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第1章~あなたを目指して~
第39話
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せめて今度は、もう少しちゃんと指導してくれる隊長と狩りに行きたいものだ。それが兄・フレインなら申し分ないが。
その時、重い鎧の音が茂みの向こうから聞こえてきた。ずしん、ずしんという音と共に、ランゴバルトが現れた。彼の長戟には狩ってきたイノシシが突き刺さっている。
――思ったより小さい……?
ランゴバルトのことだから、もっと巨大な獲物を狩ってくるかと思ったのだが。もらったイノシシ、大きさはセーフだろうか。
「ふん、その程度か」
ランゴバルトがこちらの足元を一瞥する。彼は長戟に刺さっているイノシシを引き抜いて落とすと、アクセルに向かって言った。
「そこの新人。罠の様子を見に行ってこい」
「は……。罠、ですか」
「そうだ。俺が一〇〇メートルごとに仕掛けておいた。それで獲物がかかったらこちらに誘き出せ」
「は……。承知しました」
そう答え、アクセルは茂みの中に入っていった。
――思わず「承知しました」って言ってしまったが……。
正直、言われていることの意味がわからなかった。罠を仕掛けた……までは、まあいい。でも、「獲物がかかったらこちらに誘き出せ」とはどういうことだろう。獲物を回収するんじゃないのか。
もっと丁寧に教えて欲しかったが、聞き返せる雰囲気でもなかったため、素直に承諾してしまったけれど……。
――だいたい、罠がどんな罠かも教えてもらってないし。
足元に隠れるくらいの罠だったらどうしよう。かなり見つけづらいんだけど。
なんかツイてないな……と思っていたら、突然視界にとんでもないものが飛び込んできた。アクセルは思わず目を剥いた。
その時、重い鎧の音が茂みの向こうから聞こえてきた。ずしん、ずしんという音と共に、ランゴバルトが現れた。彼の長戟には狩ってきたイノシシが突き刺さっている。
――思ったより小さい……?
ランゴバルトのことだから、もっと巨大な獲物を狩ってくるかと思ったのだが。もらったイノシシ、大きさはセーフだろうか。
「ふん、その程度か」
ランゴバルトがこちらの足元を一瞥する。彼は長戟に刺さっているイノシシを引き抜いて落とすと、アクセルに向かって言った。
「そこの新人。罠の様子を見に行ってこい」
「は……。罠、ですか」
「そうだ。俺が一〇〇メートルごとに仕掛けておいた。それで獲物がかかったらこちらに誘き出せ」
「は……。承知しました」
そう答え、アクセルは茂みの中に入っていった。
――思わず「承知しました」って言ってしまったが……。
正直、言われていることの意味がわからなかった。罠を仕掛けた……までは、まあいい。でも、「獲物がかかったらこちらに誘き出せ」とはどういうことだろう。獲物を回収するんじゃないのか。
もっと丁寧に教えて欲しかったが、聞き返せる雰囲気でもなかったため、素直に承諾してしまったけれど……。
――だいたい、罠がどんな罠かも教えてもらってないし。
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