ゴミの金継ぎ師

栗菓子

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第2話 アクタの嫁

お姫様が昇天した後、アクタはしばらく意気消沈していたが、心配そうに見る藍とソラを見て、そうだな。俺にはまだ家族がいるんだ。このままじゃいけねえ。アクタは心機一転して、様々な布や、美しい衣装があるところも見回った。アクタは美しい布に今興味があった。不思議な紋様をしていて意味があると聞かれて何の意味だろうとアクタは本を買っては調べたりしていた。

縁起を担ぐための柄模様とか魔除けのルーツとかの模様と解って、アクタはへえ・・ふーん・・と思わず熱中した。
たかが模様にも一つ一つルーツがあり、意味があることにアクタは感動した。
これが歴史ってやつかね。これは無形文化財産じゃないかね。

やっぱり、とうに失われた模様や、布の技法もあるんだろうな。歴史に埋もれたものを掘り返したいな。アクタはここほれ。おじいさん。ワン。と昔話の犬の話を思い出した。ざくざくと財宝の入った壺が見つかったと物語にはあった。

アクタは、ワンという犬だ。
なにかを掘り返したい。歴史の陰を知りたい。アクタは、復讐して色々と世界の陰や、悪いところも散々しった。

もう表面上の平和や、今あるものじゃあ満足できなくなっているな。

アクタは色々考えて、藍とソラのために、嫁を迎えることにした。

動物好きで、あまり見栄えはしない女。恋愛体質ではなく実直に生きる女・・。そういう女が望ましい。年嵩でもいい。アクタは子どもをつくらなくても良かった。
代わりに、なにか茶碗とか創作物を創っている。これがアクタの子どもだ。


そんなアクタの要求は直ぐに叶った。嫁き遅れの女は居る者だ。縁が遠く、親の介護などで苦労した挙句独身のまま
因業な親戚に追い出された不運な女は探せばいる者だ。

アクタはそんな哀れな女を引き取った。女は陰鬱だが、まじめに働いた。藍とソラだけには心を開いて、甲斐甲斐しく世話をしていた。

アクタに対しては、どこかよそよそしく、夫婦になったとは思えないほど、主人として敬っていた。

アクタも遠慮はしなくていいと女にいったが、それでもどこか女はアクタに心を寄せなかった。

拾ってくれた恩人として感謝しているが、それだけの同居人にしか女にはアクタが思えないようだった。


一度は夫婦の営みもしたが、なかなかうまくいかなかった。なんだか合わないのだ。

アクタはこの時、嗚呼。あっちの相性や、性格の相性もあるんだな・・と解った。

女もそれを感じたようで、お互いに気まずい思いをした。ごめんなとアクタがいうと、いいえ・・アクタ様は悪くないです‥唯合わないんですよ・・。と女は確信をぼつりと突いた。


それ以来、アクタと嫁は程よい距離を保って、良い関係を築こうと努力した。

その成果、アクタと嫁は仮の夫婦として過ごした。 嫁はどこにも行き場がない。動物だけが救いらしい。

アクタは嫁が本当に好きな人が出来たら別れてやろうと思った。




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