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第12章~不穏な空気~
第114話*
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「はあ、いい……」
兄が色っぽい溜息をついて、身体を倒しこちらの唇を塞いできた。
喘いで半開きになっていた口に舌を挿し込まれ、甘い唾液を注ぎ込まれ、柔らかな舌を軽く食まれる。
濃厚なキスで息ができず、理性が霞んでぞくぞくしたものが背筋を這い上がってきた。
「ん、ふッ……ぅんんんん……ッ!」
とうとう堪えきれず、アクセルは兄の下で盛大に熱を噴き上げた。身体が大きく跳ね、頭を反らせて仰け反っているところを、上から強引に押さえ付けられる。
同時に奥にたっぷり遺伝子を注ぎ込まれ、そのせいでまた腹が張ってしまった。
せっかく中を掻き出したのに、これではまたやり直しだ……と少しだけ憂鬱になったが、今は幸福の方がずっと強かった。
苦しいほどの愛情を浴び、酩酊気分で兄を抱き締める。
「……兄上、大好き……」
「うん、私も愛してるよ……可愛いアクセル」
優しいキスを落としてから、ようやく兄はゆっくり腰を引いて行った。
抜かれる瞬間、身体が名残惜しさを訴えて肉棒に纏わりつき、ちゅぽんといやらしい音が出てしまった。
「ふふ、なんだかノリにノっちゃったね。お前、身体は大丈夫?」
「……どの口が言うんだか……」
そんな心配するくらいなら、最初から手加減してくれればいいものを。本当にこの兄は欲望に忠実というか、こういう時はやりたい放題だ。
兄が色っぽい溜息をついて、身体を倒しこちらの唇を塞いできた。
喘いで半開きになっていた口に舌を挿し込まれ、甘い唾液を注ぎ込まれ、柔らかな舌を軽く食まれる。
濃厚なキスで息ができず、理性が霞んでぞくぞくしたものが背筋を這い上がってきた。
「ん、ふッ……ぅんんんん……ッ!」
とうとう堪えきれず、アクセルは兄の下で盛大に熱を噴き上げた。身体が大きく跳ね、頭を反らせて仰け反っているところを、上から強引に押さえ付けられる。
同時に奥にたっぷり遺伝子を注ぎ込まれ、そのせいでまた腹が張ってしまった。
せっかく中を掻き出したのに、これではまたやり直しだ……と少しだけ憂鬱になったが、今は幸福の方がずっと強かった。
苦しいほどの愛情を浴び、酩酊気分で兄を抱き締める。
「……兄上、大好き……」
「うん、私も愛してるよ……可愛いアクセル」
優しいキスを落としてから、ようやく兄はゆっくり腰を引いて行った。
抜かれる瞬間、身体が名残惜しさを訴えて肉棒に纏わりつき、ちゅぽんといやらしい音が出てしまった。
「ふふ、なんだかノリにノっちゃったね。お前、身体は大丈夫?」
「……どの口が言うんだか……」
そんな心配するくらいなら、最初から手加減してくれればいいものを。本当にこの兄は欲望に忠実というか、こういう時はやりたい放題だ。
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