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第三十六・五話 VSラグナロク・妖炎
出るか! 必殺技
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「甘いっ!」
キィン! ボシュッ……!
マルチスタッフで球を打つと、マッチを擦るような音を立てて火が消える。無数の炎弾を全て打ち消し、再び走る!
「行くぞっこんにゃろ!」
マルチスタッフを構え素早く突き攻撃! シルヴィアは体を逸らして避ける。
「ここだっ!」
だが……ナガレの動きが早い! 避けられる前提なら、その方向へ攻撃を伸ばせば良い。
「もういっ……ちょっ!」
ドスンッ! 「ぐぅっ!」
突きがシルヴィアの額にぶつかり、グッとのけ反った。すぐさまナガレは振り下ろしの追撃!
「ぬぁんっ!」
だがシルヴィアはかろうじて防御した。強烈な攻撃に腕を痛め、体勢を崩しつつ打撃を防ぐ。
「舐めんじゃないわよーん!」
ボウッ! バシィッ! ガキィン!
「くっ!」
足に炎を纏わせた、シルヴィアの反転キック。ナガレはそれを受け流すも、素早く距離を離されてしまう。
「はぁぁぁぁぁっ!」
キィィィィン……!
距離を取った瞬間、すぐさま撃たれるパッション・イグニッション。しかしナガレは、避けるどころか突き進んでいく!
(走れっ、ナガレ・ウエスト! ……シルヴィアが爆発させるよりも早く!)
自分と光の粒子がぶつかる刹那、ナガレは勢いよくスライディング。直後、彼の背後で光弾が弾ける!
「う、うそっ⁉︎」
ドガァァァーーーーンッ!
「ぐぅっ!」
熱風を浴びて呻くナガレ。しかし地面スレスレで仰向けになった姿勢では、連鎖爆発があたらずダメージが少なかった。
そして爆風を受けさらに加速、スライド姿勢のままシルヴィアの元へ滑り込む!
「お、おのれぇ!」
対する彼女は高く足を上げたストンピングの体勢。ナガレはそこへ滑り込み……ほとんど寝たような体勢から、足を振り上げサマーソルトキック!
「でりゃぁっ!」「チェリャア!」
バシィッ! ……ドンッ!
「きゃあ⁉︎」
一瞬の拮抗。その後弾かれたのは、シルヴィアの足だ! 勢い余ってI字バランスのように大きく股を開いている。一方サマーソルトの勢いそのまま、起き上がったナガレはすぐさま振り返る!
「くらえっ! ハグルマコンボ!」
ブンブンブンッ! ビシバシビシバシッ!
「ぐはごげがはぅ⁉︎」
全く同じ動きを歯車のように繰り返す、連続縦振り下ろし。シルヴィアは頭に肩に背中に叩かれ、怯みつつも防御を崩さない。
「だ、ダメか……」
それを見ていたレンは、ナガレの劣勢にヤキモキしている。しかしジョーは冷静だった。
「……ナガレの動きが明らかに早い。『闘魂(中)』のスキルが発動しているのか」
キィン! ボシュッ……!
マルチスタッフで球を打つと、マッチを擦るような音を立てて火が消える。無数の炎弾を全て打ち消し、再び走る!
「行くぞっこんにゃろ!」
マルチスタッフを構え素早く突き攻撃! シルヴィアは体を逸らして避ける。
「ここだっ!」
だが……ナガレの動きが早い! 避けられる前提なら、その方向へ攻撃を伸ばせば良い。
「もういっ……ちょっ!」
ドスンッ! 「ぐぅっ!」
突きがシルヴィアの額にぶつかり、グッとのけ反った。すぐさまナガレは振り下ろしの追撃!
「ぬぁんっ!」
だがシルヴィアはかろうじて防御した。強烈な攻撃に腕を痛め、体勢を崩しつつ打撃を防ぐ。
「舐めんじゃないわよーん!」
ボウッ! バシィッ! ガキィン!
「くっ!」
足に炎を纏わせた、シルヴィアの反転キック。ナガレはそれを受け流すも、素早く距離を離されてしまう。
「はぁぁぁぁぁっ!」
キィィィィン……!
距離を取った瞬間、すぐさま撃たれるパッション・イグニッション。しかしナガレは、避けるどころか突き進んでいく!
(走れっ、ナガレ・ウエスト! ……シルヴィアが爆発させるよりも早く!)
自分と光の粒子がぶつかる刹那、ナガレは勢いよくスライディング。直後、彼の背後で光弾が弾ける!
「う、うそっ⁉︎」
ドガァァァーーーーンッ!
「ぐぅっ!」
熱風を浴びて呻くナガレ。しかし地面スレスレで仰向けになった姿勢では、連鎖爆発があたらずダメージが少なかった。
そして爆風を受けさらに加速、スライド姿勢のままシルヴィアの元へ滑り込む!
「お、おのれぇ!」
対する彼女は高く足を上げたストンピングの体勢。ナガレはそこへ滑り込み……ほとんど寝たような体勢から、足を振り上げサマーソルトキック!
「でりゃぁっ!」「チェリャア!」
バシィッ! ……ドンッ!
「きゃあ⁉︎」
一瞬の拮抗。その後弾かれたのは、シルヴィアの足だ! 勢い余ってI字バランスのように大きく股を開いている。一方サマーソルトの勢いそのまま、起き上がったナガレはすぐさま振り返る!
「くらえっ! ハグルマコンボ!」
ブンブンブンッ! ビシバシビシバシッ!
「ぐはごげがはぅ⁉︎」
全く同じ動きを歯車のように繰り返す、連続縦振り下ろし。シルヴィアは頭に肩に背中に叩かれ、怯みつつも防御を崩さない。
「だ、ダメか……」
それを見ていたレンは、ナガレの劣勢にヤキモキしている。しかしジョーは冷静だった。
「……ナガレの動きが明らかに早い。『闘魂(中)』のスキルが発動しているのか」
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