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第31章~おかしな仲間?~
第18話
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「大丈夫だよ、山の麓だし。すぐ集めて帰ってくるから、心配しないでくれ」
「ちょっとお前……」
兄が止めるより早く家を飛び出し、駆け足で山の麓に向かう。
そして持参した小ぶりの籠にヨモギやタンポポ、ツクシ、キノコ等を手当たり次第に放り込んだ。
「グァ」
「ひぇっ!?」
いきなり横からカメの鳴き声が聞こえ、驚いて飛び上がりそうになった。
すぐ隣を見たら、例のカメがこちらにくっつくように籠をじっと眺めていた。
「な、なんだ、きみか……。今度は何の用だ?」
「…………」
「悪いけど、これはあげないぞ。山菜食べたいならこの辺にいっぱい生えてるから、自力で探してくれよな」
「…………」
「……というか気配もなく近くに寄ってくるの、心臓に悪いからやめてくれないか。敵意がないなら堂々と近づいてきてくれた方がいいよ」
そう文句を言いつつ、気にせず山菜の採取を続行した。そろそろ陽も暮れるし、早めに籠をいっぱいにして帰らないと……。
「グァ……」
隣で様子を窺っていたカメが、トントンと前足でこちらをつついてきた。
いい加減邪魔されるのにもイラッとしてきて、アクセルは少々語気を強めて聞いた。
「だから何だよ? 何か用があるなら言ってくれないとわからないぞ?」
「グゥ……」
「こっちにもいろいろ事情があるんだからな。これ以上、食料補給の邪魔はしないでくれよ」
そう注意してもう少しだけ山菜を集めようとした時、狼の遠吠えのような音が聞こえた。
「えっ……?」
ハッと顔を上げたら、遠くでチラチラ揺れている光が複数。いや、複数どころか四方に無数の光が見える。
これは……これはまさか……。
「ちょっとお前……」
兄が止めるより早く家を飛び出し、駆け足で山の麓に向かう。
そして持参した小ぶりの籠にヨモギやタンポポ、ツクシ、キノコ等を手当たり次第に放り込んだ。
「グァ」
「ひぇっ!?」
いきなり横からカメの鳴き声が聞こえ、驚いて飛び上がりそうになった。
すぐ隣を見たら、例のカメがこちらにくっつくように籠をじっと眺めていた。
「な、なんだ、きみか……。今度は何の用だ?」
「…………」
「悪いけど、これはあげないぞ。山菜食べたいならこの辺にいっぱい生えてるから、自力で探してくれよな」
「…………」
「……というか気配もなく近くに寄ってくるの、心臓に悪いからやめてくれないか。敵意がないなら堂々と近づいてきてくれた方がいいよ」
そう文句を言いつつ、気にせず山菜の採取を続行した。そろそろ陽も暮れるし、早めに籠をいっぱいにして帰らないと……。
「グァ……」
隣で様子を窺っていたカメが、トントンと前足でこちらをつついてきた。
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「だから何だよ? 何か用があるなら言ってくれないとわからないぞ?」
「グゥ……」
「こっちにもいろいろ事情があるんだからな。これ以上、食料補給の邪魔はしないでくれよ」
そう注意してもう少しだけ山菜を集めようとした時、狼の遠吠えのような音が聞こえた。
「えっ……?」
ハッと顔を上げたら、遠くでチラチラ揺れている光が複数。いや、複数どころか四方に無数の光が見える。
これは……これはまさか……。
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