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第27章~新たな課題~
第21話
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「何だかご機嫌ナナメだねぇ?」
アクセルの心情を知ってか知らずか、兄が顔を覗き込んできた。
「そんなに一人で行きたかったの? 次からは一人で行っていいってば」
「……いや、それはもういいんだ」
「じゃあ何? やっぱりドムに何かされたんじゃ……」
「もういいから。そんなことより、早く行こう」
早足で世界樹を通り、玉鋼の採掘場に向かう。
採掘場は相変わらず砂と土だらけで、いくつかの穴から奥に進めるようになっていた。
――入口は五つか……。
以前来た時は入口はひとつしかなかったが、採掘に際して増やしたのかもしれない。
「さーて、どの入口に入ろうか?」
兄が意見を窺ってくる。
少し迷ったが、せっかくなので今まで入ったことのない西側の入口を選ぶことにした。
兄も一緒に入ろうとしてきたが、アクセルはビシッと弁当箱を目の前に突き出して言った。
「兄上は別の入口から入ってくれ。この弁当は好きな時に食べてくれていい」
「……は? 何それ? というか、ここまで来て何でバラバラに行動しようとするのさ?」
「いいだろ、別に。浅いところにはガーディアンは出てこないし、ある一定のところまで潜ればきっと合流できる。入口は違っても、行き着くところは同じなんだし」
「そうは言ってもねぇ……」
「悪いとは思ってる。でも今は少し一人になりたい気分なんだ。兄上と喧嘩もしたくないから、頭を冷やす時間をくれ。万が一中で合流できなかった場合は、時間になったらここまで帰ってくる。それでいいだろ」
アクセルの心情を知ってか知らずか、兄が顔を覗き込んできた。
「そんなに一人で行きたかったの? 次からは一人で行っていいってば」
「……いや、それはもういいんだ」
「じゃあ何? やっぱりドムに何かされたんじゃ……」
「もういいから。そんなことより、早く行こう」
早足で世界樹を通り、玉鋼の採掘場に向かう。
採掘場は相変わらず砂と土だらけで、いくつかの穴から奥に進めるようになっていた。
――入口は五つか……。
以前来た時は入口はひとつしかなかったが、採掘に際して増やしたのかもしれない。
「さーて、どの入口に入ろうか?」
兄が意見を窺ってくる。
少し迷ったが、せっかくなので今まで入ったことのない西側の入口を選ぶことにした。
兄も一緒に入ろうとしてきたが、アクセルはビシッと弁当箱を目の前に突き出して言った。
「兄上は別の入口から入ってくれ。この弁当は好きな時に食べてくれていい」
「……は? 何それ? というか、ここまで来て何でバラバラに行動しようとするのさ?」
「いいだろ、別に。浅いところにはガーディアンは出てこないし、ある一定のところまで潜ればきっと合流できる。入口は違っても、行き着くところは同じなんだし」
「そうは言ってもねぇ……」
「悪いとは思ってる。でも今は少し一人になりたい気分なんだ。兄上と喧嘩もしたくないから、頭を冷やす時間をくれ。万が一中で合流できなかった場合は、時間になったらここまで帰ってくる。それでいいだろ」
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