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第7章~ラグナロクの最中に~
第96話
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「そんなこと気にしてどうするの?」
「そ、そんなこと……!? あのなぁ、これってかなり重要なことじゃ」
「私とお前の血が繋がっていなかったとして、私たちの関係が何か変わるのかい? これからもずっと家族だし、これからもずっと兄弟でしょ」
ハッとしているアクセルに、兄は更に言った。
「私はね、初めてお前を見た時に決めたんだ。血が繋がっていようがいまいが、この子は私の弟だ、何があってもこの子を守ろう……ってね」
「……!」
「お前だって私のこと、お兄ちゃんだと思ってるだろう? だったらそれでいいじゃない」
「…………」
そう言われた途端、抱えていた悩みがさあっ……と晴れていった。喉元に刺さった小骨がポロッととれたような心地がした。
――そうか……そうだよな……。
確かに兄の言う通りかもしれない。
万が一血の繋がりがなかったとして、一体それがなんだろう。今までアクセルはこの人を、自分の兄だと思って慕ってきた。その気持ちはこれからも変わらないし、ラグナロクが終わったらひとつ屋根の下に……という思いも変わらない。
だったらそれでいいではないか。血の繋がりがあるかないかなんて、兄曰く「どうでもいいこと」だ。
「……それもそうだな。あなたは俺の兄上だ。変なこと言って悪かった」
そう言ったら、兄はにっこり笑って「いい子いい子」と頭を撫でてくれた。
「そ、そんなこと……!? あのなぁ、これってかなり重要なことじゃ」
「私とお前の血が繋がっていなかったとして、私たちの関係が何か変わるのかい? これからもずっと家族だし、これからもずっと兄弟でしょ」
ハッとしているアクセルに、兄は更に言った。
「私はね、初めてお前を見た時に決めたんだ。血が繋がっていようがいまいが、この子は私の弟だ、何があってもこの子を守ろう……ってね」
「……!」
「お前だって私のこと、お兄ちゃんだと思ってるだろう? だったらそれでいいじゃない」
「…………」
そう言われた途端、抱えていた悩みがさあっ……と晴れていった。喉元に刺さった小骨がポロッととれたような心地がした。
――そうか……そうだよな……。
確かに兄の言う通りかもしれない。
万が一血の繋がりがなかったとして、一体それがなんだろう。今までアクセルはこの人を、自分の兄だと思って慕ってきた。その気持ちはこれからも変わらないし、ラグナロクが終わったらひとつ屋根の下に……という思いも変わらない。
だったらそれでいいではないか。血の繋がりがあるかないかなんて、兄曰く「どうでもいいこと」だ。
「……それもそうだな。あなたは俺の兄上だ。変なこと言って悪かった」
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