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第十話 闇を抱える爆音波
もうトドメ⁉︎
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その声と共に、サニーがなおも飛び上がる。そして剣先に力を込めると、そこから燃え上がる紅き火球が発生した!
「ファイアボール! はぁっ!」
パシュン……ボォォォォッ!
「ギィーーッ⁉︎」
短いながらもフワフワな毛皮のボディは、たちまち炎で大炎上! しかしサニーは、今度は左手をグッと突き出し魔力を貯める。そして……。
「フォースライト!」
バチバチバチッ!
「キキキッ⁉︎」
なんと手のひらから、一本の黄色いイナズマがほとばしる! ハイランドバットは見事に感電してしまい、力無く落下を始めた。
しかしサニーは、容赦なく追撃の構えを取り跳躍。空中で剣を掲げると、その刀身が眩く白銀に輝き始める……!
「キキッ⁉︎」
異変に気づいたハイランドバットが身構えるも遅かった。
「これで終わりだ! ディバインブレイク!」
ザシュッ!
「ギ……カ…………ッ……」
輝く剣は、ハイランドバットの喉笛を切り裂いた。空中でビクン! とのけ反って、最期の咆哮すら上げられず落下する。
ドスン……。
力無く地面に落下して、そのまま動かなくなった。
「え……ウソ? もう終わり?」
これには流石のナガレも唖然とした。それだけではなく、ヒズマもタネツもケンガも大なり小なりおんなじような表情である。
「わ、私たち何もしてないわよ~……? 前回出番無かったから張り切ってたのに~……」
「す、すげえなサニー! いや、ここはサニー様と言うべきか、いやサニー大先生か……」
「あ……ああ……あ……」
特にケンガの動揺っぷりは凄かった。自分より魔法を扱える存在に出会ってしまった事実は、プライドの高い彼にはよっぽどショックだったようだ……いや、今までも大した活躍していないのだが。それでも見ていてなんだか哀れになるくらい、ありありと驚いていた。
「す……すっげぇーーーーっ!」
しかしいち早く喜んだのは、やはりナガレである。スタッ……と着地したサニーに駆け寄り両手を上げて飛びついた。
「わ! ナガレさん、落ち着いてくださいっ」
「落ち着いてられるか! メッチャ強いじゃんサニー! さすがはAランク……それに剣も魔法も使えるなんて! サニーが仲間になってくれて、オレ嬉しいよ! これから頑張ろうな!」
「そ、そうですね。ありがとうございます。あの、そろそろ離して……」
「いやいや! あの技、あのドガーンってなる魔法! ケンガのやつよりずーーっとすごかったぜ!」
ニコニコ笑顔のナガレに抱きつかれ、少し困った顔のサニー。
「う……うん、そうだな! サニー大先生! これからよろしくお願いしますぜ!」
「いえ、サニーと呼んで頂ければ……」
「すごいわ~サニー! 私もあんな技出来るかしら~?」
「え? ええ、練習すれば必ず出来ますよ……た、多分……」
タネツとヒズマもようやく調子を取り戻し、歓喜の輪に入りはしゃぎ始める。
「…………フン」
わなわな震えているケンガは放っておくとして……その光景を、ジョーはどこか冷めた目で見ていた。驚きも喜びも妬みもせず、冷たい目でサニーを見つめている……。
「ファイアボール! はぁっ!」
パシュン……ボォォォォッ!
「ギィーーッ⁉︎」
短いながらもフワフワな毛皮のボディは、たちまち炎で大炎上! しかしサニーは、今度は左手をグッと突き出し魔力を貯める。そして……。
「フォースライト!」
バチバチバチッ!
「キキキッ⁉︎」
なんと手のひらから、一本の黄色いイナズマがほとばしる! ハイランドバットは見事に感電してしまい、力無く落下を始めた。
しかしサニーは、容赦なく追撃の構えを取り跳躍。空中で剣を掲げると、その刀身が眩く白銀に輝き始める……!
「キキッ⁉︎」
異変に気づいたハイランドバットが身構えるも遅かった。
「これで終わりだ! ディバインブレイク!」
ザシュッ!
「ギ……カ…………ッ……」
輝く剣は、ハイランドバットの喉笛を切り裂いた。空中でビクン! とのけ反って、最期の咆哮すら上げられず落下する。
ドスン……。
力無く地面に落下して、そのまま動かなくなった。
「え……ウソ? もう終わり?」
これには流石のナガレも唖然とした。それだけではなく、ヒズマもタネツもケンガも大なり小なりおんなじような表情である。
「わ、私たち何もしてないわよ~……? 前回出番無かったから張り切ってたのに~……」
「す、すげえなサニー! いや、ここはサニー様と言うべきか、いやサニー大先生か……」
「あ……ああ……あ……」
特にケンガの動揺っぷりは凄かった。自分より魔法を扱える存在に出会ってしまった事実は、プライドの高い彼にはよっぽどショックだったようだ……いや、今までも大した活躍していないのだが。それでも見ていてなんだか哀れになるくらい、ありありと驚いていた。
「す……すっげぇーーーーっ!」
しかしいち早く喜んだのは、やはりナガレである。スタッ……と着地したサニーに駆け寄り両手を上げて飛びついた。
「わ! ナガレさん、落ち着いてくださいっ」
「落ち着いてられるか! メッチャ強いじゃんサニー! さすがはAランク……それに剣も魔法も使えるなんて! サニーが仲間になってくれて、オレ嬉しいよ! これから頑張ろうな!」
「そ、そうですね。ありがとうございます。あの、そろそろ離して……」
「いやいや! あの技、あのドガーンってなる魔法! ケンガのやつよりずーーっとすごかったぜ!」
ニコニコ笑顔のナガレに抱きつかれ、少し困った顔のサニー。
「う……うん、そうだな! サニー大先生! これからよろしくお願いしますぜ!」
「いえ、サニーと呼んで頂ければ……」
「すごいわ~サニー! 私もあんな技出来るかしら~?」
「え? ええ、練習すれば必ず出来ますよ……た、多分……」
タネツとヒズマもようやく調子を取り戻し、歓喜の輪に入りはしゃぎ始める。
「…………フン」
わなわな震えているケンガは放っておくとして……その光景を、ジョーはどこか冷めた目で見ていた。驚きも喜びも妬みもせず、冷たい目でサニーを見つめている……。
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