7 / 58
第7話 アクタの美しいモノ探し
アクタは今まで職人気質で、これは使えそうだと思えば、なんでも拾い集めては、どうやって再利用して美しくするかそればかり考えていた。
でも可哀相な仲間のお姫様のために、アクタは改めて美しいと思えるものを見よう探そうと決心した。
よく考えれば、夕日も朝日も生きるために大切だと思ったが、眩しくて綺麗だよな。
アクタはそこら辺に咲く野草や花を見るようになった。
朝露を蓄えている木の葉。それは太陽に反射して一瞬の煌めきを見せる。
鳥もチュンチュンと木の実を食べようとしている。
平穏で美しい光景。
冴えない花だなと思っていたが、よくよく見れば、淡い紫と藍と桃色の不可思議な花びらをしている花もあった。
自然の為せる業には叶わないと思えるほど、珍しく、美しい組み合わせであった。
昆虫も何故か光る緑や青ともつかぬ色合いがついた虫があった。
これはどうしてこんな珍しく綺麗な色をした虫がいるんだろうと思った。
アクタは呟いた。
「お姫様。自然って凄いですね。こんな色合いをしている花や虫や生き物がいっぱい居るんですよ。今まで何も見ていなかったかもなあ。俺たちはこんなに綺麗なものがたくさん溢れているとは思いませんでしたよ。
生きるために精一杯で見逃していたのはたくさんあったかもしれねえ。勿体ねえな。」
『ええ。アクタ様のおっしゃる通りですね。アクタ様のお陰で色々世界や自然のことがわかるようになりました。
こんなに綺麗だったのですね・・。わたくしは生きているとき、何も見えていませんでした‥。』
お姫様の亡霊はアクタとおかっぱの幼女神にしか見えない。
アクタの言葉は独り言にしか見えないだろう。
しかしアクタはおかしな奴と言われてもかまわなかった。
アクタは始めはお姫様のために美しいものや綺麗なものを探そうとしたが、今ではアクタも虜になっている。
世界ってよく見るとこんなに美しかったんだなあとアクタは目を細めた。
自然には負けたくない。人間もこんなに美しい色合いをしたお茶碗や壺や何かを創りたい。
アクタの密かな野望が目覚めた。
アクタは美しい光景や、金色の稲穂や、田んぼの整列した美しい光景を創り出した百姓たちを凄いと思った。
人工的だが美しい光景だ。
「お姫様・・たくさん綺麗なものを見るんだよ。不運な死にも負けずにたくさん見るんだ。これは神様の計らいかも知れないよ」
『あたしのことかい。それとも土地神チンメイ様?』
幼女神は首を傾げてアクタに問いかけた。
「いや・・もっと大きな流れにある神様かもよ。だって俺はあんたたちに出会うとは思わなかったもん。こんな運命は予想だにしていなかったよ。」
「不思議だな。失うものもあったが、なぜだが嬉しくてさ。楽しいんだ。仲間も居て、綺麗なものもたくさん見れる。こんな贅沢な旅はないよな。」
アクタは嬉しそうに子どものように笑った。
そんなアクタの様子にお姫様のどこか凍てついた心が溶けていくようであった。
嗚呼・・やはりわたくしはこんなにつらかったのか。あの方に裏切られて・・。今頃になって気づくとは・・なんて
愚かなわたくしであった事か・・。しかし今は不思議なことに生きている時より世界が美しく見える。
これはやはり、アクタ様と神様のお陰かもしれぬ。
お姫様はそう思い、神様とアクタ様の旅のお供をしようと思った。
ずっと一緒にいたい。お姫様はずっと仲間と綺麗なものを見たいと願った。
おかっぱの幼女神は労わるようにお姫様を見ていた。
でも可哀相な仲間のお姫様のために、アクタは改めて美しいと思えるものを見よう探そうと決心した。
よく考えれば、夕日も朝日も生きるために大切だと思ったが、眩しくて綺麗だよな。
アクタはそこら辺に咲く野草や花を見るようになった。
朝露を蓄えている木の葉。それは太陽に反射して一瞬の煌めきを見せる。
鳥もチュンチュンと木の実を食べようとしている。
平穏で美しい光景。
冴えない花だなと思っていたが、よくよく見れば、淡い紫と藍と桃色の不可思議な花びらをしている花もあった。
自然の為せる業には叶わないと思えるほど、珍しく、美しい組み合わせであった。
昆虫も何故か光る緑や青ともつかぬ色合いがついた虫があった。
これはどうしてこんな珍しく綺麗な色をした虫がいるんだろうと思った。
アクタは呟いた。
「お姫様。自然って凄いですね。こんな色合いをしている花や虫や生き物がいっぱい居るんですよ。今まで何も見ていなかったかもなあ。俺たちはこんなに綺麗なものがたくさん溢れているとは思いませんでしたよ。
生きるために精一杯で見逃していたのはたくさんあったかもしれねえ。勿体ねえな。」
『ええ。アクタ様のおっしゃる通りですね。アクタ様のお陰で色々世界や自然のことがわかるようになりました。
こんなに綺麗だったのですね・・。わたくしは生きているとき、何も見えていませんでした‥。』
お姫様の亡霊はアクタとおかっぱの幼女神にしか見えない。
アクタの言葉は独り言にしか見えないだろう。
しかしアクタはおかしな奴と言われてもかまわなかった。
アクタは始めはお姫様のために美しいものや綺麗なものを探そうとしたが、今ではアクタも虜になっている。
世界ってよく見るとこんなに美しかったんだなあとアクタは目を細めた。
自然には負けたくない。人間もこんなに美しい色合いをしたお茶碗や壺や何かを創りたい。
アクタの密かな野望が目覚めた。
アクタは美しい光景や、金色の稲穂や、田んぼの整列した美しい光景を創り出した百姓たちを凄いと思った。
人工的だが美しい光景だ。
「お姫様・・たくさん綺麗なものを見るんだよ。不運な死にも負けずにたくさん見るんだ。これは神様の計らいかも知れないよ」
『あたしのことかい。それとも土地神チンメイ様?』
幼女神は首を傾げてアクタに問いかけた。
「いや・・もっと大きな流れにある神様かもよ。だって俺はあんたたちに出会うとは思わなかったもん。こんな運命は予想だにしていなかったよ。」
「不思議だな。失うものもあったが、なぜだが嬉しくてさ。楽しいんだ。仲間も居て、綺麗なものもたくさん見れる。こんな贅沢な旅はないよな。」
アクタは嬉しそうに子どものように笑った。
そんなアクタの様子にお姫様のどこか凍てついた心が溶けていくようであった。
嗚呼・・やはりわたくしはこんなにつらかったのか。あの方に裏切られて・・。今頃になって気づくとは・・なんて
愚かなわたくしであった事か・・。しかし今は不思議なことに生きている時より世界が美しく見える。
これはやはり、アクタ様と神様のお陰かもしれぬ。
お姫様はそう思い、神様とアクタ様の旅のお供をしようと思った。
ずっと一緒にいたい。お姫様はずっと仲間と綺麗なものを見たいと願った。
おかっぱの幼女神は労わるようにお姫様を見ていた。
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。