世事放談:熱中症の犯人は果たして猛暑だけか ~又は現代知識チートの無能

上梓あき

文字の大きさ
1 / 3

世事放談:政治には生け贄が必要である

しおりを挟む


政治には生け贄が必要である――
この表題を読んで「ふざけるな!」と思った人がいると思いますが、私も同感です。
自分でも声を大にして「ふざけるな!!」と言いたい。

でもちょっと待ってください。
生け贄を必要としない政治というのは簡単なようでいて実のところは非常に難しい。

昨年、大阪で地震が起きた際にコンクリートブロック塀が倒壊して女子小学生が死亡しました。
この事故を受けて全国の自治体では危険なブロック塀を無くそうという動きがまた広まってきていますが、ブロック塀の危険性については以前から指摘がありました。

でも、世論も行政もそんなには動かなかった。

なぜ?

目に見える犠牲が出ていないからです。

もしもあの大坂の地震でブロック塀の倒壊に巻き込まれたのが巨漢プロレスラーで、仮に死んでいたとしても世論はそんなに動かされなかったでしょう。
弱者として記号化される傾向の強い、女、子供が犠牲になるという絵面はそれだけ世論に対して扇情的効果が高いということです。
ましてや犠牲になったのは女子小学生で、女属性と子供属性という最強コンボ。

これ、悪い言い方をすれば、世論を動かすファイアースターターには少女の犠牲が最適だという意味になります。

湾岸戦争当時、クウェート人少女がアメリカ連邦議会でイラク軍の「蛮行」を証言してアメリカの世論を動かしました。
「イラク兵がクウェートの産婦人科に乱入して新生児を床に叩きつけて次々に殺すのを見た」と、この幼いクウェート人少女が証言したわけですが、
この少女、実は、駐米クウェート大使の娘だったとかなんとか。
ワシントンDCに居た少女がどうしてクウェートの産婦人科の様子を目撃できたんでしょうか?
多分超能力少女だったんだと思います。
もしもアメリカ議会で証言したのがくたびれたおっさん医師だったとしたら、少女が行った偽証言ほどの説得力は持ちえなかったでしょうね。

「大衆は(感情で動く)女である」と看破したのはヒットラー、それともゲッベルスでしたっけ……?

人間という生き物は基本、血を見るまでは何も理解できない。
という理性的限界を持った生物種なのかもしれませんね。
(そりゃぁ戦争が無くならないわけだ……)

政権交代で政権を握った政党が「コンクリートから人へ」と訴えて政権を取りましたが、
「百年に一度の災害に備える予算に何の意味が有るんですか!?」と事業仕分けをした結果、
天災大連チャンで「コンクリートガラが人へ」という素晴らしいオチです。

基本的に東北北海道の土建屋に冬の間の建設工事はありません。
冬にコンクリートを打設したら、セメントが乾くよりも前に水分が凍結しますので土木建設なんかできません。
ドカ雪の降る中、木造住宅を建てる馬鹿もいませんし。
なので豪雪地帯の土建屋が食い繋いでいくためには冬季の除雪作業は不可欠。
そこで事業仕分けだなんだで除排雪予算をカットされたら土建屋は死にますがな。
翌年度に予算増やしても倒産した土建屋と散り散りになった土木作業員は元には戻りません。


「もう一度やらせてみてください。ダメだったらまた選挙で落とせばいいんです」

評判や都合が悪くなったらコロコロ党名を変えたり、
離合集散繰り返しでの

新 党 詐 欺

を常習している政治屋はそれでもいいでしょうけど、壊されて死んだ社会システムは元には戻りません。
覆水盆に返らずとも言いますね。

あの時、事業仕分けを支持しいていた人たちは防災関係予算をカットして子供手当や福祉予算に回してもいいと思っていました。

なぜなら、災害による損害が発生していなかったから。

人間の半数は平均以下の知能しかないといいます。
現実化していない災禍への対策予算を損失とは見ずに、必要なコストと認識できる人がどれだけいるでしょうか。
現実化していない災害による損失は、現実化していないヴァーチャルな仮想現実に過ぎませんので、現実においては不可視のものです。
なのでその対策に対して使われる予算をバラ撒き、無駄遣いと考える向きは多い。ムダ金だと。

でも災害が現実化してから対策したところで最早手遅れなのですが、
災害対策を無駄遣いと批判していた層ほど、いざ災害が現実化すると「政府はなぜ対策しなかった!」と批判するものです。
そして災害が現実化して犠牲が出て初めて行政が動くような空気が醸成されると。

だ か ら 政治が動くには生け贄が必要なんですね。

それが嫌なら、未だ起きていない災禍に備える予算を、ドブに捨てる無駄金と感じる感性を捨てなきゃならない。
それが出来なきゃ、生け贄ありきの政治は永久に不滅です。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

処理中です...