【白銀の黒帝：17】女神の紋章と紋章なし王子

2章：訓練編

地獄の訓練へ

半年後、シュンとリンが魔の森へくる。　ちょうどアレクが午後の訓練中であった。
　
「シュンさん、忘れてなかったんだぞ」ってシリルだ。
「この前、会った時てめぇーが散々いってたかんな」って俺がタバコに火をつけて一服。
「模擬戦しようだぞ」ってシリル。

俺がきて早々かよ。
「いいぜ。　アレクの状態は模擬戦しながらきくか。」といい、2人で魔の森へいく。　
「1時間したら、よぶな」というリンだ。

時よりドーンという音が響く中、シリルが俺に念話しながら報告する。
シリル:「頭はまぁまぁだぞ。　魔法は、初級だぞ。　基礎体力向上と剣術、短剣、ナイフに時間かけたぞ。　あとは、身体強化は部分まで習得させたぞ」
シュン:「短い期間だかんな、それに体力なさすぎたかんな、まぁ及第点ってとこだな」
シリル:「そうだぞ。　あとは継続して、基礎体力向上と、遠距離に魔銃、魔法は転移、回復、浄化、結界が限度かもしれないぞ」
シュン:「だろうな。　あとは、永遠と実践だな」

という会話をしつつ、お互い死角を狙いつつ防御、反撃を繰り返す。

リンの念話で、1時間経過が知らされ模擬戦が終わる。
その後、俺が軽くアレクと模擬戦をしているあいだ、シリルはゲールを魔界に帰還させる。　夕食までは、リンがアレクの相手をするのだった。

夕食はハンバーグで、シリルがニコニコしてるよ。

それからは、朝食までのあいだ、日課として全力ダッシュ、体術の基礎となるアレク。
朝食後は、模擬戦形式で、剣術、短剣・ナイフ、魔銃、暗殺術をシュン、リン、シリルの交代で教えていく。
昼食後は、シュン、シリルの同行で課題を与えて魔物討伐。
夕方は、魔力不足になるまで魔法の訓練。
夕食後が、リンのデザートまで反省をふくめた模擬戦。
デザート後は勉強というサイクルである。

俺たちの教えは、「殺気を放つ者は魔物でも人でも関係なく殺してよい。　魔物も人の命は同じで、重さなどない」である。

◇◇◇
1年が経過し、14歳で身長は165cmとなったアレク。
今、シュン達はアレクを連れて盗賊のアジトにきている。

その間、シュン達は交代で1ヶ月ほど不在になるが、アレクは特に質問しなかった。
「俺らは、見ているだけだ。　アレク、1人でいってこい」
「中は10名で、外3名だ。」ってアレクが頷いている。
「中11名だぞ」って突っ込むシリルに、アレクが「あ、奥に1名いた」といい、「いってきます」と武器を持ち気配を消していく。

40分後にもどって、血塗れのままのアレクが「終わった」と言ってくる。
その後、俺シュンが「まぁまぁだな」といい、みんなで一緒に盗賊のアジトへいきシュンが指導する。　
その後はアレクに浄化させ、魔の森にもどるのであった。

アレクが勉強で部屋に行ったあと。
「アレクのやつ、暗殺にはむいてんな」って俺。
「あー、身軽だからな」ってリンだ。

そんな会話しつつ、暗殺術の強化するかなど考えている俺だ。　あ、ちなみにシリルの奴は、ダンジョンの間引きにいっている。　俺とリンもこれから、行くけどな。なんせ、殺しなしってのはストレスたまるしな。