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1章:転生と幼児期
お花畑からの帰り道
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ピックニック中は、晴れていたのに急に雲行きが悪くなり、もっと遊びたがったローランがいたけど、次また来るって事で俺たちは予定より早めの帰路につくことになった。
俺は馬車に乗ってしばらくしたあと眠くなり、親父に寄りかかってウトウトしてそのまま寝落ちした。
”ドン”という衝撃音で馬車が一瞬浮いたように感じ、俺は馬車の中で回転しつつ身を守る。
寝起きにキツイぜ、じゃなくて俺が目をあけると馬車が横転したみたいだ。
頭上のドアがあいて、「デボラ!ルーク!ローラン!大丈夫か!」って親父の声。
雨のしずくが顔に落ちつつ、俺は急いで周りをみると、頭から血をながし気絶しているお袋とローランを守るように抱きしめている姿があった。
ローランは見える範囲では怪我をしている様子はない。
「ルーク!お前は無事か?」
「父上、僕は平気です。だけど母上が怪我していて、ローランは気絶しているようです」
「そうか。なら、ルーク、デボラの怪我の治療ができるか?」
「はい。たぶん」
正直簡単な怪我は治した事あるからなんとかなると思うけど、なぜか俺は不安だった。
「なら、デボラとローランの側にいてくれ。俺は、他の馬車の様子を見に行くし、必要なら助けを呼びに行く。すぐ戻るからまっていてくれ。」
そう言われて、不安だったけど「はい」って返事した。
その後、俺は「<ヒール>」と唱えてお袋の傷をいやし、そしてお袋を楽な姿勢にする。もちろんローランも。
ただただ俺は不安でしかたなかった。
「母上、ローラン、おきて」
雨の音だけが聞こえるなか、俺は泣くのを我慢してた。
「坊や、大丈夫?」
また頭上の扉が開き、今度は女性の声。フードを深くかぶりよく見えないが、真っ赤な唇がすごい印象的だった。
「うん、僕は平気だけど、母上とローランが起きないんです。」
「そう、坊や、名前は?」
「ルークです。」
「おいで」
そう言われて、俺の身体が勝手にうごき彼女の手を握り腕の中に納まった。
「あの、救助の方ですか?」
「違うわ。あなただけ連れていくの。運命の人。」
俺の頭上で言われて、心臓がどきっとする。いやバクバクだ。
「あの、降ろしてください」
「駄目よ」
そういう女性と目があう。女性は物凄く綺麗で、お袋よりも綺麗な人だった。正直、見惚れるぐらい。
なのに俺の心臓はバクバクしている。思うように魔力が練る事ができない。
「こら、魔法は使っちゃだめ」
その言葉に雨に打たれているのか背筋が凍る。
「ルーク!!」
親父の叫び声。俺はようやく彼女から目をそらし周りを見渡す。
叫びたいのに、恐怖で声がでない。
「ちぃ、早いわね」
女性からの不機嫌な声が俺の耳に届く。
「嫌な予感がして戻ってくれば、お前は誰だ!ルークを離せ!」
雨の音に掻き消えることのない怒鳴り声。
「うふふ、私?私はね」
フードを外す彼女の髪は俺と同じ漆黒で、そして長いストレート。
「お前は何者だ!魔人でもない!」
親父が叫ぶ。でも親父が小刻みに震えているのがわかる。
「あら、私をあんな低俗な魔人と一緒にしないでくれる。うふふ、私の事をみな原初の魔女と呼ぶわ」
軽やかに嘲笑っているような声。
「原初の魔女だって!魔女は。どうでもいい、ルークを離せ!」
親父がジリジリと少しずつ俺のほうへ向かってくるのがわかる。
「ちちうえ!!」
やっと声がでて、俺は親父のほうに手をのばす。
だけど魔女に阻止され「運命の人、あばれないの」ってがっちってホールドされた。
「離してください」
俺なりに必死にお願いしている。
「大人しくしないと、家族全員殺すわよ」
冷ややかに俺の耳元でささやく。俺はさらに背筋が凍った。
「いい子ね」
「ひぃ」
怖くてしかたがない。
「魔女!頼むからルークを返してくれ!」
嘆願するように叫ぶ親父。
「この子をもらってね、私色に染め上げたらどんな子になるのか興味があるの。まだ何色にも染まってないからね。」
そういって俺の頭をなでる魔女の手つきは優しいけど、俺の震えはとまらない。
俺は無力すぎる。すがるように親父をみる。
「魔女、頼む。俺の家族なんだ、大切な息子なんだ」
親父の頬に涙が伝わる。もう雨もあがった。もしかしたら濡れた髪からしたたる水が頬をつたったのかもしれない。
「はぁ、家族、家族って、貴族なくせに。もうどうしようかしら」
そう言っているくせに顔は無表情。何を考えているのかわからない。
「ねぇ、運命の人。家族といたい?」
また耳元で囁く。
「うん、いたい。だから、父上も母上もローランも殺さないで。」
その先はいいたくない、必死でお願いする俺がいる。幸せな日々を手放したくない。
「そんな泣きそうな顔しないでね。そうね、私のお願いを聞いてくれたら家族も殺さないし、坊やも家族のもとに帰してあげる」
そういう魔女の言葉、そしてその言葉を紡ぐ赤い唇から目が離せない。
「うん、わかった」
「いい子ね」
「よせルーク!魔女と取引をするな!」
でも、こうしないと、家族が、それに俺だって帰りたい。
「もう遅いわよ!」
すると魔女の真っ赤な唇が俺の唇とかさなり、ネチョッと舌がはいり俺の口内をおかす。
俺の身体の中の何かが吸い上げられる感覚と同時に何かがはいめぐっていく感覚。
何分だろ、魔女の舌が僕の口内をめぐって絡めてくる。
「ルーク」と俺の名前を何度もよぶ親父の声がかき消されて聞こえてなかった。
ようやく、魔女の唇がはなれた。あって思った。
「うふ、この子才能あるわ」というと、また唇が重なり貪る魔女。
多分、俺はこの感触がよくて、俺も求めていたと思う。そしたら、魔女が満足した顔をしてふふっとほほ笑んだ。
魔女は、俺をようやく地面におろして、俺の目線でしゃがんだ。
「私の運命の人、あなたはもう闇夜でないと人型になれないわ。なんの動物かしらね。それに、私とあなたは離れていてもつながっているわ。時がきたら迎えにくるわね」といって俺の頭をなでて、立ち上がる。
「人間。せいぜいこの子を可愛がってみて。出来るのならね」
パチンと指をはじくと魔女の周りの空間が歪み姿が消えた。
そして、俺の背後から親父が俺を抱きしめた。
「ルーク、ルーク無事か?どこも悪くないか?」と必死に聞いてくる親父。
振り返って俺は親父を抱きしめた。やっぱり怖かった。
「うん、大丈夫」と言った矢先に、身体が熱い。
「ちちうえ、身体が」
俺の意識は暗転した。
俺は馬車に乗ってしばらくしたあと眠くなり、親父に寄りかかってウトウトしてそのまま寝落ちした。
”ドン”という衝撃音で馬車が一瞬浮いたように感じ、俺は馬車の中で回転しつつ身を守る。
寝起きにキツイぜ、じゃなくて俺が目をあけると馬車が横転したみたいだ。
頭上のドアがあいて、「デボラ!ルーク!ローラン!大丈夫か!」って親父の声。
雨のしずくが顔に落ちつつ、俺は急いで周りをみると、頭から血をながし気絶しているお袋とローランを守るように抱きしめている姿があった。
ローランは見える範囲では怪我をしている様子はない。
「ルーク!お前は無事か?」
「父上、僕は平気です。だけど母上が怪我していて、ローランは気絶しているようです」
「そうか。なら、ルーク、デボラの怪我の治療ができるか?」
「はい。たぶん」
正直簡単な怪我は治した事あるからなんとかなると思うけど、なぜか俺は不安だった。
「なら、デボラとローランの側にいてくれ。俺は、他の馬車の様子を見に行くし、必要なら助けを呼びに行く。すぐ戻るからまっていてくれ。」
そう言われて、不安だったけど「はい」って返事した。
その後、俺は「<ヒール>」と唱えてお袋の傷をいやし、そしてお袋を楽な姿勢にする。もちろんローランも。
ただただ俺は不安でしかたなかった。
「母上、ローラン、おきて」
雨の音だけが聞こえるなか、俺は泣くのを我慢してた。
「坊や、大丈夫?」
また頭上の扉が開き、今度は女性の声。フードを深くかぶりよく見えないが、真っ赤な唇がすごい印象的だった。
「うん、僕は平気だけど、母上とローランが起きないんです。」
「そう、坊や、名前は?」
「ルークです。」
「おいで」
そう言われて、俺の身体が勝手にうごき彼女の手を握り腕の中に納まった。
「あの、救助の方ですか?」
「違うわ。あなただけ連れていくの。運命の人。」
俺の頭上で言われて、心臓がどきっとする。いやバクバクだ。
「あの、降ろしてください」
「駄目よ」
そういう女性と目があう。女性は物凄く綺麗で、お袋よりも綺麗な人だった。正直、見惚れるぐらい。
なのに俺の心臓はバクバクしている。思うように魔力が練る事ができない。
「こら、魔法は使っちゃだめ」
その言葉に雨に打たれているのか背筋が凍る。
「ルーク!!」
親父の叫び声。俺はようやく彼女から目をそらし周りを見渡す。
叫びたいのに、恐怖で声がでない。
「ちぃ、早いわね」
女性からの不機嫌な声が俺の耳に届く。
「嫌な予感がして戻ってくれば、お前は誰だ!ルークを離せ!」
雨の音に掻き消えることのない怒鳴り声。
「うふふ、私?私はね」
フードを外す彼女の髪は俺と同じ漆黒で、そして長いストレート。
「お前は何者だ!魔人でもない!」
親父が叫ぶ。でも親父が小刻みに震えているのがわかる。
「あら、私をあんな低俗な魔人と一緒にしないでくれる。うふふ、私の事をみな原初の魔女と呼ぶわ」
軽やかに嘲笑っているような声。
「原初の魔女だって!魔女は。どうでもいい、ルークを離せ!」
親父がジリジリと少しずつ俺のほうへ向かってくるのがわかる。
「ちちうえ!!」
やっと声がでて、俺は親父のほうに手をのばす。
だけど魔女に阻止され「運命の人、あばれないの」ってがっちってホールドされた。
「離してください」
俺なりに必死にお願いしている。
「大人しくしないと、家族全員殺すわよ」
冷ややかに俺の耳元でささやく。俺はさらに背筋が凍った。
「いい子ね」
「ひぃ」
怖くてしかたがない。
「魔女!頼むからルークを返してくれ!」
嘆願するように叫ぶ親父。
「この子をもらってね、私色に染め上げたらどんな子になるのか興味があるの。まだ何色にも染まってないからね。」
そういって俺の頭をなでる魔女の手つきは優しいけど、俺の震えはとまらない。
俺は無力すぎる。すがるように親父をみる。
「魔女、頼む。俺の家族なんだ、大切な息子なんだ」
親父の頬に涙が伝わる。もう雨もあがった。もしかしたら濡れた髪からしたたる水が頬をつたったのかもしれない。
「はぁ、家族、家族って、貴族なくせに。もうどうしようかしら」
そう言っているくせに顔は無表情。何を考えているのかわからない。
「ねぇ、運命の人。家族といたい?」
また耳元で囁く。
「うん、いたい。だから、父上も母上もローランも殺さないで。」
その先はいいたくない、必死でお願いする俺がいる。幸せな日々を手放したくない。
「そんな泣きそうな顔しないでね。そうね、私のお願いを聞いてくれたら家族も殺さないし、坊やも家族のもとに帰してあげる」
そういう魔女の言葉、そしてその言葉を紡ぐ赤い唇から目が離せない。
「うん、わかった」
「いい子ね」
「よせルーク!魔女と取引をするな!」
でも、こうしないと、家族が、それに俺だって帰りたい。
「もう遅いわよ!」
すると魔女の真っ赤な唇が俺の唇とかさなり、ネチョッと舌がはいり俺の口内をおかす。
俺の身体の中の何かが吸い上げられる感覚と同時に何かがはいめぐっていく感覚。
何分だろ、魔女の舌が僕の口内をめぐって絡めてくる。
「ルーク」と俺の名前を何度もよぶ親父の声がかき消されて聞こえてなかった。
ようやく、魔女の唇がはなれた。あって思った。
「うふ、この子才能あるわ」というと、また唇が重なり貪る魔女。
多分、俺はこの感触がよくて、俺も求めていたと思う。そしたら、魔女が満足した顔をしてふふっとほほ笑んだ。
魔女は、俺をようやく地面におろして、俺の目線でしゃがんだ。
「私の運命の人、あなたはもう闇夜でないと人型になれないわ。なんの動物かしらね。それに、私とあなたは離れていてもつながっているわ。時がきたら迎えにくるわね」といって俺の頭をなでて、立ち上がる。
「人間。せいぜいこの子を可愛がってみて。出来るのならね」
パチンと指をはじくと魔女の周りの空間が歪み姿が消えた。
そして、俺の背後から親父が俺を抱きしめた。
「ルーク、ルーク無事か?どこも悪くないか?」と必死に聞いてくる親父。
振り返って俺は親父を抱きしめた。やっぱり怖かった。
「うん、大丈夫」と言った矢先に、身体が熱い。
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