崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー

問い詰め

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「バカタレ、お前なんかの予想があってるもんか」
「ぶ、文化は完全に潰えてしまったのかい⁉︎」
「そんな酷いね! 自分の常識が無いなるなんて辛いだと思うよ」
「いででで! ねーちゃん、俺の背中にもたれるなよ!」
「ちょっ待っ多い多いっ!」
 気づけばツーテン食堂にいる全員が、エレナのすぐ近くまで詰めかけていた。
「それ、絶対にイビル教団のアイツだ! オレは見たんだ。イビル教団の首領が……えーと、名前なんだっけ。いや、とにかくそいつが黒い光で、ベイス・キャニオンを消しちゃう……」
 ミシミシミシッ!
「……ん?」
 みんなが一斉に持たれたランチ用の机は、重みに耐えかねる悲鳴をあげている。そして……。
 バキッ!
「「「うわぁ~~⁉︎」」」
 ドサドサドサッ!
「きゃあ⁉︎」
 テーブルがバックリ割れて、みんな一斉に倒れ込んだ。
「いてて……しまった、テーブルが」
「お、重いよ~オーク族のお兄さん~!」
「ご、ごめんッス従業員ちゃん、すぐ退けるッス」
「うわ~ん、重いよルック~。早くどいて~」
「私の方がもっと重いわ! アリちゃん早くどいてよっ!」
「…………むぎゅ」
「いかん、一番下のナガレさんか伸びちゃってる! 早く退けなきゃ死んじゃうぞ!」

 ……と言う訳で、ちょっとしたゴタゴタの後、改めてナガレとエレナは話をした。
「本当にすいませんでした。弁償させてください」
「い、いえいえ! 町長さんの責任では。それに私たちも原因ではありますから」
 ルーカス氏が差し出したお金を、申し訳なさそうに受け取るエディ店長。その近くの席では、弁償したくないベネットとメイトリクスがしれ~っと目を逸らしていた。
「木片に触るなよねーちゃん。ホウキで掃くんだ。手に刺さったら痛いから……」
「いだぁ~い! 刺さったぁ~!」
「言わんこっちゃねぇ! ちょっとピンセット取ってくるから待っとけ!」

「……ナガちゃん、イビル教団のリーダーがバーンだって言ったよね。アタシらもそう考えてるんだ」
「お、やっぱりか」
 腕を組むナガレに、エレナはニッと笑う。……だが、その笑みはすぐに消えてしまう。
「もしそうなら、一刻も早くそいつをやっつけなきゃ。確かにバーンの動機は理解できる。でも島を丸ごと消しちゃうなんて、流石にやりすぎだよ」
「うん、そうだよな……」
 だがナガレには、少し引っかかる。大切な人を殺された痛みから、イビル教団を作ったのだろうか?
 あるいは、すでに教団の思想に染まっていたのだろうか……?

 謎の存在バーン・ロースター。
 その正体が明らかになる日は、いつか来るのだろうか。
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