【白銀の黒帝:4】精霊と無能者

八木恵

文字の大きさ
41 / 88
5章:学園都市編

シュン、拠点にて 中編

しおりを挟む
俺が深層の谷へ向かって、家へ戻って来たのは、4日経過していた。
戻ってきた俺は、俺にしてはかなり珍しく疲弊し、ボロボロの状態だった。

「アーク、やばい。 魔力枯渇する!」と怒鳴り、リンを抱き上げ、「リン、魔力」といって一番近くの部屋へ連れ込み脱がしセックスを始める。 
数十分後、グッタリしているリンをどかし、「アーク、飯!」と叫ぶと、既に外には大量の食糧が用意されているのを見てもくもくと食べ始めた。 

ほんの少し落ち着いてから、「アーク、いそいで大魔王と元竜王呼んでくれ! 俺の今の魔力じゃ、結界はるのに足りねぇー!」って叫ぶ。
「「もう、いるぞ(のじゃ)」」といって大魔王と元竜王の姿があった。 まじ、こいつらいい奴らだ。

「もう数分しかねぇー。 適当に深層の森に転移する」といって、俺、アーク、大魔王、元竜王と共にその場から消える。

その後、もの凄い光が天へ登るかと思うと徐々に元の発信源にもどる。 
しかし、深層の森が半径5KMにわたり消失した。 
その後、眠る俺シュンを抱えたアークと、大魔王、元竜王がもどってくるが、みな疲れはてたのかその場で倒れてしまった。

なんとか起き上がったリンがみなを各自の寝室に運ぶのだった。

◇◇◇
翌日には、アークは目覚め、シュンの様子をみにくるのだった。

アークがリンに「シュンは寝てるか?」ときくと、リンが「ああ、寝てる」といい、アークがシュンの眠る寝室に入る。 

「リン、よく耐えたな。 今、シュンの魔力を抑えるから」
「われは大丈夫だ。 シュンが、もしもの時のためにこの部屋だけ辛くないように結界はってあるから」
「そうみたいだな。 また増えたな。」といって、シュンの腕に数本の腕輪をはめるのであった。 
そして、幼少期に絶対に外すなという親指の指輪が外れていない事を確認して、アークはシュンとリンの部屋からでていった。

その翌日、シュンは目覚め、隣にいるリンを抱き寄せ「壊してないか?」と聞くと「ああ、大丈夫だ」というリンの返事を聞き、俺はリンを抱き、俺が自分の部屋からでてきたのは、更に2日後だった。

外の指定席でアークからエールをもらい、タバコに火をつける。 
そこには、大魔王、元竜王、アーク、そして側にリンが座るのだった。 みな、真面目な硬い表情だ。

「シュン、谷で何があった?」
そう言ったのはアークで、その声と表情からだいだいの予想はついているが、きちんとした説明を求めるように言っている。

俺は、タバコをふかし、エールを飲んで一息いれた。
「人界の闇と邪を、こっちに駄女神が流してやがった。」といい、俺はエールを飲みほす。 
さらに、アークからエールをもらう。
「しかもよ、巧妙に隠れてて、邪竜のいる更に下の層で、ものすごい事になってやがった。 邪竜だけじゃ処理できねぇーから、ほぼ半分の魔力使ってよ、白炎で浄化して、とりあえず安定させた。 
んで、循環させるために残りの半分の魔力と神力を使ってユグドラシルに流してきたもんでよぉ、ああなった」と俺はまたエールを飲み干す。

「最悪だ。 ぜってーゆるせねぇ、あの駄女神!」と怒鳴り激怒する俺。
「「「「許せねぇー(のだ)(のじゃ)!!」」」とぶち切れるアーク、リン、大魔王、元竜王だった。 

「ああ、他世界に手をだしたんだ。 ぶっ殺す!」と俺はタバコの火を消して宣言し、
「文句はいえないよな! 創造神!」と俺は、現れた白髪の金色の瞳の青年に叫んだ。 

「ああ、儂も今回ばかりは擁護する気もない。 秩序を乱しすぎだ。 今から行くか?」
「あったりめーだ」といって、俺は、0番隊隊長コート、戦闘服、白銀の大剣を背に立ち上がる。

すると、リンを残して、創造神とともに消えていくのだった。

30分後、シュン、アーク、大魔王、元竜王がも戻ってきる。 
「任務完了だ!」と俺はちゃっちゃと私服に着替えて、「あーすっきりしたー。 飲みなおそうぜ」と言って、駄女神討伐祝賀会が始まる。

「シュン、翼の先の色かわったのか?」とリンに聞かれ、俺は不機嫌になる。
俺の翼の先は、黒から徐々にグラデーションのように濃い灰色になっっているである。 
真っ黒だったのに。。

「駄女神殺す時に、神力使ったらな、あいつが補充しやがって、神力が増えた分、翼の色がかわった。 
 ほんと、黒が良かったんのによー。 腹立ったからよ、あいつもぶん殴っておいた。
 アーク達が止めるまで、八つ当たりで、あの駄女神のお花畑の島やら、他の所も破壊してきた。」

そう答えた俺はタバコに火を付けて一服して、エールを一気飲みした。 
すっきりしたけど、話すとやっぱりイラっとする。
「そういや、アーク達、なんで俺とめたんだ?」と聞くと、アーク、大魔王、元竜王がお互いをみて大爆笑する。

「もうさ、お前にもみせたかったぞ、あいつが必至にシュンを止めてくれって、お前に殴られボコボコのはれた顔のまま土下座してよ。」ってアーク。
「ああ、我らも腹が立っていたから、好きなだけシュンを暴れさせようと思っていたんだが、あ あいつの土下座みて、仕方なくだ」とお腹を抱えてわらう大魔王。
「そうじゃ、あいつが儂らを連れて行ったのを『お前の八つ当たりをおさえるためだ』って言っておったんじゃ。 まぁ、仕方なくだ」と爆笑している元竜王だ。

「そうだったのか。 まぁ、ちょうどすっきりし始めた時だったから、いいけどな」と言って、俺はタバコの火を消して、エールを飲む。


大魔王が笑いながから「駄女神をあっけなかったな。」というと、アークも「ああ、だな」と言っている。 
「シュン見て抱き着こうとした所、シュンが顔の原型とどめぬほど剣で殴って、その後、惨殺して、消滅ってだ」
そう言ったのは、今も笑っている大魔王だ。
俺はタバコの火を付けて一服する。
「腹立ってたっていうのもあんけど、声も顔も見るのが嫌だったしな、ちゃっちゃと片付けだけだ。」

「精霊はどうすんだ?」ってアーク。
「とりあえず放置だな。 共存するかどうかだ。 こっちの繋がりはたったから、闇と邪は人界にとどまる。 あっちの問題だ。 そうだろ?」と俺が周りをみていうと、「「「「ああ、だな」」」」とみんな賛成だ。

「それに、人界に今も残っている神獣達は、いざって時の策はあるしな」といって俺がニヒルな笑みを浮かべエールを飲むと、「「「「だな。」」」」というみんなだ。

こうして、祝賀会は続く。 
この日、駄女神が死に、精霊は女神の加護を失う。 
気がつくのがいつなのかは、今の時点では、誰にもわからない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

処理中です...