【白銀の黒帝:4】精霊と無能者

八木恵

文字の大きさ
56 / 88
5章:学園都市編

弟子たち 進級初日 前編

しおりを挟む
翌日、学園へ行くリオンとレイモンドは、ベルゼとノトスをカールに預けて向かう。 
学園長室に呼ばれているため、学園長室にきた2人であった。

部屋の中にはいると男性教師がいた。 
ダグラスに促され席につく、リオンとレイモンド。
「君たちの保護者から家庭の事情により、1週間程度遅れると連絡はもらっています。 
 こちらが、今年の君たちの担任になるSクラスのクリス・アークライト先生です。 主に実技担当です。」ってダグラス。
「アークライト先生、 銀髪の彼が、 リオン・カーティス君 で、茶髪の子がレイモンド・トラヴァース君です。 
 ご存知の通り、精霊とは契約してませんが、それを置いて優秀な生徒です。」と説明するダグラス。

「クリスだ、 カーティスにトラヴァース。 」とクリスが握手を求めてくる。
「リオン・カーティスです。」
「レイモンド・トラヴァースです」とそれぞれ握手して挨拶をするのだった。

「学園長、Sクラスというのは?
  俺達は、契約精霊がいないから、学校の規定上、上位クラスにはいれないはずでは?」というリオンに、レイモンドも同じだと頷いて合図している。

ダグラスが、優しい目で微笑みながらいう。

「正直申し上げますと、君たちをGクラスのままにしておけないのですよ。
  成績に差がありすぎなのですよ。 あと、精霊魔法を除いてしまえば、2人とも首席なんですよ。 
 私も教師陣も含めて、これ以上君たちを精霊の有無だけで判断できなくなってしまったわけです。 
 ねぇ、アークライト先生」 
「はい。 はっきり言って、実技担当の先生は君たちに教えることがないと言ってしまってるんだ。 」
「そういうわけで、精霊云々は捨て、成績順でクラス分けを行った結果と考えてください。 
 ただ、Sクラスは、貴族が多くやっかみが増えるかもしれません。 
 何かあれば、アークライト先生に相談してください。 そろそろ始業ですね。 
 あとは、アークライト先生にお願いします。」

というダグラスの言葉で、クリスが立ち上がり、退室していく。

そして同じく、リオンとレイモンドが学園長室をクリスの後を追って出ようとする。
「リオン君、相棒は見つかりましたか?」ってダグラスだ。
リオンが頷くとダグラスは笑みをこぼすのだった。

◇◇◇
クリスに連れられて、リオンとレイモンドは、Sクラスの教室に向かっている。

「さっき学園長がいったみたいに、Sクラスは今までと違って貴族が多い。 
 しかも生徒のほとんどが上流または特級精霊持ちだ。 
 変にプライド高い奴が多いから、まぁ気をつけてくれ。
 去年と同様、精霊関連の授業はお前らは受けれないが、これら冊子な。 
 前期は、選択科目があるから、後期の専攻に必要な科目は選ぶように。 
 もう選択科目も始まってんだ。 今日の昼、飯をもって俺の部屋来てくれ。 そん時に決めてしまおう。」といいながら冊子をわたすクリス。 

「「了解です。」」といって受け取るリオンとレイモンドであった。

Sクラスに到着。
「紹介するから、呼ぶまでここで待ってくれ」といってクリスは教室に入っていった。 

クリスが入った瞬間、少し騒がしかった教室内が静かになる。
「おはよう。 いきなりだが、このクラスに生徒が増える。 
 家庭の事情で1週間休んでたんだ。  お前ら入れ」と言われ、リオンとレイモンドがはいる。
「え、あいつらGクラスじゃ?」
「精霊魔法使えないのに、なんでSクラスなのよ!!」
「無能者だろ!」
  など生徒達がヤジが飛ぶのだった。

すると、「お前ら煩い」とクリスが一括すると生徒達は黙る。
「簡単な自己紹介しろ。」とリオンとレイモンドにいうクリス。

「リオン・カーティスです。 ギルドランクはBです。」
「レイモンド・トラヴァースです。同じくギルドランクはBです。」

すると、クリスが苦笑いして、
「本当に簡単だな。 が、まぁいいか。 
 こいつらのいったギルドランクは、学生ギルドランクじゃないからな。 
 お前らの席は、窓側の最後尾だ。」と言われ席へ移動するリオンとレイモンドである。

「先生、去年Gクラスの生徒がSクラスになるんですか?」といって女生徒が立ち上がり言う。
他の生徒も「そうだ」「そうだ」といいだす始末。

「ノーム嬢か、去年の彼らの成績とトーナメントでの実績を見て精霊魔法なしでも相応の実力ありと判断したからだ。 
というか、カーティスもトラヴァースもだが、精霊魔法以外の成績満点だぞこいつら。
逆にGクラスにいたのがおかしいと俺は思うがね。 なにか他にあるか?」

「なっ、満点って。。 。。ありません。。。」といって座るノーム嬢。
だが、 男子生徒が手を上げている。 
クリスは呆れながらも、「なんだ、マクレーン。」というと、金髪碧眼の190cmはありガタイがよい男子生徒が席を立ちあがるのだった。

「そのトーナメントで、彼らは魔道具を使って魔法を使った噂ありますが、その辺はどうなんでしょうか?」

「まぁ精霊魔法しかしらんお前らじゃそう思うか。 
 彼らの使ったのはもう今や誰も使い手がいないとされてる魔術だよ。 
 俺も初めて見た時は、感動して興奮しちまったよ。 
 魔法学で少し触れただろ、テストにも出ないから忘れてるだろうがな。」ってクリス。

「わかりました」というが、あまり納得せず怪訝な顔をしたまま席に座る。 

そして、親の敵のような敵意をリオン、レイモンドにむけるが、リオンもレイモンドも無視だ。 
リオンはマクレーンと聞いて少し驚いたが、憎しみも恨みも感じないく、ただ興味もなかったのである。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

処理中です...