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第26話 アクタの能力開発
それから暇を見つけては、アクタは自分の能力を色々試した。
アクタは壊れた欠片や小石や宝石など自らの力で一度溶解し、混合し、全く新しい稀有な椀やコップや壺など色々な道具を創り出した。
見えない糸や、普通の道具を使わずとも、イメージを想像するだけで思う通りに壊れたものがより美しく鮮やかに修繕されてゆく。
アクタはこの神様にもらった力は素晴らしいと思った。これはもしかすると、疑似人間や、何かを創り出すことができるのかも知れない。神の創造力によく似た力だ。
かつて神はこの世界を七日で創り上げたと伝承があった。
人間も何かを作りだす。 いわば神の模倣かもしれない。
アクタは溜息をついた。 ならばなぜ悪い奴や嫌な奴も生まれたのか?これは偶然か?必然か? 一介のとるに足らないアクタにはわからない事ばかりだった。
わからないけど、アクタは敵を探して殺すことを決意した。
良い人や、悪くない人には、修繕してより美しい物を渡した。
彼らは目を輝かせて、なかには号泣して喜んでいた人も居た。アクタに手を合わせて拝む人も居た。
アクタは思わずひええと引いた。このままじゃ俺、何かの神様にされてしまう。面倒事は御免だ。
唯でさえ藍とソラの世話と自分の境遇だけで精一杯なのに、これ以上厄介事に巻き込まれてはいけない。
アクタは直感が鋭くなって、慎重深くなった。
しばらく、本職の「金継ぎ師」を止めて色々能力開発に勤しもう。
いままで稼いだお金は或る。 その間、藍とソラの世話をしながら、しばらく能力開発に勤しもう。
アクタはそうお姫様とおかっぱの幼女神に伝えた。彼女らも同意した。
アクタはお姫様にずっと聞きたかったお姫様を殺した男の特徴や、場所を知りたかった。お姫様が怖がるかもしれないからやめようと思っても、子どもを殺した犯人の1人を殺した時から、アクタは仲間の仇を殺そうと思った。
お姫様はぽかんと口を開けたが、すぐにアクタの真意を悟って、眉を八の字にして複雑な顔をした。
『・・よいのですか・・。アクタ様とは関係ないのに・・・。』
アクタはにこりと笑って言った。
「もう既に十分に関わっているよ。だって仲間だろ。もう。」
「それとも殺したくない?お姫様が好きだったひとだから?騙されていたとはいえ・・?」
お姫様は般若のような顔をした。
『いいえ、いいえ・・!悔しいですよ。無念でした・・。でもアクタ様に手を汚くしてほしくない。あんなに美しいものが創れるのに・・。』
「 俺はもう殺しているよ。今更の話だ。無念なら俺が代わりにやってやる。」
『・・・アクタ様・・』
お姫様は思い切ったように犯人の特徴や場所、お姫様の覚えている限りの事情を話した。
『・・アクタ様。すみません。情けないわたくしで・・。でもアクタ様がしてくれるのなら嬉しいです。』
お姫様はずっと抱えていた怨嗟を吐露した。
そうだよ。お姫様。何もしていない人が理不尽に殺されたらやはり悔しいよな。悲しいよな。それが当たり前なんだよ。仕方がないんじゃない。割り切れない。人間ってそういう者なんだよ。そうでなくちゃいけない。
アクタは聖人にはなれない。 お姫様も聖人にはなれない。
とても辛くて悲しかったからだ。唯の下らない人として復讐をしよう。
それがアクタとお姫様の絆なのだ。
アクタは壊れた欠片や小石や宝石など自らの力で一度溶解し、混合し、全く新しい稀有な椀やコップや壺など色々な道具を創り出した。
見えない糸や、普通の道具を使わずとも、イメージを想像するだけで思う通りに壊れたものがより美しく鮮やかに修繕されてゆく。
アクタはこの神様にもらった力は素晴らしいと思った。これはもしかすると、疑似人間や、何かを創り出すことができるのかも知れない。神の創造力によく似た力だ。
かつて神はこの世界を七日で創り上げたと伝承があった。
人間も何かを作りだす。 いわば神の模倣かもしれない。
アクタは溜息をついた。 ならばなぜ悪い奴や嫌な奴も生まれたのか?これは偶然か?必然か? 一介のとるに足らないアクタにはわからない事ばかりだった。
わからないけど、アクタは敵を探して殺すことを決意した。
良い人や、悪くない人には、修繕してより美しい物を渡した。
彼らは目を輝かせて、なかには号泣して喜んでいた人も居た。アクタに手を合わせて拝む人も居た。
アクタは思わずひええと引いた。このままじゃ俺、何かの神様にされてしまう。面倒事は御免だ。
唯でさえ藍とソラの世話と自分の境遇だけで精一杯なのに、これ以上厄介事に巻き込まれてはいけない。
アクタは直感が鋭くなって、慎重深くなった。
しばらく、本職の「金継ぎ師」を止めて色々能力開発に勤しもう。
いままで稼いだお金は或る。 その間、藍とソラの世話をしながら、しばらく能力開発に勤しもう。
アクタはそうお姫様とおかっぱの幼女神に伝えた。彼女らも同意した。
アクタはお姫様にずっと聞きたかったお姫様を殺した男の特徴や、場所を知りたかった。お姫様が怖がるかもしれないからやめようと思っても、子どもを殺した犯人の1人を殺した時から、アクタは仲間の仇を殺そうと思った。
お姫様はぽかんと口を開けたが、すぐにアクタの真意を悟って、眉を八の字にして複雑な顔をした。
『・・よいのですか・・。アクタ様とは関係ないのに・・・。』
アクタはにこりと笑って言った。
「もう既に十分に関わっているよ。だって仲間だろ。もう。」
「それとも殺したくない?お姫様が好きだったひとだから?騙されていたとはいえ・・?」
お姫様は般若のような顔をした。
『いいえ、いいえ・・!悔しいですよ。無念でした・・。でもアクタ様に手を汚くしてほしくない。あんなに美しいものが創れるのに・・。』
「 俺はもう殺しているよ。今更の話だ。無念なら俺が代わりにやってやる。」
『・・・アクタ様・・』
お姫様は思い切ったように犯人の特徴や場所、お姫様の覚えている限りの事情を話した。
『・・アクタ様。すみません。情けないわたくしで・・。でもアクタ様がしてくれるのなら嬉しいです。』
お姫様はずっと抱えていた怨嗟を吐露した。
そうだよ。お姫様。何もしていない人が理不尽に殺されたらやはり悔しいよな。悲しいよな。それが当たり前なんだよ。仕方がないんじゃない。割り切れない。人間ってそういう者なんだよ。そうでなくちゃいけない。
アクタは聖人にはなれない。 お姫様も聖人にはなれない。
とても辛くて悲しかったからだ。唯の下らない人として復讐をしよう。
それがアクタとお姫様の絆なのだ。
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