6 / 76
2章:ギルド編
王都、ギルド本部
しおりを挟む
無事、ギルド本部の裏門のドアが開錠されたから、俺たちはギルドマスター室の扉の前まできた。
「へぇーこの扉もかわんねぇーな」って俺。
「ああ、ここの通路だけはいつも同じだ」ってリン。
「そりゃそうだぞ。 シュンさんの結界がはってあって取り壊し禁止になってるんだぞ」ってシリルに突っ込まれた。
「わかってんけど、ほれ、少しは懐かしむ時間ってのがな」っていいつつ、中から誰もいないのにマスターの怒鳴り声が響いているのだった。
そんな事など気にせず、ノックもせずフードを被った俺たち3人はそのまま扉を開く。
するとジルそっくりない威風堂々とした50代の男性がいる。
「お主ら何もんじゃ。」って言われた。 そりゃそうだな。
「黒帝の縁者の者だ」といって俺はドックタグを投げ渡して、勝手にソファーに座る俺たちだ。
ジルそっくりな男がドックタグを受け取ってなんか驚いてる。
「いや、まさか」っていって、本部ギルドマスターの規約の『白銀の黒帝の章』をみてドックタグの内容を確認している。 規約の章と手にしているドックタグをみて両手が震えだしながらも対面に座り咳払いをしているジルそっくりな男性。
「た確かに、私の先祖ジル・フリークスが黒帝様のみに作ったタグです。」となぜか声色はワンオクターブ高い。
それを聞いて笑いをこらえる俺、リン、シリルでだ。
再度咳払いをしている、現ギルドマスター。
「し、失礼しました。 私が当代のギルドマスター ジム・フリークスと申します。 黒帝の縁者の証をお見せいただけないでしょうか?」
俺は黙ったままってか笑い堪えながら、黒帝の紋章を渡すと、ジムは震えながら受け取り、『黒帝の章』の紋章と確認している。
「本物じゃ。 やっぱ本物は違うのじゃ!」って大声で歓喜しているし。 なんか俺、状況がよくわからん。
また咳払いをしているジム。
「失礼いたしました。 確かに黒帝の縁者様と確認できました」といってドックタグと紋章を返却してくれた。
「代々の盟約に基づき、今回のご訪問理由をお伺いできますでしょうか?」
「てかよ、なんだよあの像。 ぶっこわしてぇー」って俺、タバコに火をつけて一服。
そんな俺にジムが焦った顔をしてる。
「妖精の事件後の国王が、何度も黒帝様の助言を無視した事の戒めと、黒帝様の存在を民にも周知しておく必要あると考えあの像を作ることになりまして」といって冷や汗をふきながら、
「ただ、伝承のお姿とギルドに残っている絵を元にするというお話もあったんですが、それでは偽物が現れた時に区別ができなくなるという事で、まったく異なるお姿にし、紋章もわざと違う物に変更いたしました」って説明してくれた。
「で、なんでキラキラ系なんだよ」と不機嫌にいう俺だ。
「国を何度もお助けになった故、当時の建築者の空想であのように」ってジム。
「まぁ、あきらめろ」ってリンに笑いながら言われた。
なんかどうでもよくなってきた。「まぁもういいや」とだけ言っておく。
「へぇーこの扉もかわんねぇーな」って俺。
「ああ、ここの通路だけはいつも同じだ」ってリン。
「そりゃそうだぞ。 シュンさんの結界がはってあって取り壊し禁止になってるんだぞ」ってシリルに突っ込まれた。
「わかってんけど、ほれ、少しは懐かしむ時間ってのがな」っていいつつ、中から誰もいないのにマスターの怒鳴り声が響いているのだった。
そんな事など気にせず、ノックもせずフードを被った俺たち3人はそのまま扉を開く。
するとジルそっくりない威風堂々とした50代の男性がいる。
「お主ら何もんじゃ。」って言われた。 そりゃそうだな。
「黒帝の縁者の者だ」といって俺はドックタグを投げ渡して、勝手にソファーに座る俺たちだ。
ジルそっくりな男がドックタグを受け取ってなんか驚いてる。
「いや、まさか」っていって、本部ギルドマスターの規約の『白銀の黒帝の章』をみてドックタグの内容を確認している。 規約の章と手にしているドックタグをみて両手が震えだしながらも対面に座り咳払いをしているジルそっくりな男性。
「た確かに、私の先祖ジル・フリークスが黒帝様のみに作ったタグです。」となぜか声色はワンオクターブ高い。
それを聞いて笑いをこらえる俺、リン、シリルでだ。
再度咳払いをしている、現ギルドマスター。
「し、失礼しました。 私が当代のギルドマスター ジム・フリークスと申します。 黒帝の縁者の証をお見せいただけないでしょうか?」
俺は黙ったままってか笑い堪えながら、黒帝の紋章を渡すと、ジムは震えながら受け取り、『黒帝の章』の紋章と確認している。
「本物じゃ。 やっぱ本物は違うのじゃ!」って大声で歓喜しているし。 なんか俺、状況がよくわからん。
また咳払いをしているジム。
「失礼いたしました。 確かに黒帝の縁者様と確認できました」といってドックタグと紋章を返却してくれた。
「代々の盟約に基づき、今回のご訪問理由をお伺いできますでしょうか?」
「てかよ、なんだよあの像。 ぶっこわしてぇー」って俺、タバコに火をつけて一服。
そんな俺にジムが焦った顔をしてる。
「妖精の事件後の国王が、何度も黒帝様の助言を無視した事の戒めと、黒帝様の存在を民にも周知しておく必要あると考えあの像を作ることになりまして」といって冷や汗をふきながら、
「ただ、伝承のお姿とギルドに残っている絵を元にするというお話もあったんですが、それでは偽物が現れた時に区別ができなくなるという事で、まったく異なるお姿にし、紋章もわざと違う物に変更いたしました」って説明してくれた。
「で、なんでキラキラ系なんだよ」と不機嫌にいう俺だ。
「国を何度もお助けになった故、当時の建築者の空想であのように」ってジム。
「まぁ、あきらめろ」ってリンに笑いながら言われた。
なんかどうでもよくなってきた。「まぁもういいや」とだけ言っておく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる