーはパンパンに膨らんだ荷物の上に乗りなんとか蓋を閉めるべく戦っている。
学園には、屋敷から通えないので、寄宿舎になる。そしてミリーも一緒に来てくれる。
「ミリー、本当にいいの寄宿舎に来てくれるなんて」
「いやぁ、王都でお菓子巡りもありますし、私も婚活ですか、王子様に見初められたらどうしましょうか?お嬢様~」
あぁ、ミリー、頭の中に花が咲いているのね。公爵家から通ったら、なんてエリオン様は言ってくれたけど、ここは絶対阻止、無理、あり得ない。

悪役令嬢の周りにいた人は消える。

これがわかってて近づく馬鹿はいない。不便になるといってもメイドがいてくれるから大丈夫でしょう。

みんなにお別れを言った。
「大丈夫ですよ、アーシャ。あなたは王妃教育に負けないほどの教育を受けております。どの先生もハンコを押すほどです。自信を持って挑むのですよ」

何だこの今生の別れで、どこかに合戦でも行くかの様子は?
王妃教育って何?
「いやぁ、私誰にも挑みませんよ」
やだなぁ、お祖母様たら。
まさか、お祖母様の予知?いやぁ言ってないし、聞いてない。
「言葉遣い!」
「はい」

「夏休みには帰ってきます」


大きな白い壁に頑丈そうな正門、警備員もいて、白い石畳の道。
「凄いわね、王宮も立派だけど、この学園もなんだか絵物語みたいね。ミリー?」
とミリーを見れば、めちゃくちゃ目が見開いて、
「これ、お城じゃないんですか?アーシャ様」
「えぇ、ここが学園よ、で私達の寄宿舎があちらね」
先程警備の方に確認を取ってもらった。
ん、?何故寄宿舎の周りにいきなり現れた林みたいな木々。
「アーシャ様、学園は、見たことないような建物ですが、こちらは綿花工場の住み込みの建物みたいですね」
「えぇ、えぇ、随分と古そうね…」
しかし何故突然林のような木々があるのか?庭園ではなくて。古い洋館。

「失礼します。ドミルトン伯爵家のものですが」
とミリーが言えば、顔立ちの優しいおじ様が現れた。ミリーのハートが撃ち抜かれた瞬間を私は見た。
「スケッチブックをください」
「はい?」
中年の紳士が疑問系に聞き返した。
「お静かにアーシャ様。私ミリーと申します。こちらドミルトン伯爵家の令嬢でアーシャ様です。以後よろしくお願いします」
ミリー、あなたってば自分を最初に売りこんだわね。
「あぁ、あなたが、アーシャ・ドミルトン伯爵令嬢ですか。私は、こちらの管理人を勤めておりますガレットと申します。よろしくお願いします。お部屋は二部屋の続きになっております。2階に札が掛かっておりますし、荷物は運んであります。ごゆっくりお過ごしください。朝は、6時からダイニングが使えます。夜は、7時からになります。その他の事は、ミリーさんに伝えましょうかね」
とガレットさんは言った。綺麗な中年紳士だ。絵に描きたい。髪は、茶色に混ざった白髪?いや、光具合は、白というより、銀髪のように見える、肌もスルッとしたフランツ王子のようで眼鏡やら髭で年齢がわからないが、よく見れば、割と若い?年齢を聞くなんてヤボよね。
「こちらの寄宿舎何名いるのでしょうか?」
と質問した。共同生活だ。一応把握はしておく必要はあると思った。
「生徒さんは、予定は、5、6名でミリーさんのように従者の方も入れますと8名と存じます」
「ありがとうございます。ガレットさん」
二階に向かう廊下を案内してくれる。ミリーは、目がハートだ。結構古い建物の割に中の廊下は修繕が入ったようで新しい。木の匂いもする。5、6名か、凄い少なくないかしら?学園ってみんな王都に家があるの?
下位貴族の令嬢は中々通わないけど、令息はどこから通う?親戚?かもしれない。しかし少ない気がする…
張り替えた壁紙…
「こちらの階段を上がって下さい」
と言うガレットさんは、信じられないほど足音がしなかった。
行儀作法も随分と厳しかったので、この歩き方が上位貴族、もしくは訓練した者だとわかる。
ハアー。一息ついてから、
「申し訳ございません、ガレットさん、私、普通の寄宿舎を希望しておりまして、特別は要らないのですよ。誰のご配慮か存じませんが、伯爵家ですし、皆さんと同じ寄宿舎に移りたいです」
と言えば、ミリーが振り返り、眉毛が上がった。怒るかな?
ガレットさんは、嬉しそうに、
「私、何か粗相がありましたか?」
と聞いた。仕方なしに
「足音がしませんよ、ガレットさん。王宮勤めですか?もしくは秘密組織ですか?」
「ハハッお聞きに勝るとは、この事ですね。アーシャ様に何かありましたら、大変ですので、こちらの特別警護館になります」
「いえ、今や何の問題もないではありませんか?」
案に王宮内のトラブルに私を巻き込まないでおくれ、紳士さん。
ガレットさんは、少し自分の髭を触った後に息を吐いた。

移動させるつもりはないのだろうなと仕方なしに
「フランツ王子様もですか?」
と言えば、目と眉毛が動いた。
「まさか、お城から通えますよ」
ハアーと大きな溜息をついた。
私は、
「いやいや、若い男女を同じ建物内で交流を持たせるのは、絶対によくないです。婚約候補者がいる方ですので、世間的にも駄目です」
「アーシャ様、それはないです。お泊まりになられるようなことはないと思います」
とガレットさんは言ったが、
「泊まらなくても、こちらを休憩場所として使うという意味ですか?」
「そ、それは、その」
とガレットさんが目が泳いだ。ミリーは、
「すぐに工事を呼んで女子寮、男子寮みたいに壁か扉を作って下さい。アーシャ様も嫁入り前ですので」
まさかのミリー!いや、でも引っ越そうよミリー!
「王妃様ですか?元国王様?ガレットさん」
答えないが否定もしない。
「フランツ王子様の執務も大変でしょう?学園近くに執務室や仮眠室をご用意してあげる優しさ、素晴らしいです。ただ私は、いらなかったでしょうに?」
「いえ、要人を警護するには同じ場所にいていただく方がこちらの都合が良く」
「でしたら、フランツ王子様にも正直に警護の為と話すべきですよ。で残りの3、4名はどちら様ですか?」
「まだ2名でして、お二人の警護担当の学生です」
「学園の中も守って下さるの?私、王族じゃありませんよ」

ハアー、答えないか。
「わかりました。ご厚意御礼申し上げます。しかし私、警護対象はずれましたら、寄宿舎に移るのですぐに言って下さい。何も気にしてませんから」
と挨拶をして部屋に入る。新しい木の匂いがする。外側は出来ていて、中を新しくしたんだろう。
どうしてこんな要人扱いされるのかわからないけど、
『マリーさん』が現れたら、ヒロイン登場で私は、普通の寄宿舎に移ろう。突然にただ面倒くさくなった学園生活に、足音がしない紳士に特別警護館。初っ端から嫌な予感しかしないことを溜息で誤魔化した。

「フランツ、あなたには執務室を学園内の寄宿舎に用意しました。執務と学園生活大変だと思いますが、近場に部屋がある方が休み時間など利用できるでしょう」
と王妃が言った。まだ寄宿舎を見に行ってないが、とても機嫌がいい母様が怖い。
「一体なんなんだ?」

ガレットは、驚いた。あの令嬢が噂に聞く8歳で王子達の誘拐を防ぎ、カイル王子の襲撃を防ぎ、アステリア王国の使用人の勢力分布を変えた。話しを聞く限り信じられなかった。
印象が残らない雰囲気も意外だったな。
でも質問もさりげなく核をついていた。足音、顔の動きすべて見られて知られてしまう。恐ろしい令嬢だ。
話しに聞くより会って話せば怖さがわかる。
「参りましたね」
と呟くと、
「先生、どうしたんですか?」
と2名の学生警護担当の子達が来た。
「アーシャ・ドミルトン令嬢に負けました。完敗です」
と言えば、不貞腐れた顔を作った二人。
「ゲェ~」
「そんな令嬢、私担当するの?」


そして、青い空、雲がない。私は敷地内にいるため門からは入らないが、入学式。入学式は出会いと書いて会った。

そう言えばどこで出会うのだろうか?

場所取りが出来ない。考えてみれば、新入生が全員いるのは、講堂。ずっと隠れて見ているなんて面倒だから、とりあえず、講堂で天然系な失敗したりする女の子を見つけよう、と私は、真っ直ぐに進んだ。門など見ないで。

「あれも違うし、これも違う」
馬車から降りてくる貴族の令息や令嬢を確認している令嬢が一人。
ずっとその場で誰かを探しているようで警備員が
「誰かお探しですか?」
振り返った令嬢は、
「あなたに関係ないでしょう。見逃したら、大変だから黙って!」
と言った。警備員は、変な令嬢だと関わらない事を決めた。
ぶつぶつ言って、たまに頷く。
馬車の列は確認し、講堂に入る。
式はまだ始まっていない。
「あれ、私遅刻したはずじゃなかった?」
と割と大きな声で言う令嬢に、隣にいた令嬢が、
「フランツ王子様が新入生代表の挨拶をされる予定だったのに、前にいるご令嬢達が場所の取り合いで喧嘩になったみたいです。まだ始まっておりません」
と言った。
「何ですって」
と遅れて入った令嬢は前の席に向かった。
「えっ?」
あら、前に行かれたわ。私は、うるさいから一番後ろまで逃げて来た。私、マリーさんって名前知ってても顔を知らないので結局は、クラス分け見てからだと色々諦めた。いや、婚約候補者が、うるさくて面倒くさくなったと言う方が近い。フランツ王子は帰ったようだし。
イメージと違う始まりに興奮もせずに、私学園に来なくても良かったんじゃないかなぁと考えていた。
「早く夏休み来ないかしら」

結局、式はやらず各クラスに分かれる事になった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。

三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*  公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。  どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。 ※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。 ※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

【完結】財務大臣が『経済の話だけ』と毎日訪ねてきます。婚約破棄後、前世の経営知識で辺境を改革したら、こんな溺愛が始まりました

チャビューヘ
恋愛
三度目の婚約破棄で、ようやく自由を手に入れた。 王太子から「冷酷で心がない」と糾弾され、大広間で婚約を破棄されたエリナ。しかし彼女は泣かない。なぜなら、これは三度目のループだから。前世は過労死した41歳の経営コンサル。一周目は泣き崩れ、二周目は慌てふためいた。でも三周目の今回は違う。「ありがとうございます、殿下。これで自由になれます」──優雅に微笑み、誰も予想しない行動に出る。 エリナが選んだのは、誰も欲しがらない辺境の荒れ地。人口わずか4500人、干ばつで荒廃した最悪の土地を、金貨100枚で買い取った。貴族たちは嘲笑う。「追放された令嬢が、荒れ地で野垂れ死にするだけだ」と。 だが、彼らは知らない。エリナが前世で培った、経営コンサルタントとしての圧倒的な知識を。三圃式農業、ブランド戦略、人材採用術、物流システム──現代日本の経営ノウハウを、中世ファンタジー世界で全力展開。わずか半年で領地は緑に変わり、住民たちは希望を取り戻す。一年後には人口は倍増、財政は奇跡の黒字化。「辺境の奇跡」として王国中で噂になり始めた。 そして現れたのが、王国一の冷徹さで知られる財務大臣、カイル・ヴェルナー。氷のような視線、容赦ない数字の追及。貴族たちが震え上がる彼が、なぜか月に一度の「定期視察」を提案してくる。そして月一が週一になり、やがて──「経済政策の話がしたいだけです」という言い訳とともに、毎日のように訪ねてくるようになった。 夜遅くまで経済理論を語り合い、気づけば星空の下で二人きり。「あなたは、何者なんだ」と問う彼の瞳には、もはや氷の冷たさはない。部下たちは囁く。「閣下、またフェルゼン領ですか」。本人は「重要案件だ」と言い張るが、その頬は微かに赤い。 一方、エリナを捨てた元婚約者の王太子リオンは、彼女の成功を知って後悔に苛まれる。「俺は…取り返しのつかないことを」。かつてエリナを馬鹿にした貴族たちも掌を返し、継母は「戻ってきて」と懇願する。だがエリナは冷静に微笑むだけ。「もう、過去のことです」。ざまあみろ、ではなく──もっと前を向いている。 知的で戦略的な領地経営。冷徹な財務大臣の不器用な溺愛。そして、自分を捨てた者たちへの圧倒的な「ざまぁ」。三周目だからこそ完璧に描ける、逆転と成功の物語。 経済政策で国を変え、本物の愛を見つける──これは、消去法で選ばれただけの婚約者が、自らの知恵と努力で勝ち取った、最高の人生逆転ストーリー。

【完結】悪役令嬢の断罪から始まるモブ令嬢の復讐劇

夜桜 舞
恋愛
「私がどんなに頑張っても……やっぱり駄目だった」 その日、乙女ゲームの悪役令嬢、「レイナ・ファリアム」は絶望した。転生者である彼女は、前世の記憶を駆使して、なんとか自身の断罪を回避しようとしたが、全て無駄だった。しょせんは悪役令嬢。ゲームの絶対的勝者であるはずのヒロインに勝てるはずがない。自身が断罪する運命は変えられず、婚約者……いや、”元”婚約者である「デイファン・テリアム」に婚約破棄と国外追放を命じられる。みんな、誰一人としてレイナを庇ってはくれず、レイナに冷たい視線を向けていた。そして、国外追放のための馬車に乗り込むと、馬車の中に隠れていた何者かによって……レイナは殺害されてしまった。 「なぜ、レイナが……あの子は何も悪くないのに!!」 彼女の死に唯一嘆いたものは、家族以上にレイナを知る存在……レイナの親友であり、幼馴染でもある、侯爵令嬢、「ヴィル・テイラン」であった。ヴィルは親友のレイナにすら教えていなかったが、自身も前世の記憶を所持しており、自身がゲームのモブであるということも知っていた。 「これまでは物語のモブで、でしゃばるのはよくないと思い、見て見ぬふりをしていましたが……こればかりは見過ごせません!!」 そして、彼女は決意した。レイナの死は、見て見ぬふりをしてきた自身もにも非がある。だからこそ、彼女の代わりに、彼女への罪滅ぼしのために、彼女を虐げてきた者たちに復讐するのだ、と。これは、悪役令嬢の断罪から始まる、モブ令嬢の復讐劇である。

逆行した悪女は婚約破棄を待ち望む~他の令嬢に夢中だったはずの婚約者の距離感がおかしいのですか!?

魚谷
恋愛
目が覚めると公爵令嬢オリヴィエは学生時代に逆行していた。 彼女は婚約者である王太子カリストに近づく伯爵令嬢ミリエルを妬み、毒殺を図るも失敗。 国外追放の系に処された。 そこで老商人に拾われ、世界中を見て回り、いかにそれまで自分の世界が狭かったのかを痛感する。 新しい人生がこのまま謳歌しようと思いきや、偶然滞在していた某国の動乱に巻き込まれて命を落としてしまう。 しかし次の瞬間、まるで夢から目覚めるように、オリヴィエは5年前──ミリエルの毒殺を図った学生時代まで時を遡っていた。 夢ではないことを確信したオリヴィエはやり直しを決意する。 ミリエルはもちろん、王太子カリストとも距離を取り、静かに生きる。 そして学校を卒業したら大陸中を巡る! そう胸に誓ったのも束の間、次々と押し寄せる問題に回帰前に習得した知識で対応していたら、 鬼のように恐ろしかったはずの王妃に気に入られ、回帰前はオリヴィエを疎ましく思っていたはずのカリストが少しずつ距離をつめてきて……? 「君を愛している」 一体なにがどうなってるの!?

【完結】ど近眼悪役令嬢に転生しました。言っておきますが、眼鏡は顔の一部ですから!

As-me.com
恋愛
 完結しました。 説明しよう。私ことアリアーティア・ローランスは超絶ど近眼の悪役令嬢である……。  気が付いたらファンタジー系ライトノベル≪君の瞳に恋したボク≫の悪役令嬢に転生していたアリアーティア。  原作悪役令嬢には、超絶ど近眼なのにそれを隠して奮闘していたがあらゆることが裏目に出てしまい最後はお約束のように酷い断罪をされる結末が待っていた。  えぇぇぇっ?!それって私の未来なの?!  腹黒最低王子の婚約者になるのも、訳ありヒロインをいじめた罪で死刑になるのも、絶体に嫌だ!  私の視力と明るい未来を守るため、瓶底眼鏡を離さないんだから!  眼鏡は顔の一部です! ※この話は短編≪ど近眼悪役令嬢に転生したので意地でも眼鏡を離さない!≫の連載版です。 基本のストーリーはそのままですが、後半が他サイトに掲載しているのとは少し違うバージョンになりますのでタイトルも変えてあります。 途中まで恋愛タグは迷子です。

転生令嬢はやんちゃする

ナギ
恋愛
【完結しました!】 猫を助けてぐしゃっといって。 そして私はどこぞのファンタジー世界の令嬢でした。 木登り落下事件から蘇えった前世の記憶。 でも私は私、まいぺぇす。 2017年5月18日 完結しました。 わぁいながい! お付き合いいただきありがとうございました! でもまだちょっとばかり、与太話でおまけを書くと思います。 いえ、やっぱりちょっとじゃないかもしれない。 【感謝】 感想ありがとうございます! 楽しんでいただけてたんだなぁとほっこり。 完結後に頂いた感想は、全部ネタバリ有りにさせていただいてます。 与太話、中身なくて、楽しい。 最近息子ちゃんをいじってます。 息子ちゃん編は、まとめてちゃんと書くことにしました。 が、大まかな、美味しいとこどりの流れはこちらにひとまず。 ひとくぎりがつくまでは。

処理中です...