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第2章~溢れる想い~
第16話
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――おいおい……明らかに身体より大きいだろ、あの鎌……。
一体どうやって振り回すつもりなんだ……と驚いていると、ミューがぱっと顔を輝かせた。
「あ! アクセルだ! おはよー! きみも参加するんだね。よろしくー」
「あ、ああ……うん、こちらこそ」
「そっか。アクセル、強くなりたいって言ってたもんね? 訓練は厳しいかもだけど、狂戦士モード身につくといいね!」
「ありがとう……頑張るよ」
見た目とのギャップはともかく、小さい子に応援されるのは当たり前に嬉しかった。歳の離れた弟にエールを送られているような気分だ。いや、実年齢は全然違うのだろうが……。
「よーし、じゃあそろそろ訓練始めるぞー」
ジークが待ち合わせ場所で声を張り上げる。集まっていた戦士たちが一斉に彼に注目した。
「今回は死合いみたいな一騎打ち形式じゃなく、ミューを敵と仮定した総当たり戦にする。誰か一人でもミューに血を出させたらそこで終了だ。逆にミューは、五人全員を戦闘不能にさせたら終了。もちろん『狂戦士モード』は使用OKな」
なんだ、そのルール。アクセルは密かにぞっとした。
そこまでのハンデを設けないとミューには敵わないのか。そんなにミューは強いのか。三位の兄、五位のジークがいても、傷をつけるのが精一杯なのか。
この小さな戦士は、一体どれほどの力を秘めているのだろう……。
一体どうやって振り回すつもりなんだ……と驚いていると、ミューがぱっと顔を輝かせた。
「あ! アクセルだ! おはよー! きみも参加するんだね。よろしくー」
「あ、ああ……うん、こちらこそ」
「そっか。アクセル、強くなりたいって言ってたもんね? 訓練は厳しいかもだけど、狂戦士モード身につくといいね!」
「ありがとう……頑張るよ」
見た目とのギャップはともかく、小さい子に応援されるのは当たり前に嬉しかった。歳の離れた弟にエールを送られているような気分だ。いや、実年齢は全然違うのだろうが……。
「よーし、じゃあそろそろ訓練始めるぞー」
ジークが待ち合わせ場所で声を張り上げる。集まっていた戦士たちが一斉に彼に注目した。
「今回は死合いみたいな一騎打ち形式じゃなく、ミューを敵と仮定した総当たり戦にする。誰か一人でもミューに血を出させたらそこで終了だ。逆にミューは、五人全員を戦闘不能にさせたら終了。もちろん『狂戦士モード』は使用OKな」
なんだ、そのルール。アクセルは密かにぞっとした。
そこまでのハンデを設けないとミューには敵わないのか。そんなにミューは強いのか。三位の兄、五位のジークがいても、傷をつけるのが精一杯なのか。
この小さな戦士は、一体どれほどの力を秘めているのだろう……。
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