【不遇転生：４】悪役子息と婚約者 ～俺はまた悪役子息に転生した～

2章：学園編

ざまぁしてさしあげるわ

私がセオドリックの婚約者じゃないと言ったら、セオドリックも含め皆さま騒然としておりますわ。
ようやく言えましたわ。

ロイ達は笑ってますが。
「え！　いつから？」ってすっとんきょんな顔してる、セオドリック。
「最初からだ」って父上、ドーバの登場ですわ。　兄もいます。

なかなか迫力ありますわ、父上と兄。　冷たい空気が流れます。
「あら、父上に兄上、どうしたんですの？」

「我が愛しの娘の門出を見に来てたら、邪魔が入ったからな」って父上です。
「ユキアナとロイス君のダンス見たさに、父上、仕事を投げ出してこっそりみてたんだよ。」って兄上。　あらそんなに素敵なのかしら。　内輪の時も絶賛してましたわね。　

「ブラットリー伯爵当主ドーバ様！　それに、グース様！」ってセオドリックです。
「ブラットリー伯爵様、婚約していないというのはどういうことなのでしょう？」ってシャーロット王女です。　まぁ王家も思い込んでいたようですね。

「これは、シャーロット王女様、まさか王家もご存知ではないとは。　クリスバーグ公爵家からは、何度もユキアナとの婚約の話しを頂いてはおりましたが、ユキアナが14歳の時点でお断りしております。　
ただ、セオドリック殿から、ちょくちょく贈り物やら、お誘いがあり、伯爵家としては無下にできず、お品もは丁重にお返しして、社交の時だけ致し方なく同行していただけです。」って冷ややかに言う父上です。

「え！　確か王家にユキアナ嬢の婚約届はでていたはず。」って王女です。　婚約は、王家への届けが必要です、婚姻は両名と10代までは両当主のサインであとは別の役所に提出です。

「では、ユキアナ嬢は、婚約者が他にいるのに、先程のような公共の場で異性にと密着して」って王女の頬が赤い。
セオドリックは、驚きのあまり、唖然としてるわね。
ってそんなだったかしら。　腰に手を回して、ロイの首にも手をまわしたわね。　前世じゃ普通だったし。

「若人には、刺激が強かったみたいですな。　私には、華麗でかつ息のあった者同士にしかできないダンスに見えましたがな。」っていい、「茶番は終わりです。　散々と我が娘に罪状をあげたこと、クリスバーグ公爵家へ後日講義させていただく。」って冷ややかに言う父上。

「では、我々は失礼する」って父上です。
私はロイにエスコートされながら会場をでようとしたら、
「ユキアナ、お前は僕に嫉妬して、ってなんでロイスと一緒だ！」ってセオドリックが大声で叫びます。

「さっきから黙って聞いてやったけどよ、ユキは俺の嫁だ！」ってロイがやや怒ってます。
「そうですわよ。　私達すでに結婚してますの。　あなたに嫉妬なんてするわけないじゃない」って冷たい表情でいって、そのまま会場出ましたわ。

騒然となってる会場です無視です。　少しは、ざまぁになったかしら。　ちょっといい所を父に持ってかれましたけど。
馬車に乗る時に、「ユキアナ、幸せにな」って父上です。
「ロイス殿、」っていう父上に、「ユキが1番だから、安心しろ　ドーバ」って笑っていうロイです。

「そうだったな」って父上です。
私達は別の馬車に乗って移動です。　私は屋敷ではなく、新生活の私達の愛の巣へ移動です。

「にしても、あいつらの顔、笑えたな」ってロイです。
馬車の中で爆笑しました。