崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十九話 森林のハンター

その頃、別の場所では…

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~☆~☆~☆~☆~☆~


 そうしてナガレは一人でクエストへ。
 その頃ギルドにて、別の人がクエストを見ていた。
「ほーん、俺様もついに昇格か」
「ケンガBランクになるの~? やーんもう羨ましい~」
「Bランク冒険者かにゃ。羨ましいにゃあ」
 ケンガとヒズマとミケが、一枚のクエスト用紙を覗き込んでいる。その内容は『キルスパイダー討伐』とあった。
 キルスパイダー……危険度はB級。ナガレがカープー森林で戦った、デスパイダーの上位個体。(第十一話)年月を経て成長した個体が巨大化し、色合いも赤と黒が混ざった禍々しい姿に、そして操る毒も強度が増している。さらに棲家には蜘蛛の糸を張り巡らしており、それを移動から拘束用、さらには倒木や岩など物を引っ掛けてブービートラップにもする。
 寒冷地帯を除く様々な地方の森林奥深くに生息する。目撃情報は少なく基本的にナワバリから出てこないものの、うっかり巣に迷い込んだものは積極的に排除しようとする、一歩間違えばかなり危険なモンスターだ。
「でもキルスパイダーか……実は俺様、そいつを見た事がある」
「え、そうなのにゃあ?」
「ああ。と言っても別の森でサバイバル修行していた時、そいつを見かけたんだ。悔しいが、あの頃ヤケクソになっていた俺様の頭でも、敵わないと分かって逃げたんだが。しかしそれがまた来たとは……」
 感慨に耽るケンガ。あの頃は敵わなかった相手と戦える。それは複雑な感情が渦巻くものだ。
「そうじゃ。キルスパイダーを倒せれば、お主をBランク冒険者と認めよう! ケンガよ、励んでまいれ!」
 レンにビシッと言われ、ケンガは自身ありげに胸を張った。
「ああ、任せておけ。俺様の実力があれば、こんな相手大した事ない!」
「ホントかよ。相手は格上だ、しっかり準備していけ。……それとオメーは仲間連れてって良いぞ」
「はぁ~~~~⁉︎ 俺様を舐めているのか! 俺様はナガレとは違う、そんなヘマするものか!」
「……は?」
 レンの目つきが一気に悪くなった。だがケンガは全くそれに気づかない。
「心配せずとも俺様一人で……」
「ちげーよ。……イビル教団がどこで暗躍してるか分からねえ。だから複数人行動が基本なんだ。ナガレ君はまだここから近い。けどカープー森林はだいぶ遠いだろ」
「どうせこのギルドにはエフォーツの冒険者しかおらんし、運行用の馬車も購入しようと思っておる。グダグダ言わんと誰か引き連れて行って参れ! お前がどうなろうと知らんが、ここ一年で誰か一人でも離脱したらギルドは無くなるんじゃぞ!」
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