【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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3章:セロウノ大陸編

ヴィン爺の夕食、そして

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マリーとリンジーを送った後、約束通りヴィンスの部屋でアウルと一緒にヴィン爺の夕食を食べる。 
俺はもちろんエール飲んでる。 
ヴィンスがやや落ち込みながら「ギースはいいよな。」という。 
まったくもってヴィンスが落ち込んでいる理由がわからん。 俺は首傾げてるよ。
「何がだ?」って聞いたら、ヴィンスが呆れた顔をする。 ほんと、お前表情よくかわるよ。
「マリーちゃんは絶対にお前の事が好きなのに、お前って冷たくしても彼女に好かれて、俺なんて優しくしてんのに友達ぐらいとしか思われてない」
「ギース様、モテモテですわね。」ってアウルが茶化してきた。
「興味ねぇー」と言ってエールを飲むと俺。
「マリーちゃん、あんなに可愛いし、何か守ってあげたいって思っちゃわないの?」っていうヴィンス。
アウルがクスクス笑いだしてるし。
「ヴィンス様、ギース様がもっとも嫌いなタイプですわ」っていうアウル。 なんで、俺が嫌いなタイプだってわかってるんだよ。
「よし、俺、頑張ろ」ってなんか張り切りだすヴィンス。
「ぼっちゃま、リアーヌ様という婚約者がおります事お忘れないように」ってヴィン爺。

婚約者なんて初耳だな。
「ヘェ~、ヴィンスに婚約者なんていんのか」っていったら、ヴィンスがやや嫌そうな顔してる。
「ああ、家同士が決めたな奴だ。」
「ギースはいないのかよ。」と聞かれた。
「いねぇーよ。 作る気もねぇー」
「お前貴族だろ。 親とかが言わねぇーのか?」って聞かれた。

そういえば、俺、貴族っていう設定だった。 忘れてた。

「うーん、ないんじゃね。 その前にクソオヤジだろ」
「デオ様も誰とも結婚する気ありませんけどね」ってアウル。
「はぁー、お前の両親って、結婚してねぇのか?」って突っ込まれた。
「してねぇーし、する気もねぇー。 一緒にすら住んでねぇーし。 てか、俺も親と一緒に暮らした事ねぇーし、暮らす気もねぇー」
「お前の家って、かわってるな。」ってヴィンスに言われた。 そうか。
「確かに。 でも、ギース様は確か変わった風習という場所の出ですから、私どのも常識と異なる事もあるという事ですね。」ってヴィン爺。
「なんか、そうだな」ってヴィンス。

俺にとっては普通なんだけどな。 まぁ、これ以上あれこれ聞かれず、しかも食後はヴィン爺の手作りデザートまででてきた。 リンさんより数段味は落ちるけど、それでも美味い。

◇◇◇
Side:リンジーとマリー

「ギース君、頭いいわよね。 結局、私達の選択科目までおそわちゃった。 かっこいいし、頭も良くて、戦闘もそこそこみたいだし。 なかなかいないわよね。 魔導国家っていっても辺境みたいだし、お父様に頼んで婚約者候補にしてもらおうっかなー」とわざとらしくいうリンジー。
「え、リンジーもギース君のこと好きなの?」
リンジーがニコニコと笑いだす。
「ひかっかった。 マリー、なかなか気持ち教えてくれないんだもん。 やっぱり、ギース君の事好きなんだね。」「うん、最初に会った時から」と真っ赤な顔になるマリー。

「あのマリーがね、恋するなんて。 でも、ギース君は難しいと思うよ。 彼、結構冷たいしね。」
「わかってるもん。 でも、きっと心を開いてくれたら、優しいと思う」というマリー。

恋は盲目、勝手な妄想。 
「まずは、普通に話せるようにならないとね。 私も協力するわ」
「リンジー、ありがとう」と嬉しそうにいうマリー。

◇◇◇
小テストの勉強会以降、昼食にリンジー、マリーが混ざるようになった。
もともと、タバコを吸いたい俺は、ヴィンスと共に外で食べていた。
そこに彼女達が混ざった感じだ。

そんなある日。
「なぁー、ギース聞いてる?」ってヴィンス。
「聞いてねぇー」って俺タバコの火をつけて一服中。
「はぁ、いつも聞いてないわよね。」ってリンジーが呆れた顔してる。
「いつも本を読んでるけど、何の本?」ってマリーに聞かれた。
「魔法関連だ。 んで、ヴィンス、話しってなんだ?」
「今度の合宿のパーティーの件だよ。 俺らいつも2人じゃねぇー。 んで、今回は最低4人なんだってよ。 リンジーとマリーも俺らとくまないかって話しだ。」
 俺は首を傾げながら、タバコをふかしてる。 なんだその話。
「うん? 合宿なんかあんのかぁ?」と聞きいたら、ヴィンスが呆れた顔してる。
「行きと帰りは、行軍で魔の森よりかなり手前の森にある砦で2泊して、その間魔物討伐するってやつ」
「あー、あれか。 行かなくてもいいんだと思ってた」っていう俺。 冊子には任意になってたはず。
「任意だったけど、魔族対策も視野に入れた戦力強化で必須になったの。」っていうマリー。
まじかい。
「ヘェ~」とだけ言っておこう。

こうして、行事という行事がないと思っていたが、合宿というのがあるらしい。 面倒くさい。
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