【白銀の黒帝：17】女神の紋章と紋章なし王子

2章：訓練編

続く、基礎訓練と勉強

翌朝、ゲールがアレクを起こしにいくと、アレクは身支度が終わっている。
「ゲールさん、おはようございます」とペコリと挨拶をするアレク。
「おはようございます。　昨夜はどこまでできました？」ときくと、アレクが嬉しそうに「読み書きは終わって、算数は、足し算と引き算までです。　九九覚えるのが」といって教材を渡す。

「はい、わかりました。　中身みますので、アレクは昨日と同じで2時間の全力ダッシュです」といわれ、アレクが「はい」といって外へいく。

外へ出ると、シリルがウッドデッキの上にある椅子で胡座をかいて読書している。　
「シリルさん、おはようございます」ってアレク。
「おはようだぞ。　ダッシュするんだぞ」といってアレクがダッシュをはじめる。　アレクが疲れば、俺が回復。　倒れれば冷水かけて起こす俺。

そんな中、ゲールがシリルの所にきた。
「魔王様、アレクにやらせた内容です」といって教材を渡す。　教材をパラパラ見る俺だぞ。
「ゲール、俺、わからないぞ。　これ簡単すぎるぞ」
「12歳にしては、そんなに頭は悪くないって感じです」ってゲールが苦笑してるぞ。

うーん、俺がシュンさんに保護された時に渡された教材ってもっと難しかったような。。
まぁ、ゲールがいうのだからよしとしておくぞ。

その後、泥だらけのアレクにシャワー浴びさせて、その間、朝食を作る俺。
朝食後は、　ゲールが、体術の基礎、剣術の基礎、魔力不足になるまで魔弾をうたせる。　その後は、昼食まで、アレクは基礎学習。　その間、俺は、魔の森の間引きにいき、昼食前に帰宅する。

昼食後は、魔力制御をつけて全力ダッシュ、体術の基礎、剣術の基礎、魔力コントロールを学ばせるって、結局午前の繰り返しだぞ。

夕食後は、教材を渡して就寝まで勉強である。

◇◇◇
そんな生活を2か月間続けさせて、ようやくアレクも体力がつき、学力も地球でいう小学生の高学年レベルになる。
魔法書も読めるようになり、初期魔法も学ばせ始めてる。

アレクの属性は、風、火、闇、光であった。　念話は、初めのほうに習得させ、午後の訓練は魔法中心に変更して、身体強化、魔法の練習、それから剣術、短剣・ナイフの基礎を学ばせるよにした。　夕食後は、就寝まで勉強である。

って、アレクの訓練内容を決めてるのはゲール。　まかせっきりの俺シリルだぞ。