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第七章
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「夏樹はいるか?」
「はい――ここにいます」
「仕事だ。早くしろ」
音もなく姿を現わした夏樹にボスは驚いた様子もなく読んでいた資料を投げた。散らかった資料には四・五十代と思われる男性の写真が添付されている。
「山口淳二? 確か山口コーポレーションの社長でしたよね?」
確か、契約している会社の一つだった。交わした契約破棄し、ボスたちを脅してきたらしい。淳二はボスに対して、反旗を翻したのである。裏切ったのである。
ボスにとって屈辱でしかないだろう。
「こいつを殺してこい」
「契約破棄ですね」
「ついでに子会社も片付ける。出来るな?」
「お任せください」
夏樹はボスに頭を下げた。
*
「随分甘いセキュリティーだな」
夏樹は慣れた手つきでロックを解除していった。開いたドアから中に入る。中に入ると警報音に気がついた警備員たちが駆けつけてきた。
「動くな――動いたら撃つ」
警備員たちの足元に銃弾が弾けた。
コンクリートの床をえぐっていく。
夏樹は冷笑を貼り付けたまま、警備員たちを倒していく。増幅の警備員たちも今頃、催眠ガスで眠っていることだろう。
「――何事か?」
騒ぎに気がついたのか、ようやく山口淳二が執務室から出てくる。
「本命の登場か」
夏樹の冷たい声が、部屋に響く。
「お前は誰だ?」
山口の銃を持つ手は、無様にも震えていた。
「桜井夏樹と言えば、分かりますか?」
滅多に出て来ないと言われている相手に、自分が会うことになろうとは思ってもいなかった。反旗を翻したからこそ、ボスに狙われたのだろう。夏樹に手にかかり生き延びた者はいない。
本気を見せるために、ボスも夏樹を派遣したのだろう。
「――貴様。ボスに言われてきたのか!?」
「こちらの要求を飲んでおくべきでしたね」
そうすれば、生きていられてかもしれないのに――。
助かったかもしれなかったのに。
(バカな男だ)
*
「ひっ……助けてくれ」
「いい年をした大人が情けない――この様か」
「金は払う……だから、助けてくれ」
「その台詞は聞き飽きました」
その場に赤い――紅い華が咲いた。
まだ、僅かながらに投与されている高揚感をあげる「薬」が身体に残っている。身体を引きずりながら、裏路地に入り――うずまる。
ゴホゴホと咳をしながら、肩で息をした。
(こんな身体――しかも、コントロールすらできない状態でボスを倒すなんて、夢のまた夢だ)
そう――夏樹が「薬」を打たれながらも踏ん張って、組織に身を投じているのは両親の仇をとるため――。
ボスの出方を見張る必要があった。信頼を得るために自ら闇に堕ちたのである。だが、その代償は大きく――身体はボロボロになり、人殺しという負の連鎖にはまってしまう。
本来なら自分の力でボスと戦いたかったが――。
このままだと、ボスを倒す前に命が終わってしまうだろう。自分に残された時間は少ない。ならば、自分のことを誰も知らない土地へと姿を消してしまおう。
それに、ボスを自分がボスを倒せなくても引き継いでくれる人はいる。
二人ならきっとボスを倒してくれる。
必ず勝ってくれる。
二人のことを信じているから――。
昴と秋ならきっとやってくれる。
(未来は彼らに託そう)
震える身体を守るように抱きしめる。伸びてきた手に――突然腕を掴まれた。そのまま、車に引きずり込まれる。
秋の気配に気がつかなかった。
どうやら、つけられていたらしい。
それほど、精神的にも体力的にも弱っていた。
「夏樹」
「僕の暗殺命令でも上層部から出た?」
「違う。僕が夏樹と話をしたかっただけ」
車の扉を閉める。久しぶりに会う秋は成長していた。完璧に先を読まれている。神出鬼没の秋に頭が痛くなった。例え、従兄弟で気を許した相手でも会いたくない。
血に染まった姿を見られたくなかった。
「余計なことをするな」
「僕は従兄弟を見捨てるほど、薄情じゃないよ」
秋は薬が入っている瓶を取り出す。
手慣れた動作で瓶から注射器にうつしていく。
(嫌われてもやるしかないか)
秋は夏樹の腕をとった。
細い腕に注射器を刺す。
やはり、身体が人体実験のことを覚えているのか――。
夏樹はピクリと身体を強張らせた。
液体が身体に入っていく。
「秋――何をした!」
反射的に手を払いのける。
「ん――? 僕は気持ちの高揚をさげる薬を打っただけだよ」
「余計なことはするな」
「なっちゃん」
小さい頃と同じあだ名で、秋は夏樹を呼ぶ。
秋の甘やかしてくれる優しい声だった。
秋の声はするり、と夏樹の中に入っていく。
染み渡っていく。
この声にすがれたら、どれだけいいだろう。
答えられたらいいだろう。
だが、この声は自分に向けられるべきではない。
秋が全力で愛したい―――守りたい相手に聞かせるべきである。
「秋」
「僕はね。ただ、君に生きてほしいだけ。それとさ。木本さんのことはどう思っている?」
「木本さんについては、大切な人には違いないけれど、家族としてしか見られないよ」
「そっか。その気持ち伝えなよ」
秋は夏樹の華奢な身体を、抱きしめようとする。だが、夏樹は秋の身体を押しのけた。
夏樹の体温が離れていく。
秋が寂しそうな表情になる。
「これ以上、僕に関わらない方がいい。秋」
関わってしまえば、潜入捜査官としての秋の人生が崩壊しかねない。
下手すれば、ボスに気がつかれてしまう。
「なぁに?」
「秋は僕に縛られてなくてもいい。秋らしく生きればいいよ」
その言葉はさようならを言っているみたいで、別れを言っているような気がする。
「――夏樹?」
「大丈夫――言ってみただけだよ」
夏樹はそれ以上何も言わずに車をおりた
*
「夏樹君」
「――昴さん」
秋が昴に連絡を入れたのだろう。二人で話せということらしい。秋の薬が効いているのか、比較的落ち着いてはいた。
だが、またいつ理性が崩壊するか分からない。
離れようと思っても昴がきつく腕を握ったままである。
「夏樹君。何か言うことはないか?」
「言うことはないか、ね」
夏樹は長袖シャツを捲り、包帯をはずす。
そこには、痛々しいほどの注射の痕が残っていた。
「――これが」
昴は思わず眉をひそめる。
安心していいという意味を込めて、昴はソッとその痕を撫でる。
「気持ち悪いでしょう? 人体実験の痕です。任務前に気持ちを高揚させる「薬」を打たれます。秋あたりから、すでに聞いているかもしれませんね」
「どうして――どうして、夏樹君だけがこんなに辛い目にあわないといけない!」
昴の感情が爆発する。
「あなたが僕のことを気にしてくれていることは、感謝しています。その愛情を向ける相手は僕じゃありません。木本さんです」
「夏樹君――君はもっと、自分を大切にした方がいい」
「――昴さん」
夏樹の昴を呼ぶ声は落ち着いたものだった。その静かな声が、一樹の亡くなる前のものと重なってしまう。一樹と梓の幻を見ているようだった。
二人がそこにいるかのようだった。
「何だ?」
「こうして、心配をしてくれて怒ってくれる人がいる。僕にはそれで充分です。もったいないぐらいです」
「夏樹君も家族当然だ」
「それに、僕がしていることは許されることではありません」
「許すよ――私が許すよ」
「昴さんが許してくれても、神様が許してくれないでしょう。僕は間違いなく地獄に堕ちます」
「私が拾い上げてやる。夏樹君。君は生きることを諦めるつもりなのか?」
「その質問に答えるつもりはありません」
返ってきたのは明らかな拒絶だった。
心を開くことはないという意思表示でもある。
「――夏樹君」
昴は思わず言葉を失ってしまう。
どうして、夏樹ばかりがこんなに傷つかないといけないのだろうか?
この華奢な身体にどれだけのことを背負っているのだろうか?
昴には見当がつかない。
*
「昴さん」
その呼び方がどこか憂いをおびていて――。
夏樹がどこか遠くへいってしまいそうな気がして。
追いかけても届くことのない場所にいってしまいで、昴の心臓がドクリドクリと音を立てている。一樹や梓がいなくなった時の不安と同じである。
「どうした?」
「昴さんは優しいままでいてくださいね」
「夏樹君?」
「――はい」
「いなくなったりしないよな?」
「さぁ――どうでしょう? 長居をしすぎました。僕は行きます」
昴は呆然と夏樹の背中を見送った。
「はい――ここにいます」
「仕事だ。早くしろ」
音もなく姿を現わした夏樹にボスは驚いた様子もなく読んでいた資料を投げた。散らかった資料には四・五十代と思われる男性の写真が添付されている。
「山口淳二? 確か山口コーポレーションの社長でしたよね?」
確か、契約している会社の一つだった。交わした契約破棄し、ボスたちを脅してきたらしい。淳二はボスに対して、反旗を翻したのである。裏切ったのである。
ボスにとって屈辱でしかないだろう。
「こいつを殺してこい」
「契約破棄ですね」
「ついでに子会社も片付ける。出来るな?」
「お任せください」
夏樹はボスに頭を下げた。
*
「随分甘いセキュリティーだな」
夏樹は慣れた手つきでロックを解除していった。開いたドアから中に入る。中に入ると警報音に気がついた警備員たちが駆けつけてきた。
「動くな――動いたら撃つ」
警備員たちの足元に銃弾が弾けた。
コンクリートの床をえぐっていく。
夏樹は冷笑を貼り付けたまま、警備員たちを倒していく。増幅の警備員たちも今頃、催眠ガスで眠っていることだろう。
「――何事か?」
騒ぎに気がついたのか、ようやく山口淳二が執務室から出てくる。
「本命の登場か」
夏樹の冷たい声が、部屋に響く。
「お前は誰だ?」
山口の銃を持つ手は、無様にも震えていた。
「桜井夏樹と言えば、分かりますか?」
滅多に出て来ないと言われている相手に、自分が会うことになろうとは思ってもいなかった。反旗を翻したからこそ、ボスに狙われたのだろう。夏樹に手にかかり生き延びた者はいない。
本気を見せるために、ボスも夏樹を派遣したのだろう。
「――貴様。ボスに言われてきたのか!?」
「こちらの要求を飲んでおくべきでしたね」
そうすれば、生きていられてかもしれないのに――。
助かったかもしれなかったのに。
(バカな男だ)
*
「ひっ……助けてくれ」
「いい年をした大人が情けない――この様か」
「金は払う……だから、助けてくれ」
「その台詞は聞き飽きました」
その場に赤い――紅い華が咲いた。
まだ、僅かながらに投与されている高揚感をあげる「薬」が身体に残っている。身体を引きずりながら、裏路地に入り――うずまる。
ゴホゴホと咳をしながら、肩で息をした。
(こんな身体――しかも、コントロールすらできない状態でボスを倒すなんて、夢のまた夢だ)
そう――夏樹が「薬」を打たれながらも踏ん張って、組織に身を投じているのは両親の仇をとるため――。
ボスの出方を見張る必要があった。信頼を得るために自ら闇に堕ちたのである。だが、その代償は大きく――身体はボロボロになり、人殺しという負の連鎖にはまってしまう。
本来なら自分の力でボスと戦いたかったが――。
このままだと、ボスを倒す前に命が終わってしまうだろう。自分に残された時間は少ない。ならば、自分のことを誰も知らない土地へと姿を消してしまおう。
それに、ボスを自分がボスを倒せなくても引き継いでくれる人はいる。
二人ならきっとボスを倒してくれる。
必ず勝ってくれる。
二人のことを信じているから――。
昴と秋ならきっとやってくれる。
(未来は彼らに託そう)
震える身体を守るように抱きしめる。伸びてきた手に――突然腕を掴まれた。そのまま、車に引きずり込まれる。
秋の気配に気がつかなかった。
どうやら、つけられていたらしい。
それほど、精神的にも体力的にも弱っていた。
「夏樹」
「僕の暗殺命令でも上層部から出た?」
「違う。僕が夏樹と話をしたかっただけ」
車の扉を閉める。久しぶりに会う秋は成長していた。完璧に先を読まれている。神出鬼没の秋に頭が痛くなった。例え、従兄弟で気を許した相手でも会いたくない。
血に染まった姿を見られたくなかった。
「余計なことをするな」
「僕は従兄弟を見捨てるほど、薄情じゃないよ」
秋は薬が入っている瓶を取り出す。
手慣れた動作で瓶から注射器にうつしていく。
(嫌われてもやるしかないか)
秋は夏樹の腕をとった。
細い腕に注射器を刺す。
やはり、身体が人体実験のことを覚えているのか――。
夏樹はピクリと身体を強張らせた。
液体が身体に入っていく。
「秋――何をした!」
反射的に手を払いのける。
「ん――? 僕は気持ちの高揚をさげる薬を打っただけだよ」
「余計なことはするな」
「なっちゃん」
小さい頃と同じあだ名で、秋は夏樹を呼ぶ。
秋の甘やかしてくれる優しい声だった。
秋の声はするり、と夏樹の中に入っていく。
染み渡っていく。
この声にすがれたら、どれだけいいだろう。
答えられたらいいだろう。
だが、この声は自分に向けられるべきではない。
秋が全力で愛したい―――守りたい相手に聞かせるべきである。
「秋」
「僕はね。ただ、君に生きてほしいだけ。それとさ。木本さんのことはどう思っている?」
「木本さんについては、大切な人には違いないけれど、家族としてしか見られないよ」
「そっか。その気持ち伝えなよ」
秋は夏樹の華奢な身体を、抱きしめようとする。だが、夏樹は秋の身体を押しのけた。
夏樹の体温が離れていく。
秋が寂しそうな表情になる。
「これ以上、僕に関わらない方がいい。秋」
関わってしまえば、潜入捜査官としての秋の人生が崩壊しかねない。
下手すれば、ボスに気がつかれてしまう。
「なぁに?」
「秋は僕に縛られてなくてもいい。秋らしく生きればいいよ」
その言葉はさようならを言っているみたいで、別れを言っているような気がする。
「――夏樹?」
「大丈夫――言ってみただけだよ」
夏樹はそれ以上何も言わずに車をおりた
*
「夏樹君」
「――昴さん」
秋が昴に連絡を入れたのだろう。二人で話せということらしい。秋の薬が効いているのか、比較的落ち着いてはいた。
だが、またいつ理性が崩壊するか分からない。
離れようと思っても昴がきつく腕を握ったままである。
「夏樹君。何か言うことはないか?」
「言うことはないか、ね」
夏樹は長袖シャツを捲り、包帯をはずす。
そこには、痛々しいほどの注射の痕が残っていた。
「――これが」
昴は思わず眉をひそめる。
安心していいという意味を込めて、昴はソッとその痕を撫でる。
「気持ち悪いでしょう? 人体実験の痕です。任務前に気持ちを高揚させる「薬」を打たれます。秋あたりから、すでに聞いているかもしれませんね」
「どうして――どうして、夏樹君だけがこんなに辛い目にあわないといけない!」
昴の感情が爆発する。
「あなたが僕のことを気にしてくれていることは、感謝しています。その愛情を向ける相手は僕じゃありません。木本さんです」
「夏樹君――君はもっと、自分を大切にした方がいい」
「――昴さん」
夏樹の昴を呼ぶ声は落ち着いたものだった。その静かな声が、一樹の亡くなる前のものと重なってしまう。一樹と梓の幻を見ているようだった。
二人がそこにいるかのようだった。
「何だ?」
「こうして、心配をしてくれて怒ってくれる人がいる。僕にはそれで充分です。もったいないぐらいです」
「夏樹君も家族当然だ」
「それに、僕がしていることは許されることではありません」
「許すよ――私が許すよ」
「昴さんが許してくれても、神様が許してくれないでしょう。僕は間違いなく地獄に堕ちます」
「私が拾い上げてやる。夏樹君。君は生きることを諦めるつもりなのか?」
「その質問に答えるつもりはありません」
返ってきたのは明らかな拒絶だった。
心を開くことはないという意思表示でもある。
「――夏樹君」
昴は思わず言葉を失ってしまう。
どうして、夏樹ばかりがこんなに傷つかないといけないのだろうか?
この華奢な身体にどれだけのことを背負っているのだろうか?
昴には見当がつかない。
*
「昴さん」
その呼び方がどこか憂いをおびていて――。
夏樹がどこか遠くへいってしまいそうな気がして。
追いかけても届くことのない場所にいってしまいで、昴の心臓がドクリドクリと音を立てている。一樹や梓がいなくなった時の不安と同じである。
「どうした?」
「昴さんは優しいままでいてくださいね」
「夏樹君?」
「――はい」
「いなくなったりしないよな?」
「さぁ――どうでしょう? 長居をしすぎました。僕は行きます」
昴は呆然と夏樹の背中を見送った。
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