「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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6章:それから

本当にただいま

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Side:ルーク

クレセント家のお墓。もう親父は埋葬されてるだろう。
でも墓石がない。

急いで、旧クレセント公爵家に行く。
ドンドン扉をたたく。
「どなたですか?」
小窓が開くが知らないやつ。

「アークは?」
眼鏡かけてるから40代っぽいはず。

「先々代カール様の国葬ですよ本日は」
は?
「場所は?」
「王都の大聖堂です」

あそこか
転移で大聖堂に。夕方だ。

もう葬儀はおわってるかもしれないけど、扉の前に転移。警備が動く前に扉をあける。
棺の蓋をしめようとする。

「待て!」って叫び、親父の棺に走る。
邪魔ものがでてきたから、パチンと転移で親父の棺へ。

「曲者!」とか言われてるけど、俺は親父に伝えなきゃいけない。
「皆、静粛に!兄上だ!」とローランの声。

「親父、ごめん。遅れた」
「兄上、よくご無事で」
側にローランがきてくれた。

「最後に兄上に会えたから、父上は本当に幸せそうな顔してます」
「うん」

「親父、とりあえず倒したよ。親父のおかげだ。ありがとう」
俺は鷲の羽を乗せる。

「親父がいたから、俺はいきれたのに、最後まで」
俺は、涙が止まらない。

「兄上」
ローランが俺の身体を支えてくれた。

席に座る。隣にアーク。
「親父」ってアーク。
「倒してきた。」といったらアークとローランが手を握ってくれた。

ローランがキュっと握って、立ち上がる。別れの言葉の時間らしい。

「本日は、先代クレセント公爵当主であるカール・クレセントの葬儀に参列していただき感謝する。彼は、公爵家当主とし公爵家を繁栄させ、そして魔法騎士団長としても長きにわたり活躍した、かつて彼の祖父と同じく英雄である。それは皆がしっている事。彼の本当の姿は、家族を愛し続けたごく一般な父親でもあった事を覚えていてほしい。 第54代クレセント王国国王ローラン・クレセント」
そう言って、壇上から下りるローラン。

棺が閉じられクレセント王国の紋章がかぶり、魔法騎士団の元メンバー、そして公爵家、現騎士団が棺を担ぐ。
ローランとマリベルが続くはずだが、ローランは俺の手をとった。

「兄上、一緒にいきましょう」
ローランに頷くだけ。

外は暗くなっていて、棺をのせた車両の後を、俺とローランの乗った車両、後続に王家とそしてアークの家族だ。
国民がみなローソクをともし、見送るのがわかる。

クレセント家の墓に到着すると、埋葬されていく。ローランが紋章うけとたけど俺に渡す。

全てが終わると、続々と帰っていく。スティーブ叔父さんの姿が見えた気がした。
ローラン含む王家も帰り、1人、いや後ろにアークが残った。

「親父、帰ろう」ってアーク。
「でもまって」
俺、リリスに続いての別れ。お袋とは会えなかった。抑えた感情があふれて、膝ついて大声で泣いた。

「ごめん、またせた」 
泣いて、すっきりした。親父、ありがとう。

「親父、お帰り。今度こそ、ただいまだよな」
眼鏡外してごしごし越しふく。
「ハンカチでふけよ」
アークに突っ込まれた。

「いいだろ。とりあえずは、終わったから、ただいまだよ」
「屋敷に戻ろう」
「いいの?」
「親父の家だろ。家族紹介する」

そうアークに言われた。
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