15 / 45
第2章 宗教施設
第12話 奇神シズナ
しおりを挟む
途方もない実験の結果、シズナは運を良くする力の増幅もあって、製薬は大成功を収めた。
医者も研究者も膨大な実験を後の人類の発展にできると大喜びしていた。
シズナはそれを聞いて・・邪神の力なのに・・と少し不安になった。
ともあれ、彼ら家族は雲上人、王族や貴族より莫大な富と権力をもつようになった。
ゴルデアとダリアは喜んだ。
彼らは、更なる頂点を目指し始めた。他の王国や、世界の光と闇を支配する勢力と戦い始めた。
彼らはそうまでして支配の力が欲しいのだろうか?
ダリアにそう問いかけると、欲しい。そうすれば私の目の届くところで目障りなハエや蟲どもが蠢かない。
ダリアは、裏と闇に浸かっているせいか、潔癖症なところがある。
人の心は不思議だ。
ゴルデアはとにかく力が欲しいのだ。大切な仲間を得た。その中には気になる弟のような男も居る。
そいつは、少年の頃、戦闘奴隷として売られたが、可愛い顔をしていたから性の奴隷も務めた。
精神的な衝撃で、しばらく心がなかった。やっと。良き傭兵団に入れて数年後、心を開きはじめた。
性的な奉仕はしたくないと彼は泣きながら懇願したそうだ。
男でもそういう蹂躙はされる。ましてや弱い少年は・・。
シズナは厭な思いを味わった。ゴルデアは、弟を得て、兄として良き居場所を創りたいと思ったようだ。
少し寂しいが、シズナは所詮、疑似の母に過ぎない。ゴルデアとダリアはそれぞれの道を歩むのを見届けるしかない。
シズナの人生はとうに終わっているのだ。 邪神によって生きながらえているに過ぎない。
母としては見守ることしかできない。
シズナはいつのまにか世界の頂点に立つ者達から注目されていた。
様々な不可解な力を持つ『奇神 シズナ』 『花の母神』とも幾つもの異名を持っていた。
シズナは少し嫌悪したが、受けいれた。 流れのままに、シズナは唯、生き続けた。
ダリアとゴルデアは、シズナの寵愛深き臣下とみなされていた。
しかし少し違う。シズナが勝手にダリアとゴルデアを数奇な運命に巻き込んだだけだ。その礼に、シズナは家族のように、お互いに相談したり、仕事について助言や援助をしているだけだ。
知らぬ間に、シズナの名は実力者に知れ渡っていた。 狂信者も多くなれば、敵も多くなり、その力の恩恵に依存しようと、もしくは利用しようと邪心を抱えた一筋縄ではいかない狂った深い人生を歩む人たちが蟻のように群がっていく。
シズナは鬱陶しくて蹴散らしたりした。 勿論護衛も居るが、シズナには不思議と害意を加えようとしても
結界のように弾かれるだけだった。それどころが、倍に被害を受けた敵は数知れなかった。
シズナの人生は、まだまだ波乱万丈であった。
シズナにある一つの確信があった。シズナの血や肉。力を使った薬を飲んだ人たちは知らないうちにシズナの言う通り動く兵士のようになるんじゃないか・・?シズナが命ずれば、たちまちその通りに動くのでは・・と思い、試してみた。相手は、シズナの最も嫌う下劣な男だった。子どもや弱者を屠り、徹底的に蹂躙してもなんとも思わない
それどころがゴミが死んだと大喜びする大層醜悪すぎる心を持った輩だった。
命を救ったシズナに感謝するどころが、歪んた醜い顔で、何様だと醜い顔でシズナの表向き恵まれた境遇を妬み、逆恨みして、支離滅裂な暴言を吐いた。
シズナを女として最大の侮辱を吐いた。…器と、唾をはいてこれ以上ない気持ちが悪い顔をして、シズナをその通りにしようと壊しにかかった。
シズナはもう許せなくて、咄嗟に「自分で自分を最も醜悪な者と吐き、ナイフで切り刻め!」と激昂して叫んだ。
ぴたりと醜悪な男は止まった。シズナはどきりとその様子を見た。 やにわにその醜悪な男は平伏し、お許し下さい。最も俺は醜悪なる者です。と叫びながら、自分を切り刻んだ。
シズナは呆然と、醜い男が、自分で自分を肉達磨にしていく様を醜悪なグロデスクな光景を眺めていた。
男はへらへらと笑いながら、泣きながら、息絶えた。
深層心理ではシズナに憎悪を抱いているだろう。強制的に支配されてやっているのだから。
シズナは複雑な気持ちでその末路を見届けた。
この力は危険だ・・。自分で封印しよう・・。これが解ったら、薬を飲んだ人たちは、怒りとともに、シズナを殺害にかかろうとするだろう。誰だって支配されたくないからだ。
シズナはこの事は秘密にした。
医者も研究者も膨大な実験を後の人類の発展にできると大喜びしていた。
シズナはそれを聞いて・・邪神の力なのに・・と少し不安になった。
ともあれ、彼ら家族は雲上人、王族や貴族より莫大な富と権力をもつようになった。
ゴルデアとダリアは喜んだ。
彼らは、更なる頂点を目指し始めた。他の王国や、世界の光と闇を支配する勢力と戦い始めた。
彼らはそうまでして支配の力が欲しいのだろうか?
ダリアにそう問いかけると、欲しい。そうすれば私の目の届くところで目障りなハエや蟲どもが蠢かない。
ダリアは、裏と闇に浸かっているせいか、潔癖症なところがある。
人の心は不思議だ。
ゴルデアはとにかく力が欲しいのだ。大切な仲間を得た。その中には気になる弟のような男も居る。
そいつは、少年の頃、戦闘奴隷として売られたが、可愛い顔をしていたから性の奴隷も務めた。
精神的な衝撃で、しばらく心がなかった。やっと。良き傭兵団に入れて数年後、心を開きはじめた。
性的な奉仕はしたくないと彼は泣きながら懇願したそうだ。
男でもそういう蹂躙はされる。ましてや弱い少年は・・。
シズナは厭な思いを味わった。ゴルデアは、弟を得て、兄として良き居場所を創りたいと思ったようだ。
少し寂しいが、シズナは所詮、疑似の母に過ぎない。ゴルデアとダリアはそれぞれの道を歩むのを見届けるしかない。
シズナの人生はとうに終わっているのだ。 邪神によって生きながらえているに過ぎない。
母としては見守ることしかできない。
シズナはいつのまにか世界の頂点に立つ者達から注目されていた。
様々な不可解な力を持つ『奇神 シズナ』 『花の母神』とも幾つもの異名を持っていた。
シズナは少し嫌悪したが、受けいれた。 流れのままに、シズナは唯、生き続けた。
ダリアとゴルデアは、シズナの寵愛深き臣下とみなされていた。
しかし少し違う。シズナが勝手にダリアとゴルデアを数奇な運命に巻き込んだだけだ。その礼に、シズナは家族のように、お互いに相談したり、仕事について助言や援助をしているだけだ。
知らぬ間に、シズナの名は実力者に知れ渡っていた。 狂信者も多くなれば、敵も多くなり、その力の恩恵に依存しようと、もしくは利用しようと邪心を抱えた一筋縄ではいかない狂った深い人生を歩む人たちが蟻のように群がっていく。
シズナは鬱陶しくて蹴散らしたりした。 勿論護衛も居るが、シズナには不思議と害意を加えようとしても
結界のように弾かれるだけだった。それどころが、倍に被害を受けた敵は数知れなかった。
シズナの人生は、まだまだ波乱万丈であった。
シズナにある一つの確信があった。シズナの血や肉。力を使った薬を飲んだ人たちは知らないうちにシズナの言う通り動く兵士のようになるんじゃないか・・?シズナが命ずれば、たちまちその通りに動くのでは・・と思い、試してみた。相手は、シズナの最も嫌う下劣な男だった。子どもや弱者を屠り、徹底的に蹂躙してもなんとも思わない
それどころがゴミが死んだと大喜びする大層醜悪すぎる心を持った輩だった。
命を救ったシズナに感謝するどころが、歪んた醜い顔で、何様だと醜い顔でシズナの表向き恵まれた境遇を妬み、逆恨みして、支離滅裂な暴言を吐いた。
シズナを女として最大の侮辱を吐いた。…器と、唾をはいてこれ以上ない気持ちが悪い顔をして、シズナをその通りにしようと壊しにかかった。
シズナはもう許せなくて、咄嗟に「自分で自分を最も醜悪な者と吐き、ナイフで切り刻め!」と激昂して叫んだ。
ぴたりと醜悪な男は止まった。シズナはどきりとその様子を見た。 やにわにその醜悪な男は平伏し、お許し下さい。最も俺は醜悪なる者です。と叫びながら、自分を切り刻んだ。
シズナは呆然と、醜い男が、自分で自分を肉達磨にしていく様を醜悪なグロデスクな光景を眺めていた。
男はへらへらと笑いながら、泣きながら、息絶えた。
深層心理ではシズナに憎悪を抱いているだろう。強制的に支配されてやっているのだから。
シズナは複雑な気持ちでその末路を見届けた。
この力は危険だ・・。自分で封印しよう・・。これが解ったら、薬を飲んだ人たちは、怒りとともに、シズナを殺害にかかろうとするだろう。誰だって支配されたくないからだ。
シズナはこの事は秘密にした。
0
あなたにおすすめの小説
あなたの側にいられたら、それだけで
椎名さえら
恋愛
目を覚ましたとき、すべての記憶が失われていた。
私の名前は、どうやらアデルと言うらしい。
傍らにいた男性はエリオットと名乗り、甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。
彼は一体誰?
そして私は……?
アデルの記憶が戻るとき、すべての真実がわかる。
_____________________________
私らしい作品になっているかと思います。
ご都合主義ですが、雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。
※私の商業2周年記念にネップリで配布した短編小説になります
※表紙イラストは 由乃嶋 眞亊先生に有償依頼いたしました(投稿の許可を得ています)
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
恋愛の醍醐味
凛子
恋愛
最近の恋人の言動に嫌気がさしていた萌々香は、誕生日を忘れられたことで、ついに別れを決断。
あることがきっかけで、完璧な理想の恋人に出会うことが出来た萌々香は、幸せな日々が永遠に続くと思っていたのだが……
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる