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第33話 アクタの推察
最近、どうしようもない人間の屑と呼ばれる最低最悪の奴らと呼ばれるモノ達が殺されてスラムが良くなっていると聞いた。
それにアクタは興味を惹かれた。
復讐だろうか? それとも何か事情があって綺麗にしたがる人が居たのか?
だが、これでスラムの弱者は住みよくなったと喜んでいるらしい。 それは少し安心させる出来事だった。
お互いに助け合って、少しずつよくしていこうとする若者が増えたらしい。
しかし、偶然にもアクタの復讐と呼応するかのように、恨まれている奴らが消えた。
世界はどこかでほとんど同時に似たような状況、事を起こす現象があるらしい。
くしゃみをした人を見た人が思わずくしゃみをしたという迷信も聞いたことがある。馬鹿らしいと笑って思ったが、
あれは、つられてとかどこかで連鎖反応をおこしたのだろうか?
ともかくアクタがやった復讐とほぼ同時期に嫌な奴らが殺されていった・・。
それにアクタは少し不思議だと思った。俺以外にも許せないと思っているやつらがいたのかな?
氷山の一角で、偶々浮上した事件が重なっただけかもしれない。
アクタはぼんやりと復讐をしているやつらを思い浮かべた。
なんとなく、もし、いたとしたらアクタはそいつらに一度出会うかもしれないと予感を抱いた。
アクタは幼女神とお姫様に藍とソラの復讐をしたと言った。 血なまぐさい匂いがしたのだろう。
藍とソラは敏感にそれを察して警戒していた。動物は人間より敏感だ。
アクタは川で水浴びを何回もして洗い流した。清めた。
やっと匂いがとれたごろ、藍とソラが懐くようにアクタに近づき始めた。
アクタは通じないだろうと思っても言わずにはいられなかった。
「あのな。お前らを痛めつけて苦しめた糞野郎を殺したんだよ。お前らにはわからないだろうけどな許せなかったんだよ。俺は。」
幼女神が苦笑して、アクタに言った。
『アクタね。藍とソラの動物の言葉はあたしにはわかると言ったでしょ。藍とソラはもう知っておるよ。
仇を討ってくれてありがとうと言っている。』
「え・・そうなのか。お前たちも喜んでいるのだな。良かったな。嫌な奴が消えてくれて嬉しいんだな。」
アクタは微笑んで、藍とソラを優しく抱きしめた。藍とソラも嬉しそうに信頼しきった表情でアクタに身体を擦り付けた。藍の目からぽろりと涙が出た。嗚呼・・そんなに辛かったんだ。アクタは藍の心が解った。
アクタはいっぱい優しくして藍とソラを幸福にしようと固く誓った。
お姫様も嬉しそうに羨ましそうにそんな美しい優しい情景を見ていた。
『いいですねえ。藍とソラは・・アクタ様に愛され優しくされて幸福になって・・』
『嫉妬かい。お姫様。そなたもアクタに救われた身であろう。そなたの敵、仇もアクタが必ず討ってくれよう。
お姫様・・素直になるんだよ。アクタが好きだろう。下手な遠慮はいらないよ。
とうにお姫様はアクタの仲間として大事にされているよ・・。』
『ええ・・わたくしももっと素直になります。アクタさまが好きだと言います。』
お姫様は、しばらくしてアクタに好意を伝えた。 アクタはかすかに知ってたと頷いて、そっとお姫様を抱きしめようとした。だがお姫様は透けてなかなか質感がない。お姫様は自分が亡霊であることに寂しさを感じた。
まってくれ。お姫様。アクタは強く祈った。お姫様に触れられますように抱きしめられますようにと祈った。
すると、徐々に、生きている手のようにお姫様の手が質感を持ち始めた。
これは一体・・お姫様は驚愕した。あの怖い神の加護はそれほど強力なものであったのか。
少しずつ、お姫様は質感をもった生きているような身体を持ち、アクタに抱きしめられた。
こんなに優しく抱きしめられたのは子どもの頃の母親の時だけだった。
少しの間だけ、アクタとお姫様は触れ合うことができた。
その抱擁は、とても優しく夢のように幸福であった。
それを美しいものを見るように目を細くした幼女神が見守っていた。
『生きているうちにあっていたらそなたら良き夫婦になっていたであろうに・・。』
運命とは不思議よと幼女神も思わずにはいられなかった。
それにアクタは興味を惹かれた。
復讐だろうか? それとも何か事情があって綺麗にしたがる人が居たのか?
だが、これでスラムの弱者は住みよくなったと喜んでいるらしい。 それは少し安心させる出来事だった。
お互いに助け合って、少しずつよくしていこうとする若者が増えたらしい。
しかし、偶然にもアクタの復讐と呼応するかのように、恨まれている奴らが消えた。
世界はどこかでほとんど同時に似たような状況、事を起こす現象があるらしい。
くしゃみをした人を見た人が思わずくしゃみをしたという迷信も聞いたことがある。馬鹿らしいと笑って思ったが、
あれは、つられてとかどこかで連鎖反応をおこしたのだろうか?
ともかくアクタがやった復讐とほぼ同時期に嫌な奴らが殺されていった・・。
それにアクタは少し不思議だと思った。俺以外にも許せないと思っているやつらがいたのかな?
氷山の一角で、偶々浮上した事件が重なっただけかもしれない。
アクタはぼんやりと復讐をしているやつらを思い浮かべた。
なんとなく、もし、いたとしたらアクタはそいつらに一度出会うかもしれないと予感を抱いた。
アクタは幼女神とお姫様に藍とソラの復讐をしたと言った。 血なまぐさい匂いがしたのだろう。
藍とソラは敏感にそれを察して警戒していた。動物は人間より敏感だ。
アクタは川で水浴びを何回もして洗い流した。清めた。
やっと匂いがとれたごろ、藍とソラが懐くようにアクタに近づき始めた。
アクタは通じないだろうと思っても言わずにはいられなかった。
「あのな。お前らを痛めつけて苦しめた糞野郎を殺したんだよ。お前らにはわからないだろうけどな許せなかったんだよ。俺は。」
幼女神が苦笑して、アクタに言った。
『アクタね。藍とソラの動物の言葉はあたしにはわかると言ったでしょ。藍とソラはもう知っておるよ。
仇を討ってくれてありがとうと言っている。』
「え・・そうなのか。お前たちも喜んでいるのだな。良かったな。嫌な奴が消えてくれて嬉しいんだな。」
アクタは微笑んで、藍とソラを優しく抱きしめた。藍とソラも嬉しそうに信頼しきった表情でアクタに身体を擦り付けた。藍の目からぽろりと涙が出た。嗚呼・・そんなに辛かったんだ。アクタは藍の心が解った。
アクタはいっぱい優しくして藍とソラを幸福にしようと固く誓った。
お姫様も嬉しそうに羨ましそうにそんな美しい優しい情景を見ていた。
『いいですねえ。藍とソラは・・アクタ様に愛され優しくされて幸福になって・・』
『嫉妬かい。お姫様。そなたもアクタに救われた身であろう。そなたの敵、仇もアクタが必ず討ってくれよう。
お姫様・・素直になるんだよ。アクタが好きだろう。下手な遠慮はいらないよ。
とうにお姫様はアクタの仲間として大事にされているよ・・。』
『ええ・・わたくしももっと素直になります。アクタさまが好きだと言います。』
お姫様は、しばらくしてアクタに好意を伝えた。 アクタはかすかに知ってたと頷いて、そっとお姫様を抱きしめようとした。だがお姫様は透けてなかなか質感がない。お姫様は自分が亡霊であることに寂しさを感じた。
まってくれ。お姫様。アクタは強く祈った。お姫様に触れられますように抱きしめられますようにと祈った。
すると、徐々に、生きている手のようにお姫様の手が質感を持ち始めた。
これは一体・・お姫様は驚愕した。あの怖い神の加護はそれほど強力なものであったのか。
少しずつ、お姫様は質感をもった生きているような身体を持ち、アクタに抱きしめられた。
こんなに優しく抱きしめられたのは子どもの頃の母親の時だけだった。
少しの間だけ、アクタとお姫様は触れ合うことができた。
その抱擁は、とても優しく夢のように幸福であった。
それを美しいものを見るように目を細くした幼女神が見守っていた。
『生きているうちにあっていたらそなたら良き夫婦になっていたであろうに・・。』
運命とは不思議よと幼女神も思わずにはいられなかった。
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ーーー
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