【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした

犬野きらり

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45私の話

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「調子に乗らないで下さるかしら?アーシャ・ドミルトン」
とストレートの髪がとても美しく、扇子で口元を隠して仁王立ちをしているカレンさん。

これで二度目かしら?
私には威嚇してこないで、マリーさんやサラと対立していたけど、流石に第二王子と婚約というのは、バミューダ侯爵家は面白くないのかしら。

「伯爵令嬢が、王妃教育もされてないのに、何故なのかしら?私は、幼き頃から、フランツ王子様の婚約候補者として、数多くの教育を受けてきました。あなたにそれが出来るのかしら」
とストレートな物言いで聞かれた。口を開こうとしたら、横からリリアンが、
「あら、カレン様、そのように言われておりますけど、こちらのアーシャさん、学園の生徒会長も務める程成績優秀ですのよ。そう言えば、お兄様も生徒会長でしたよね。当時、生徒の優秀者しか生徒会は入れないとかおっしゃってましたよね。お兄様は現在どうされたのですか?」
と扇子をパァンと広げて含み笑うリリアン。
なんか無性に恥ずかしい。
「リリアン様やめて」
と小声で言う。カレンさんは、真っ赤な顔で口をパクパクさせながら、言葉にならない思いを扇子にあたり、バキと音が響いた後、教室から出て行った。
注目の後の静けさがやってきて、誰も話さない。
「みなさま、失礼しました。私もまだまだ至らない点があります。どうかみなさまも気づきましたら、ご教示頂けると嬉しいです」
と言えば、クラスメート達から拍手が出る。それはそれで恥ずかしい。

マリーさんとは何回か以前から目が合ったが、私は漫画についても予告書についても聞かないし、聞かれない。マリーさんも何か感じるのか掘り起こさない、今が幸せなら、それが一番だと思っていそうだ。私にとっては大変ありがたい。そもそも私がストーリー変更をした本人だから。

婚約発表をして、王宮にカイル王子を訪ねる事も出来るようになり、その度に王妃様に捕まる。
「カイル王子じゃなきゃ駄目かしら?」
といまだに聞かれ、
「はい」
と答える。それが続いている状況だ。王妃様のチェスは、中々えげつなく、その度に政治や国政、外交まで絡めてくる。私はそこまで野心も無ければ、戦略家でもないから情報はいらないですと言っている。
フランツ王子様の婚約者が早く見つかることを願っています。フランツ王子とは、会えば挨拶をする程度だが、伝書鳩が最後来たのは、2年前のありがとうの言葉だ。一番私に振り回された人だと思う。オルビア国内のフランツ王子の印象は、氷の王子ではなく、ザ・王子。誰もが近づけなく至高な王子。仕事が出来て民に挨拶もしてくれる評判高い王子だ。

マリーさんはどう思っているのかな。

そう言えば、マリーさんとゼノンさんは、去年の遠足の地図が間違っていて迷子にもなったし、体育祭では、マリーさん考案の競技二人三脚で見事に二人で優勝していた。
まさかの予告書通りにされるとは思っても見なかった。
でも、それは私がした調整と近い意味があるのかもしれない。何よりも二人で笑っているのは、応援したくなる。

そして、

とうとう私達の卒業パーティーが、開かれた。私は、エスコートにカイル王子様を連れてきた。カイル王子も一応在学はしていたし、一緒に卒業してもいいでしょうと。そしてもう一人招待状を送ってある。
次の生徒会長から私達、卒業生へ送辞をもらい、私は、フランツ王子様を差し置き答辞を返した。
みんな優しく見守ってくれる。私は、今ここにいて良かった。あなた達と出会えて良かったと心から思った。温かい拍手をもらい、私は生徒会長を終えた。

もちろん、パーティーの開始の一声は、フランツ王子様にお願いした。
「さぁ、今日は、卒業パーティーです。楽しく過ごしましょう」
と言った後に会場が揺れたかのような喝采が上がった。

今回は、音楽隊が入って、いつもより会場が大きい。
音楽が鳴れば、カップル同士が踊る。カイル王子が私の手を引く。
「こういうときは、身分が高い者が早く踊らないとみんなが遠慮してしまうだろう?」
といつも騎士の衣装ばかりなので、王族主催の夜会でしか見ないタキシード姿で囁くのは、狡い。顔だけでなく腕まで赤くなった私を笑っている。
「最近、私を揶揄ってませんか?」
と聞けば、
「まさか、愛しの婚約者様の可愛い反応が見たくてわざとやるわけないじゃないですか」
とわざとらしい。
「本当にずるいわ」
「アーシャは、ここぞという時は強いのに、恋愛事は弱いよな。令嬢同士の諍いとか大丈夫なのか?」
「あら、それは最近騎士団の中でご令嬢人気が高い第二王子様の私への憐れみ発言かしら?」
「えっ、いや、違うよ、違う!」
「いいのですよ。地味だとか言われ慣れてますからね。でも私の友達が守ってくれるのです。これが、派閥だとか繋がりだとか茶会や婦人会の力なのですね。本当に子供の頃は勉強不足で恥ずかしかったです」
ダンスフロアの中央に私を連れて行く。
子供の頃からのダンスが本当に役に立っていて、何故あんなに家庭教師や勉強をしたのか、お祖母様達は、先見がありすぎですと感謝を述べた。
「アーシャは、きっとね、高い身分のお方に気に入られることは家族全員わかっていたのよ」
と笑っていた。

「何笑っているの?」
と聞かれ、
「カイル王子、私は、幼少期より家庭教師をつけてくれたおかげで、今の私があると思ったら、幸せで。こんなフロアの中心でみんなに見られながら踊るなんて信じられなかったです」
と言えば、
「アーシャは、誰が何を言ってきても私の唯一で自慢の婚約者だから」
と笑った。曲が終わるとスッと新しい手が伸びてきた。
「一曲お願い出来ますか?アーシャ嬢」
「フランツ王子様!」
私なんかなんて言わずに手をとる。それぞれの道に進む、私にとってフランツ王子は感謝しかないです。
「懐かしいな。10歳の時の茶会を思い出す。二人が消えて、私が探して、民のダンスをした」
「そうでしたね。懐かしいです。あの日茶会が嫌で隠れてて、ふふっ。収穫祭も来てくださいました」
「あぁ、手押し相撲をカイルとしたな。あの時負けたんだよ。悔しかったな」
「フランツ王子様とは、直接話しをしたのは、今思い返してもほとんどなかったですね。でも伝書鳩を通じて話をしましたので、友達という感じがします。不敬ですかね?友達として、卒業パーティーだから言いますが、フランツ王子様は、働きすぎですよ、最近ますます、顔色が白くなったように見えます。たまには、魚釣りでもしたらいかがですか」
「あぁ、そうだなぁ。時間が取れそうだし、参考にするよ」
「はい」
「そろそろ曲が終わる。踊ってくれてありがとうアーシャ。もうまたねではなくなるが、これからもよろしく頼む」
「こちらこそ」
一礼して手を離す。

「アーシャ様、なんて傲慢な方ですの」
カレン様の怒声が右耳から入ってきた。構わず踊る者やフランツ王子様と次に踊ってもらおうと並ぶ令嬢をかき分けて、真っ青なドレスを身に纏ったカレン様。あの色味は、ルイーゼ様を思い出すわ。

「相変わらず、調子に乗られているのではありませんこと、アーシャ様!いくら、第二王子の婚約者だからって列に並びもしないで、先に踊るなんて!」
いや、フランツ王子様から、手を差し出されたのだけど。
「カレン様、私は、…」
と言った瞬間に、入り口の扉が開いた。
真ん中の方は、赤色ドレス、両脇は、ピンクと水色ドレス。緩やかなウェーブの金髪が光っている。
「まぁ、お久しぶりだこと、アーシャ様」
と貴族の礼をしたのちに、
「これはカレン様、金切り声が扉の外まで聞こえましてよ。そのような声を出す方がはしたないと思いませんか?侯爵令嬢が卒業パーティーの邪魔をするなんて」
と言えば、カレン様は、肩が震えながら、
「ルイーゼ・ドミルトン!」
と言った。顔の表情を見ても、高揚しているのがわかる。
「あら、公爵令嬢の私を呼び捨てですの?」
とルイーゼが言えば、サラとリリアンも嬉しそうに、
「何ですか、いつも身分がって言っているのに」
「恥ずかしいですわ」
と言っている。

私の事など眼中にないらしく、一角で大変盛り上がっている。
貶し合いをしているのか、喜び戯れあっているのかわからない。ただ笑顔で元気一杯だ。

「喉が渇いたわ」
と端に行き、林檎水を飲みながら、少しの料理を頂く。中央を見て見れば、マリーさんとフランツ王子様が踊っていた。フリルが膨らみまるで花が咲いているみたいに。

「あら、これは舞踏会じゃなくて卒業パーティーよ。何故二人は踊っているのかしら」
でもみんな卒業生だし、誰と誰が手を取っても構わない。
笑い声が溢れるこの会場をきっと私は、忘れられない。

パーティーが終わり、馬車留めまで、カイル王子様にエスコートされていれば、
「アーシャ!」
と声がかかった。ルイーゼが待っていた。
「申し訳ございません、カイル王子様、私少しルイーゼ様とお話をさせていただきたいです」
と言えば、カイル王子は頷いた。

「先程は、あまり話せませんでしたから、ルイーゼ様。お久しぶりです」
と言えば、ルイーゼは、チラッとカイル王子を見てから、
「招待状下さったでしょう。私思ったの。アーシャは、自分が第二王子様と婚約して幸せなのを見せつけて、私を馬鹿にするためにこれを寄越したんだって。だから絶対行くものかと決めていたら、友人が違うんじゃないかなと助言をくれたの。学園に入った同級生が卒業する。本来あなたもいるべきその場に招いてくれたんじゃないかと。自慢したかったら、婚約内定のパーティーでも私が帰郷した時に二人で現れたり出来るだろうと言われて、アーシャの事を思い出してみれば、いつも端にいて隠れるようにしていたことに気づいたの」
とルイーゼは言った。私は、
「ルイーゼ様、私は、いつも自分だけを守るよう動いてました。あなたが高圧的態度を取ろうとも他の令嬢が陰口を言われようとも、私が巻き込まれなければいいと放置していたのです。ルイーゼ様にご忠告することも出来たのに」
「いえ、あの頃の私は、あなたの話すことに決して耳を傾けませんでした。だってあなた男爵令嬢なのに、知識も豊富で礼儀も完璧で何より、腹が立ったのは、みんながアーシャ、アーシャと言ってアーシャばかりを可愛がり、愛されていたから」
「そんなこと…ないと」
「いえ、幼き頃から、両親にも祖父母にも使用人達もそして兄様も…
王妃様もフランツ王子様だって…。あなたが歩けば、目で追っていた、そっと笑っていた。気づいて気づかないふりをした。あのマリーゴールドさんに言われて初めて私がしてきたことの惨めさや醜さを目の当たりしたわ」
「ルイーゼ様」
「私ね、あなたに言ってやると心に決めてたことがあるの…
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「ルイーゼ様、わたッ」
涙と嗚咽で上手く話せない。そんなつもりはなかったと言いたかった。
ルイーゼは、パァンと扇子を広げて、口元を隠して、小さな声で、

「ありがとう」

と聞こえた気がした。
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