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第12章~不穏な空気~
第128話
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兄の背中を流した後は、兄がアクセルの背中を流してくれた。
また変なところ触られるかなと思ったけれど、これ以上余計なちょっかいを出されることはなく、髪から身体まで丁寧に洗われた。子供の頃は、兄がこうやって身体を洗ってくれたよな……と思い出す。たまには子供に返って洗われるのもいいかもしれない。
その後は、二人で並んで湯船に入った。さすがに大人の男が二人も入ってしまうと狭くて手足を伸ばせないため、お互い密着してお湯に浸かる羽目になった。
――庭の露天風呂、早めに作ってしまいたいな……。
どうせ風呂に入るなら、手足を伸ばして寛げた方がいい。兄と自分、それとピピが入っても余裕があるくらい、大きな湯舟を作ろう。せっかくアロイスに木材を切り出してもらったのだから、後は組み立てるだけだし……。
――あ、そうだ。明日はノコギリも受け取りにいかないといけないのか。
職人気質の鍛冶屋のエルフ。修理、改良しなければならない武器がたくさん溜まっていたが、一日あれば溜まっていた仕事も全部こなせるそうだ。ぶっきらぼうだが、腕は確かなようである。
……もっとも、体幹強化と謳っておきながら、あんなわけのわからんボールチェーンを他人に渡すところからして、性格は結構な変態なのかもしれないけれど。
「さて、今日の夕飯は何にしようかな」
夕食までまだ時間があるというのに、兄はもう食事のことを考えている。この旺盛な食欲は一体どこから来るのかと、時々不思議に思う。生前はここまで食欲旺盛ではなかったような気がするのだが……気のせいだろうか。
また変なところ触られるかなと思ったけれど、これ以上余計なちょっかいを出されることはなく、髪から身体まで丁寧に洗われた。子供の頃は、兄がこうやって身体を洗ってくれたよな……と思い出す。たまには子供に返って洗われるのもいいかもしれない。
その後は、二人で並んで湯船に入った。さすがに大人の男が二人も入ってしまうと狭くて手足を伸ばせないため、お互い密着してお湯に浸かる羽目になった。
――庭の露天風呂、早めに作ってしまいたいな……。
どうせ風呂に入るなら、手足を伸ばして寛げた方がいい。兄と自分、それとピピが入っても余裕があるくらい、大きな湯舟を作ろう。せっかくアロイスに木材を切り出してもらったのだから、後は組み立てるだけだし……。
――あ、そうだ。明日はノコギリも受け取りにいかないといけないのか。
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……もっとも、体幹強化と謳っておきながら、あんなわけのわからんボールチェーンを他人に渡すところからして、性格は結構な変態なのかもしれないけれど。
「さて、今日の夕飯は何にしようかな」
夕食までまだ時間があるというのに、兄はもう食事のことを考えている。この旺盛な食欲は一体どこから来るのかと、時々不思議に思う。生前はここまで食欲旺盛ではなかったような気がするのだが……気のせいだろうか。
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