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第25章~魂との戦い~
第24話
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「……そう、ですね。そこはわたくしも承知しています。所詮、わたくし達ヴァルキリーも使い捨ての存在ですから……ある意味、オーディン様の眷属と似たようなものかもしれません」
「……!」
「ですが、神々が望んでいるのならば、それを遂行するのがわたくし達の役目です……。特にオーディン様の命令は絶対ですので……失敗などあり得ませんわ……」
シグルーンがよろよろと大槍を構えた。もう戦える状態ではないのに、それでもなお任務を遂行しようとする意志には恐れ入る。
「……つまりあなたは、何が何でも俺たちに透ノ国の管理を押し付けたいってわけですね」
「語弊のある言い方ですが……まあ、そんなところです。できなければわたくしは処分でしょうから、それならいっそ最期までお役目を全うして死にたい……」
「……そうですか」
どこからツッコんでいいかわからなくなってきたが、とりあえずシグルーンの気持ちは伝わった。内容はともかく、自分の役割を遂行して死ねるのはある意味幸せなことだ。そんな幸せを、むざむざ与えてしまうのもシャクだった。
――これ以上、こいつらの思い通りにさせてたまるか……!
アクセルは背中の兄をもう一度背負い直し、ハッキリとこう言ってやった。
「わかりましたよ、やればいいんでしょう。透ノ国の管理、俺たちが引き受けます」
「え……」
「……!」
「ですが、神々が望んでいるのならば、それを遂行するのがわたくし達の役目です……。特にオーディン様の命令は絶対ですので……失敗などあり得ませんわ……」
シグルーンがよろよろと大槍を構えた。もう戦える状態ではないのに、それでもなお任務を遂行しようとする意志には恐れ入る。
「……つまりあなたは、何が何でも俺たちに透ノ国の管理を押し付けたいってわけですね」
「語弊のある言い方ですが……まあ、そんなところです。できなければわたくしは処分でしょうから、それならいっそ最期までお役目を全うして死にたい……」
「……そうですか」
どこからツッコんでいいかわからなくなってきたが、とりあえずシグルーンの気持ちは伝わった。内容はともかく、自分の役割を遂行して死ねるのはある意味幸せなことだ。そんな幸せを、むざむざ与えてしまうのもシャクだった。
――これ以上、こいつらの思い通りにさせてたまるか……!
アクセルは背中の兄をもう一度背負い直し、ハッキリとこう言ってやった。
「わかりましたよ、やればいいんでしょう。透ノ国の管理、俺たちが引き受けます」
「え……」
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