「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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1章:転生と幼児期

息子の異変

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Side:カール
突如、俺の腕の中で意識を失ったルーク。淡い光と共に俺の腕にいたはずのルークの姿は黒い羽を蓄えた幼鳥の鷲の姿になった。

「ルーク、おいルークなんだよな」と俺は眠る、小さな鷲をかかえて聞く。
魔女、いったいルークに何をした。

”鷲になったのね。あはは、素敵。”とさっきの魔女の声が聞こえる。

「魔女!何をした!」
俺はルークを抱えながら、周りを見渡しながら叫んだ。

”呪いをかけたのよ。あはは、人間。呪われた子が人間の中で生活できるのかしらね。うふふ、すぐにでも私の手元にきそうね。またね”って声がすると静寂に包まれた。

「呪いだと」
俺がルークを抱く手が震えている。

教会では、呪いは最も忌みべき事象とされている。呪われた者は神罰が下ったとされ、教会に預ける事になり、苦行の末、解呪されても烙印をおされ一生無償労働で人間以下の生活となる。しかし、子供が呪われる事はなく、多くは成人以降で、それも稀だ。
苦行というのは表立った言い方で、俺が知っている範囲ではほぼ拷問に近いと聞いている。

俺は、ルークとローランが生まれた時、絶対この子たちを守ると誓った。

「ルーク、絶対俺が守るからな」
俺の震えていた手は止まった。 

「旦那様!ご無事で」

遠くから公爵家の騎士団長であるカールノだ。
今日の護衛についてきた他2人の姿も見える。離れ離れになっていたようだ。

「俺とルークは無事だ!馬車の中にまだデボラとローランがいる。早く救出しろ」と叫んで、彼らを馬車にいるデボラとローランの救出に向かわせた。

俺は、鷲になったルークに外装をかぶせて誰にも見られないようにした。

「旦那様、デボラ様とローラン様は外傷もなく気を失っております。それより、ご当主様。急ぎ手当を」
報告と一緒にきたのは、ダルトン。

「俺はまだいい。それより他のけが人は?デリックは?」
俺は、今回一緒にきた家来たちの安否がきになった。

「一番被害が大きかったのが旦那様が乗られておりました馬車でして。デリックは骨折はしているものの治癒魔法で治るとの事です。あと、私たちの中で軽傷をおったものはおりますが、デリックふくめ今、荷馬車でトリソにある治癒院にむかっております。」

「そうか。なら良かった。デボラとローランは」というと、「すぐ王都の屋敷に」と俺が言う前にいってくれるダルトン。

「旦那様、ですから、旦那様も治療を。ルーク様はお預かりしますので」
「俺はいい。今すぐ、馬を用意しろ!」
俺の言葉に、いぶしげな顔をしつつ馬の用意してくれた。

「俺は行くところがる。お前たちは屋敷でまて」

俺は急ぎ馬にのり、家来たちを置いて馬を走らせた。
今、俺が頼れるのはあの方しかいない。きっと、あの方ならルークを助けてくれる。
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