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2章:幼児期から幼少期
家族でおでかけ
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10歳になると、貴族の集まりとかにも親同伴で参加する事が増えるらしい。
「そうだ、カール、来月鷹狩りがありましたね。」
夕食の時にお袋がいいだした。
「ああ」
親父がごほごほ言ってる。
鷹狩りが何か?
「10歳以上の子供も観戦できるはず。そうね、ルークも体調がよければみんなでカールを応援しましょう」
「はい!」
「そ、そうだな」
えーと、まさかのまさかじゃないよね。
そして、鷹狩りの日。
馬車にはお袋とローラン。騎馬にまたがるのは親父で、いつものように親父の肩に止まる俺。
「母上、兄上も来れるって言ったじゃないですか」
馬車で不貞腐れているローラン。ですよね。
「あらローラン、ちゃんとルークもきてますよ。」
俺のほうをみるお袋。今や鷲の姿でも普通に接してくれるお袋だ。
「そうだローラン。ちゃんと挨拶してなかったな、この子がルークだよ」
「父上、それ鷲です。兄上じゃないです」
率直に、ローランに言われてしまった。
「この子は外に出れないルークの変わりなの。だから、ローランもちゃんと家族として迎えてあげてね」
「そっか。家族なんですね。鷲のルークよろしくね」
馬車から手を伸ばすローラン。危なくないのか。
でも俺に届くように騎馬を操る親父。頭なでなでされたよ。
「うわぁーー、柔らかい。鷲の羽ってこんなに柔らかいんですか?」
えっへん、俺の羽は柔らかいんだぜ。
「ローラン、この子は特別だからな。」
「ルーク、良かったな」
俺にいう親父、そう鷲の姿で直接ローランに会うのは今日が初めて。
いままで木の上からみてるだけだった。
◇◇◇
鷹狩りの会場に到着。
俺は親父の肩にのって移動しているし、お袋とローランは一緒に歩いてる。
「ルーク!」
俺をよぶ声が聞こえて、周りを見渡すとマリベルが手を振っている。
パサって飛び立って、マリベルのところへ。着地は地面。さすがに10歳の女の子の肩には乗れないからね。
俺の前でしゃがむマリベル。
「ルークも今日でるの?」
コクコク頷く俺。
「そっか、がんばってね」
頭なでなでされる。
「クッキーもってきたよ」
袋からクッキーを取り出してくれる。パクっと食べる俺。うん、今日もおいしいです。
「マリベル嬢、うちのルークがいつも悪いね」
親父たちも合流した。
「クレセント公爵様、ごきげんよう。公爵様も本日ご参加ですよね。私、応援してます。」
笑顔のマリベル。しかもちゃんと儀礼してのご挨拶。さすがです。
「マリベル嬢、ありがとう。ルークともども応援してくれると嬉しいよ」
俺は親父の肩に戻った。
「はい、もちろんです」
キラキラ笑顔のマリベル。まじかわゆい。婚約者いなきゃ俺の嫁にって、無理か。
「父上、こ、こちらのご令嬢は?」
顔赤いぞローラン。これ、一目惚れかな。
「ああ、すまん。こちらの令嬢は、ウィルソン公爵家のマリベル嬢だ。マリベル嬢、この子が俺の第二子のローランだ。ルークって人間のルークとは双子でな、歳はマリベル嬢と同じ10歳だ」
「ウィルソン公爵令嬢、はじめまして、クレセント公爵家第二子のローランです。僕の事は気軽にローランとお呼びください。」
貴族の礼をするローラン。偉いな。俺、出来るのか。
「こちらこそ、はじめましてローラン様。わたくしの事もマリベルとお呼びください」
にっこり微笑むマリベル。表情筋、豊かで、また可愛い。こりゃ、誰だって一目惚れするだろ。
「では、マリベル嬢と」
ローランが言っていると、マリベルの両親も登場。
「マリベル、探したぞ」
「カールにデボラ夫人。デボラ夫人、久しぶりですな」
どうやらグレイは、お袋とも面識あるらしい
「クレセント公爵様、デボラ夫人、ご無沙汰ですわ」
マリベルの母親。こっちとも面識ありなのね。
「ああ、久しぶりだな、アンナ夫人」
「ご無沙汰ですわ、ウィルソン公爵様にアンナ夫人」
親父とお袋も儀礼して挨拶してる。
「その子は双子の弟だったね。ちなみにルークは?」
「ルークは来れないよ。この子が第二子のローランだ」
「ローラン君、はじめまして。マリベルの父グレイだよ。グレイ叔父さんとでも呼んでくれ」
「では私の事はアンナ叔母様で」
そう、ふふって笑うアンナさん。
「はい、はじめましてローランです。グレイ叔父様にアンナ叔母様と呼ばせていただきますね」
貴族の儀礼して挨拶するローラン。
すると会場から集合の合図が聞こえた。
「おっと集合時間だ」といった親父がマリベル家族たちに簡単な挨拶して、俺たちは別れた。
見学の人たちはこれから優雅にお茶会らしい。
「ルーク、マリベル嬢がいるからって張り切りすぎるなよ。あと目標はうさぎ3匹に鹿2頭だ。鹿は俺が仕留めるからな。」
鹿ぐらい風魔法で倒せるのに。プイプイする俺。
「おい、不自然になるからだ。頼むよルーク。あんまり目立つのも良くないからね。」と言われてしまった。
確かに目立つの良くないね。
俺たちとすれ違った他の選手たちは、俺を見て、
「さすが鷲公爵。鷹狩りに鷲連れてきて恥知らずが」
「面白い物が見えるな」とかヤジを言っていく。
ふん、みておけよ。
結果俺うさぎ10匹に、オヤジと共同で鹿3頭かってやった。
堂々の1位だぜ。鷲を馬鹿にするなよ。
「ルーク、やりすぎだ」って親父にコツンと叩かれた。
親父だってはりきったじゃんかよ。って訴える目線。プイプイしてた。
「父上、ルーク、凄いです。」
「カール、ルークやったわね。」
うん、ローランもお袋も2人とも嬉しそうで何より。
「クレセント公爵様にルーク、おめでとうございます。」
今度はマリベル。うん、俺がんばったよ。隣にいる彼。美形で聡明そうな、しかも金髪碧眼ときている。おぉお、そうだ幼さは残るけど俺よりいっこ年上のアルフォンス殿下じゃないですか。
「クレセント公爵、先の結果すばらしかったぞ。」とアルフォンス殿下。
「ありがとうございます。アルフォンス殿下。これもこの鷲のおかげです。」
親父が返事してる。えっへんだぜ。
「してその鷲だが毛並の黒が残念だが、マリベルから聞くところによるとかなり賢いらしいな。」
「アル様、そうなんです。ルークは本当に賢いんですのよ」
俺を褒めてくれるマリベル。毛並みの黒って、差別意識あるのかな。
「ええ、普段からこうおとなしいですし、しかも人懐っこいようです。」
親父が珍しく俺をほめてくれてる。社交辞令というものだろうか。
「そうか、黒が気になるが、王家で飼うのが相応しい。後日、献上せよ。」
いきなりのアルフォンス殿下の申し入れに空気が凍った。まじで。
「アル様、ルークはルークの鷲です。どうか取り上げる事はやめてください。」
そして慌てて嘆願するマリベル。
「何わけのわからんことをいうマリベル。」
ちょっと機嫌悪くなった。
「殿下、申し訳ございません。この子は病で臥してる我が息子のたっての願いで、こうして息子の代わりに外へ連れているのです。どうか、息子の願いを無下にしないでいただきたい。」
親父は頭を下げる。
「ルークは、兄上の家族で、僕にとっても家族です。どうか、兄上から家族を取らないでください。」
ローランもだ。
母親も頭下げてる。俺、家族だと思われてるんだ。嬉しいかも。
「アル様、懸命なご判断を」
マリベルも頭下げてる。周りも騒々しくなってきた。
「あいわかった。私も家族を取ろうとも思っておらん。先の発言、失礼したな。頭を上げてくれ。」
「「「殿下、ありがとうございます」」」と声揃えていう俺の家族。
「さて、その鷲、触らせてもらえないだろうか。マリベルが触り心地が良いというのでな。」
ちょっと恥ずかしそうにいう。
なんだよ、触りたかっただけじゃん。
「どうぞ」
親父がかがむとちょうど良い位置に俺いる。
殿下が早速撫で撫で。
「うわぁ。柔らかい。鷲とはこんなに羽が柔らかいのか」と言いつつもうわしゃわしゃです。
俺の毛並みが、毛並みが。。。
羽が数本もげた。実際髪の毛が抜けた程度なんだけど。
「公爵、これ貰ってよいか?」と聞く殿下に、快く頷く親父。
2本選んで、一本はマリベルに渡してる。超笑顔のマリベル。この2人お似合いなんですけど。
本当に、この馬鹿王子のルートにはいるとバッドエンドが婚約破棄は、必須でそれぞれの状況に応じて処刑、国外追放だったはず。
実際ノーマルもハッピーエンドも知らないけど、妹いわくノーマルでも婚約は解消されるルートがあるんだっけ。
どちらにせよ、ここがゲーム通りに進むとは限らない。それに俺は、今、俺のことで精一杯だ。
◇◇◇
そして、午後になり子供達は集まって遊んでいる。
親同士は貴族の交流会。俺は子供が遊んでるのみつつ、親父の肩に乗ってる。
「ルークも遊びたいよな。」
親父に頭撫でられて、軽くプイプイしといた。今は年齢に精神がひっぱられているだけ。精神年齢は大人だと思うし、大丈夫。
「ローランは?」
あれ、さっきまでマリベルと仲良く話してたのに。マリベルは他令嬢たちとはなしてる。見回してもローランはいない。
「ルーク、探して来てくれないか?」
親父に頼まれ、俺もこくって頷いて空に羽ばたいた。
空からみるとローランが大人たち男5人に囲まれてる。
怪我してるのか。急降下して、ローランの助けに。ついでに鷲キックじゃ。
「ルーク、来ちゃダメ」
ローランが俺をみて叫ぶ。俺は急降下を途中でやめて旋回する。親父、気づいてくれ。
「本当に賢い鷲だな。おい、このナイフ見えるよな。このガキが傷つけたくないなら、降りてこい。」
クソォ、ローランを人質だと。許せん。
でも俺1人じゃローラン連れ出せない。なんて無力な兄なんだ。
ただ、この角度なら、徐々に降りるふりして、ローランに突き刺さっているナイフめがけて鷲キック。
手首命中して、カランコロンってナイフ落ちた。
「クソォ、この鷲。」
俺に襲いかかってきた。
「鷲は売り物なんだから傷つけるんじゃねーぞ。」
俺、狙いのかよ。
ローラン庇いつつ鷲キックかます。
俺が交わした男どもの蹴りが、震えてるローランの顔面に。
まずい。パチンと嘴ならして転移でローランの前に。グフゥ、やべ腹に思いっきりだ。ローランは無事だ。
「ルーク、ルーク」
ローランが、泣いてる。
ローラン大丈夫。兄が守るから。
痛い腹を我慢して翼を広げてローランを守る。威嚇しつつ、パチンと嘴ならす。
風魔法を前方に放って、奴らを切り刻んだ。殺しはまだしない。痛ぶってやる。
「ルーク!やり過ぎだ」
親父の声。親父がきた。
もう立ってるのもやっとだから後はよろしく。
「そうだ、カール、来月鷹狩りがありましたね。」
夕食の時にお袋がいいだした。
「ああ」
親父がごほごほ言ってる。
鷹狩りが何か?
「10歳以上の子供も観戦できるはず。そうね、ルークも体調がよければみんなでカールを応援しましょう」
「はい!」
「そ、そうだな」
えーと、まさかのまさかじゃないよね。
そして、鷹狩りの日。
馬車にはお袋とローラン。騎馬にまたがるのは親父で、いつものように親父の肩に止まる俺。
「母上、兄上も来れるって言ったじゃないですか」
馬車で不貞腐れているローラン。ですよね。
「あらローラン、ちゃんとルークもきてますよ。」
俺のほうをみるお袋。今や鷲の姿でも普通に接してくれるお袋だ。
「そうだローラン。ちゃんと挨拶してなかったな、この子がルークだよ」
「父上、それ鷲です。兄上じゃないです」
率直に、ローランに言われてしまった。
「この子は外に出れないルークの変わりなの。だから、ローランもちゃんと家族として迎えてあげてね」
「そっか。家族なんですね。鷲のルークよろしくね」
馬車から手を伸ばすローラン。危なくないのか。
でも俺に届くように騎馬を操る親父。頭なでなでされたよ。
「うわぁーー、柔らかい。鷲の羽ってこんなに柔らかいんですか?」
えっへん、俺の羽は柔らかいんだぜ。
「ローラン、この子は特別だからな。」
「ルーク、良かったな」
俺にいう親父、そう鷲の姿で直接ローランに会うのは今日が初めて。
いままで木の上からみてるだけだった。
◇◇◇
鷹狩りの会場に到着。
俺は親父の肩にのって移動しているし、お袋とローランは一緒に歩いてる。
「ルーク!」
俺をよぶ声が聞こえて、周りを見渡すとマリベルが手を振っている。
パサって飛び立って、マリベルのところへ。着地は地面。さすがに10歳の女の子の肩には乗れないからね。
俺の前でしゃがむマリベル。
「ルークも今日でるの?」
コクコク頷く俺。
「そっか、がんばってね」
頭なでなでされる。
「クッキーもってきたよ」
袋からクッキーを取り出してくれる。パクっと食べる俺。うん、今日もおいしいです。
「マリベル嬢、うちのルークがいつも悪いね」
親父たちも合流した。
「クレセント公爵様、ごきげんよう。公爵様も本日ご参加ですよね。私、応援してます。」
笑顔のマリベル。しかもちゃんと儀礼してのご挨拶。さすがです。
「マリベル嬢、ありがとう。ルークともども応援してくれると嬉しいよ」
俺は親父の肩に戻った。
「はい、もちろんです」
キラキラ笑顔のマリベル。まじかわゆい。婚約者いなきゃ俺の嫁にって、無理か。
「父上、こ、こちらのご令嬢は?」
顔赤いぞローラン。これ、一目惚れかな。
「ああ、すまん。こちらの令嬢は、ウィルソン公爵家のマリベル嬢だ。マリベル嬢、この子が俺の第二子のローランだ。ルークって人間のルークとは双子でな、歳はマリベル嬢と同じ10歳だ」
「ウィルソン公爵令嬢、はじめまして、クレセント公爵家第二子のローランです。僕の事は気軽にローランとお呼びください。」
貴族の礼をするローラン。偉いな。俺、出来るのか。
「こちらこそ、はじめましてローラン様。わたくしの事もマリベルとお呼びください」
にっこり微笑むマリベル。表情筋、豊かで、また可愛い。こりゃ、誰だって一目惚れするだろ。
「では、マリベル嬢と」
ローランが言っていると、マリベルの両親も登場。
「マリベル、探したぞ」
「カールにデボラ夫人。デボラ夫人、久しぶりですな」
どうやらグレイは、お袋とも面識あるらしい
「クレセント公爵様、デボラ夫人、ご無沙汰ですわ」
マリベルの母親。こっちとも面識ありなのね。
「ああ、久しぶりだな、アンナ夫人」
「ご無沙汰ですわ、ウィルソン公爵様にアンナ夫人」
親父とお袋も儀礼して挨拶してる。
「その子は双子の弟だったね。ちなみにルークは?」
「ルークは来れないよ。この子が第二子のローランだ」
「ローラン君、はじめまして。マリベルの父グレイだよ。グレイ叔父さんとでも呼んでくれ」
「では私の事はアンナ叔母様で」
そう、ふふって笑うアンナさん。
「はい、はじめましてローランです。グレイ叔父様にアンナ叔母様と呼ばせていただきますね」
貴族の儀礼して挨拶するローラン。
すると会場から集合の合図が聞こえた。
「おっと集合時間だ」といった親父がマリベル家族たちに簡単な挨拶して、俺たちは別れた。
見学の人たちはこれから優雅にお茶会らしい。
「ルーク、マリベル嬢がいるからって張り切りすぎるなよ。あと目標はうさぎ3匹に鹿2頭だ。鹿は俺が仕留めるからな。」
鹿ぐらい風魔法で倒せるのに。プイプイする俺。
「おい、不自然になるからだ。頼むよルーク。あんまり目立つのも良くないからね。」と言われてしまった。
確かに目立つの良くないね。
俺たちとすれ違った他の選手たちは、俺を見て、
「さすが鷲公爵。鷹狩りに鷲連れてきて恥知らずが」
「面白い物が見えるな」とかヤジを言っていく。
ふん、みておけよ。
結果俺うさぎ10匹に、オヤジと共同で鹿3頭かってやった。
堂々の1位だぜ。鷲を馬鹿にするなよ。
「ルーク、やりすぎだ」って親父にコツンと叩かれた。
親父だってはりきったじゃんかよ。って訴える目線。プイプイしてた。
「父上、ルーク、凄いです。」
「カール、ルークやったわね。」
うん、ローランもお袋も2人とも嬉しそうで何より。
「クレセント公爵様にルーク、おめでとうございます。」
今度はマリベル。うん、俺がんばったよ。隣にいる彼。美形で聡明そうな、しかも金髪碧眼ときている。おぉお、そうだ幼さは残るけど俺よりいっこ年上のアルフォンス殿下じゃないですか。
「クレセント公爵、先の結果すばらしかったぞ。」とアルフォンス殿下。
「ありがとうございます。アルフォンス殿下。これもこの鷲のおかげです。」
親父が返事してる。えっへんだぜ。
「してその鷲だが毛並の黒が残念だが、マリベルから聞くところによるとかなり賢いらしいな。」
「アル様、そうなんです。ルークは本当に賢いんですのよ」
俺を褒めてくれるマリベル。毛並みの黒って、差別意識あるのかな。
「ええ、普段からこうおとなしいですし、しかも人懐っこいようです。」
親父が珍しく俺をほめてくれてる。社交辞令というものだろうか。
「そうか、黒が気になるが、王家で飼うのが相応しい。後日、献上せよ。」
いきなりのアルフォンス殿下の申し入れに空気が凍った。まじで。
「アル様、ルークはルークの鷲です。どうか取り上げる事はやめてください。」
そして慌てて嘆願するマリベル。
「何わけのわからんことをいうマリベル。」
ちょっと機嫌悪くなった。
「殿下、申し訳ございません。この子は病で臥してる我が息子のたっての願いで、こうして息子の代わりに外へ連れているのです。どうか、息子の願いを無下にしないでいただきたい。」
親父は頭を下げる。
「ルークは、兄上の家族で、僕にとっても家族です。どうか、兄上から家族を取らないでください。」
ローランもだ。
母親も頭下げてる。俺、家族だと思われてるんだ。嬉しいかも。
「アル様、懸命なご判断を」
マリベルも頭下げてる。周りも騒々しくなってきた。
「あいわかった。私も家族を取ろうとも思っておらん。先の発言、失礼したな。頭を上げてくれ。」
「「「殿下、ありがとうございます」」」と声揃えていう俺の家族。
「さて、その鷲、触らせてもらえないだろうか。マリベルが触り心地が良いというのでな。」
ちょっと恥ずかしそうにいう。
なんだよ、触りたかっただけじゃん。
「どうぞ」
親父がかがむとちょうど良い位置に俺いる。
殿下が早速撫で撫で。
「うわぁ。柔らかい。鷲とはこんなに羽が柔らかいのか」と言いつつもうわしゃわしゃです。
俺の毛並みが、毛並みが。。。
羽が数本もげた。実際髪の毛が抜けた程度なんだけど。
「公爵、これ貰ってよいか?」と聞く殿下に、快く頷く親父。
2本選んで、一本はマリベルに渡してる。超笑顔のマリベル。この2人お似合いなんですけど。
本当に、この馬鹿王子のルートにはいるとバッドエンドが婚約破棄は、必須でそれぞれの状況に応じて処刑、国外追放だったはず。
実際ノーマルもハッピーエンドも知らないけど、妹いわくノーマルでも婚約は解消されるルートがあるんだっけ。
どちらにせよ、ここがゲーム通りに進むとは限らない。それに俺は、今、俺のことで精一杯だ。
◇◇◇
そして、午後になり子供達は集まって遊んでいる。
親同士は貴族の交流会。俺は子供が遊んでるのみつつ、親父の肩に乗ってる。
「ルークも遊びたいよな。」
親父に頭撫でられて、軽くプイプイしといた。今は年齢に精神がひっぱられているだけ。精神年齢は大人だと思うし、大丈夫。
「ローランは?」
あれ、さっきまでマリベルと仲良く話してたのに。マリベルは他令嬢たちとはなしてる。見回してもローランはいない。
「ルーク、探して来てくれないか?」
親父に頼まれ、俺もこくって頷いて空に羽ばたいた。
空からみるとローランが大人たち男5人に囲まれてる。
怪我してるのか。急降下して、ローランの助けに。ついでに鷲キックじゃ。
「ルーク、来ちゃダメ」
ローランが俺をみて叫ぶ。俺は急降下を途中でやめて旋回する。親父、気づいてくれ。
「本当に賢い鷲だな。おい、このナイフ見えるよな。このガキが傷つけたくないなら、降りてこい。」
クソォ、ローランを人質だと。許せん。
でも俺1人じゃローラン連れ出せない。なんて無力な兄なんだ。
ただ、この角度なら、徐々に降りるふりして、ローランに突き刺さっているナイフめがけて鷲キック。
手首命中して、カランコロンってナイフ落ちた。
「クソォ、この鷲。」
俺に襲いかかってきた。
「鷲は売り物なんだから傷つけるんじゃねーぞ。」
俺、狙いのかよ。
ローラン庇いつつ鷲キックかます。
俺が交わした男どもの蹴りが、震えてるローランの顔面に。
まずい。パチンと嘴ならして転移でローランの前に。グフゥ、やべ腹に思いっきりだ。ローランは無事だ。
「ルーク、ルーク」
ローランが、泣いてる。
ローラン大丈夫。兄が守るから。
痛い腹を我慢して翼を広げてローランを守る。威嚇しつつ、パチンと嘴ならす。
風魔法を前方に放って、奴らを切り刻んだ。殺しはまだしない。痛ぶってやる。
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