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第4章~更なる力を求めて~
第42話(フレイン視点)
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「……おや」
ピーッ、という音が鳴り、洗濯ドラムが止まった。
フレインは早速蓋を開けてアクセルの服を取り出した。さすがは魔法の洗濯ドラムと言うべきか、まるで新品のようにピカピカになっている。
洗いたての服を、丁寧に畳んでフレインは両手で抱えた。黒がベースのすらりとした戦闘服は、真面目なアクセルによく似合っている。お揃いとまではいかないが、ところどころ自分の服とデザインが似ているところも、また愛おしかった。
戦闘服はともかく、私服はペアルックにしてみようか。今度一緒に洋服買いに行くのもいいかもしれない。一年間人質として離れ離れになってしまうから、買い物行くならその前に済ませないと……。
そんなことを考えながら、フレインは自宅に戻った。
アクセルは未だに目覚めていなくて、ベッドの中で爆睡中だった。かれこれ六時間近く寝ているのだけど、そろそろ起きないものだろうか。
「アクセル~……まだ寝足りないのかい? お兄ちゃん、お前に話したいことがあるんだけどなぁ……」
と、つんつん頬をつついてみたが、全く起きる気配はなし。寝返りすら打たず、静かに寝息を立てている。
しょうがないなぁ……と苦笑しつつ、フレインは台所に入って食事の準備をした。
先程買ってきた米やミルクを食糧棚から出し、水で軽く米を洗う。それをやや大きめの土鍋に入れ、火にかけてそのまま炊くことにした。本当は水を多めに入れて直接お粥状態にしてもよかったのだが、それだと失敗する未来しか見えなかったので、火加減に注意しつつ土鍋を見守った。
ピーッ、という音が鳴り、洗濯ドラムが止まった。
フレインは早速蓋を開けてアクセルの服を取り出した。さすがは魔法の洗濯ドラムと言うべきか、まるで新品のようにピカピカになっている。
洗いたての服を、丁寧に畳んでフレインは両手で抱えた。黒がベースのすらりとした戦闘服は、真面目なアクセルによく似合っている。お揃いとまではいかないが、ところどころ自分の服とデザインが似ているところも、また愛おしかった。
戦闘服はともかく、私服はペアルックにしてみようか。今度一緒に洋服買いに行くのもいいかもしれない。一年間人質として離れ離れになってしまうから、買い物行くならその前に済ませないと……。
そんなことを考えながら、フレインは自宅に戻った。
アクセルは未だに目覚めていなくて、ベッドの中で爆睡中だった。かれこれ六時間近く寝ているのだけど、そろそろ起きないものだろうか。
「アクセル~……まだ寝足りないのかい? お兄ちゃん、お前に話したいことがあるんだけどなぁ……」
と、つんつん頬をつついてみたが、全く起きる気配はなし。寝返りすら打たず、静かに寝息を立てている。
しょうがないなぁ……と苦笑しつつ、フレインは台所に入って食事の準備をした。
先程買ってきた米やミルクを食糧棚から出し、水で軽く米を洗う。それをやや大きめの土鍋に入れ、火にかけてそのまま炊くことにした。本当は水を多めに入れて直接お粥状態にしてもよかったのだが、それだと失敗する未来しか見えなかったので、火加減に注意しつつ土鍋を見守った。
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