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第十四話 女王への叛逆
ナガレ・ウエストの脱出
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「オレ、ラストハーレムズの奴らに追われてるんです。なるべく目立ちたくなくて……」
「よっしゃ、任しとけ! みんな、ナガレを囲んで走れ!」
「分かったわ~!」「分かりました!」
タネツ、ヒズマ、サニーがナガレを取り囲み周囲から隠す。髪型もメイクとの顔も違うだろうが油断はできない。
ただ、どうやらバレてはいないようだ。たまに「ん……?」となる者もいるが、それも一次的である。
そんなこんなでゲート側までやって来た。ナガレ達が目をつけたのは、分厚いゲートの近くに泊まっていた駅馬車だ。
「いらっしゃい……うわー⁉︎」
ガタゴトガタゴト!
接客のセリフも許さず馬車に乗り込む。タネツが窓から身を乗り出した。
「ナガレ君、どこなんだ!」
「ここにいますけど」
「すまん言い方が悪かった! どこに行けばいいんだ!」
「あっ、ニシーノ宮跡地です!」
「おうい、運転手! 大急ぎでニシーノ宮まで行ってくれ! ほら、金だ!」
「え、ニシーノ宮跡地ですか? それはちょっと……いまギルドに厳戒令が出されてて、そこへの通行は禁止されて……」
御者は難色を示している。しかしタネツはなんと窓枠に腰掛け、御者の腕を掴んだ!
「送ってくだけでいいんだ、な? 客の言うことが聞けねえワケじゃないだろうな!」
「あわわ、わ、分かりました分かりました! だから、は、離してくださいっ」
「ようし、なら行け! 今すぐに!」
「は、はひぃ~!」
パシィン! ヒヒィーン!
御者が手綱を振り下ろすと、一気に馬が走り出した。
「……さて、何があったのか話してもらおう」
「はい! 実はかくかくしかじかで……」
「なるほど~、かくかくしかじかだったのね~」
(……え、今ので分かったんですか⁉︎)
一人で呆気に取られているサニーはさておき、事情を理解したタネツとヒズマは頷いた。
「今更ですけどなんかすいません。オレの事情に手助けしてもらっちゃって」
「気にするな。困った時はお互い様さ。それにナガレ君の友達は、オレ達の友達でもあるからな」
「もちろんよ~。フローレンスさんと先輩後輩たちを助けてあげましょ~!」
「ありがとうございます、恩に切ります!」
「しかしクイーンスライムとは……なかなか強烈なのが出てきましたね」
サニーが腕を組んで考え込むそぶりを見せた。
「強敵なのは違いねえ。俺ら、同じくS級のガラガラマムシにボッコボコにされてたからな」
「今回はジョー君もいないし、大丈夫かしら~……」
確かに、それも不安要素ではある。
「よっしゃ、任しとけ! みんな、ナガレを囲んで走れ!」
「分かったわ~!」「分かりました!」
タネツ、ヒズマ、サニーがナガレを取り囲み周囲から隠す。髪型もメイクとの顔も違うだろうが油断はできない。
ただ、どうやらバレてはいないようだ。たまに「ん……?」となる者もいるが、それも一次的である。
そんなこんなでゲート側までやって来た。ナガレ達が目をつけたのは、分厚いゲートの近くに泊まっていた駅馬車だ。
「いらっしゃい……うわー⁉︎」
ガタゴトガタゴト!
接客のセリフも許さず馬車に乗り込む。タネツが窓から身を乗り出した。
「ナガレ君、どこなんだ!」
「ここにいますけど」
「すまん言い方が悪かった! どこに行けばいいんだ!」
「あっ、ニシーノ宮跡地です!」
「おうい、運転手! 大急ぎでニシーノ宮まで行ってくれ! ほら、金だ!」
「え、ニシーノ宮跡地ですか? それはちょっと……いまギルドに厳戒令が出されてて、そこへの通行は禁止されて……」
御者は難色を示している。しかしタネツはなんと窓枠に腰掛け、御者の腕を掴んだ!
「送ってくだけでいいんだ、な? 客の言うことが聞けねえワケじゃないだろうな!」
「あわわ、わ、分かりました分かりました! だから、は、離してくださいっ」
「ようし、なら行け! 今すぐに!」
「は、はひぃ~!」
パシィン! ヒヒィーン!
御者が手綱を振り下ろすと、一気に馬が走り出した。
「……さて、何があったのか話してもらおう」
「はい! 実はかくかくしかじかで……」
「なるほど~、かくかくしかじかだったのね~」
(……え、今ので分かったんですか⁉︎)
一人で呆気に取られているサニーはさておき、事情を理解したタネツとヒズマは頷いた。
「今更ですけどなんかすいません。オレの事情に手助けしてもらっちゃって」
「気にするな。困った時はお互い様さ。それにナガレ君の友達は、オレ達の友達でもあるからな」
「もちろんよ~。フローレンスさんと先輩後輩たちを助けてあげましょ~!」
「ありがとうございます、恩に切ります!」
「しかしクイーンスライムとは……なかなか強烈なのが出てきましたね」
サニーが腕を組んで考え込むそぶりを見せた。
「強敵なのは違いねえ。俺ら、同じくS級のガラガラマムシにボッコボコにされてたからな」
「今回はジョー君もいないし、大丈夫かしら~……」
確かに、それも不安要素ではある。
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