【白銀の黒帝：17】女神の紋章と紋章なし王子

3章：学園編

アレクの学園での授業

授業が始まり、選択科目も提出したアレク。　授業は知っている内容のため、シリルに借りている会計、統計、経理、経済学の本をよんでいる。　昼食はだいたい寮にもどるのである。　

午後の実技で問題が発生する。　剣術や体術などアレクと組むペアがいないのである。

「アレクと組むやついないのか？」ってジャンがいっても生徒達は嫌がっており、結局誰もいない。　わかってる事だけどね。
「アレク、どうする？」ってジャン。

「従者でもいいですか？」聞いたら、ジャンが「そいつ戦闘できるのか？」と聞かれた。
「本人はちーっとっていってますが。　まぁ、変わったやつなんで」って俺が苦笑していると、白いシャツに黒のカーゴパンツで、珍しくグレーのニット帽をかぶった163cmのかわいい少年が「アレク、きたぞ」といってやってくる。

「あれが従者なのか？」ってジャン。
「そうですよ。ただ、人嫌いで滅多に姿あらわしませんが」といいながらシリルのほうへいくアレク。

俺、シリルだぞ。
念話で、授業のペアの相手してほしいって言われて、訓練場にきた俺だぞ。　珍しく帽子かぶってるのは、俺のことをあまりきにしないように誤認識の魔術ほどこしてあるからだぞ。

「これ何の授業だぞ？」って聞いたら、「剣術です」というアレク。
「身体強化なし、武器なしで俺はいいかだぞ」って言ったら、アレクが「シリルさんが俺とやるのに武器も身体強化も使ってないですよ」って突っ込まれたぞ。
「アレクは部分強化だけだぞ」といって模擬戦を始める。　ペアって模擬戦でよかったのかだぞ。
まあいいか、なんて俺は、他は気にせず、数分でアレクをボコボコにして、回復させれば、また対戦。　
実技の授業時間の間つづくのである。

終わった時、大の字になっているアレクが「はぁはぁ、あのシリルさん、授業なんだけど」って言われた。
「お！　確かに。　まぁ今日の訓練ってことでいいんじゃないかだぞ」といって回復させて、洗浄魔術で綺麗にしてあげたのだぞ。

「俺、帰るぞ」といって訓練場をでていく。　途中で転移して寮に戻って、俺は俺の政務の続きだぞ。

一方、訓練場。
ジャンがアレクの所にきて「あの従者すげぇーな」っていわれた。
「従者ってのは表向きで、訓練つけてもらってるんですよ」って俺アレク。
「あはは、そうか。頑張れよ。　俺が教えるよりも従者に習ったほうがお前のためになりそうだ」ってジャンがバンバン肩をたたいてきた。
痛いんだけど。。　あれ、この先生、俺の事を差別しないのか。　まぁいいか。

◇◇◇
午後の実技の相手が必要な時にシリルがいくようになる。　
シリルは、魔の森にいたり、魔大陸にいることもあるが、アレクに通信魔道具をもたせて必要な時に呼べば数分でやってくるのであった。

また金曜のギルド討伐も、暗殺などがあるため、シリルも同行する。　
討伐は全てアレクに任せるのであった。