2,885 / 3,048
第32章~事の真相~
第68話
しおりを挟む
ミューにおかわりのパンケーキを出し、アクセルは自分のパンケーキを食べた。少し冷めてしまっていたが、バターとハチミツが上手く溶け合っていい味を出していた。
昼食後はバルドルに見守られながら、庭で鍛錬することになった。
ミューも「暇だから」という理由で付き合ってくれたが、そこはさすがにランキング一位の戦士だけあって、
「じゃあ次は走り込みでー、その後は素振り一〇〇〇回ねー」
などと、容赦なく鍛錬メニューを追加してくれた。
――う……やっぱりミューはいろんな意味で規格外だ……。
さすがに疲れて小休止をしている傍ら、ミューは楽しそうにピピと駆けっこをしている。あんな小さい身体のどこにそんなスタミナがあるのか、つくづく不思議でならない。
「フレイン、あまり無理しない方がいいよ」
バルドルに窘められ、兄が太刀を振るう手を止めた。
兄の周りには、輪切りになった丸太が大量に散乱している。
「ほら、こんなにたくさん丸太切ってもすぐ使えないし。今日はこのくらいにしておいた方がいいんじゃないかな」
「……そうですね。じゃあミューと走り込みでもしてきます」
「もう走り込み? 少し休憩した方がいいんじゃない?」
「いえ、今はクタクタになるまで身体を動かしたい気分なので……。ハチミツ入りレモン水でも用意しておいてくださると嬉しいです」
そう言って、兄はミューとピピを追いかけて行ってしまった。
久しぶりにみっちり鍛錬している兄を見て、アクセルは少し切なくなった。
兄があんなことをしているのも、元はと言えば自分のせいなんだよな……。
昼食後はバルドルに見守られながら、庭で鍛錬することになった。
ミューも「暇だから」という理由で付き合ってくれたが、そこはさすがにランキング一位の戦士だけあって、
「じゃあ次は走り込みでー、その後は素振り一〇〇〇回ねー」
などと、容赦なく鍛錬メニューを追加してくれた。
――う……やっぱりミューはいろんな意味で規格外だ……。
さすがに疲れて小休止をしている傍ら、ミューは楽しそうにピピと駆けっこをしている。あんな小さい身体のどこにそんなスタミナがあるのか、つくづく不思議でならない。
「フレイン、あまり無理しない方がいいよ」
バルドルに窘められ、兄が太刀を振るう手を止めた。
兄の周りには、輪切りになった丸太が大量に散乱している。
「ほら、こんなにたくさん丸太切ってもすぐ使えないし。今日はこのくらいにしておいた方がいいんじゃないかな」
「……そうですね。じゃあミューと走り込みでもしてきます」
「もう走り込み? 少し休憩した方がいいんじゃない?」
「いえ、今はクタクタになるまで身体を動かしたい気分なので……。ハチミツ入りレモン水でも用意しておいてくださると嬉しいです」
そう言って、兄はミューとピピを追いかけて行ってしまった。
久しぶりにみっちり鍛錬している兄を見て、アクセルは少し切なくなった。
兄があんなことをしているのも、元はと言えば自分のせいなんだよな……。
14
あなたにおすすめの小説
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない
Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。
かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。
後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。
群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って……
冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。
表紙は友人絵師kouma.作です♪
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる