【白銀の黒帝:4】精霊と無能者

八木恵

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5章:学園都市編

学園長が食堂にまた来た

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テスト結果と後期専攻発表の数日前の日、夜の食堂閉店少し前にダグラスとクリスが食堂へやってきた。

「ダグラスだけじゃねーのか、今日は?」と俺が厨房からいうと、
「ああ、カーティス君とトラヴァース君の担任です。 クリスというんです。」ともう1人の連れの男を紹介してきた。
「クリス・アークライトといいます。」と挨拶するクリス。

「へぇー、ダグラス、今日はテーブルにすんか?」って俺。
「そうですね。 あと、いつもので」というダグラス。
「ご案内します」ってカールが4人がけのテーブルに案内する。 
クリスは、エールとソーセージを注文する。 

すると、ダグラスには赤ワインと小樽がおかれ、クリスにはエール。
そして、テーブルの上には、山盛りのフライドポテトがすぐ用意される。

「学園長はよく来られるんですか?」
「ええ、月3回ぐらいはですね。 美味しいんですよ」といって勧めるダグラス。
「エールもポテトもうまい」といって食がすすむクリス。

 その後、ピザにソーセージがテーブルに用意され、なぜかグラタンとサラダも出てくる。 
リンは、店の看板を”Close”にし、カールは他料理を持って事務所へ向かう。

エール複数持ちタバコを加え、ダグラスの隣へ俺が座る。 
クリスは、料理を食べながらもやや戸惑っているようだ。 
「ダグラス、まともな担任をつけてんじゃねーか。」といい、俺はクリスにエールを渡す。 
「ふふふ、そうでしょう。」といいい、料理を食べてるダグラス。 俺も食べてる。

「えっと、学園長、この状況とこの方がもしかして?」
「はい、こちらの方はシュン殿で、カーティス君とトラヴァース君の師匠で保護者なんです。
  私は、閉店間近にこうして来店してシュン殿にいろいろ相談しているんです。 」
「だいたい面倒ごとな。 んで、今日は何の用だ?」
「カーティスとトラヴァースの成績と専攻の件です。」とクリスがいう。 
「へぇー、それでか」って俺。
「ほほほ、2人とも精霊以外は公表している中では、歴代最高で満点す。 今の所は、ですけど。」と苦笑しながらいうダグラスだ。

「まぁいいや。 その公表ってのは置いといてよ。 
 んで、担任まで連れてきたって事は、平民がみたいなんで、もめてんのか?」って俺。

「ええ。 で、俺としては希望通りカーティスは竜騎士、トラヴァースは高ランク冒険者としたいのですが、説得材料がまだたりずでして。。」と困った顔をしているクリスだ。
「あいつら、この前、ギルドランク Aになったぞ」と俺がいう。
すると、クリスが立ち上がり「え!、それなら、いけるかも、ですよね学園長」という。
ダグラスは、「ええ、あとは竜です」といい俺のほうを見る。

「見に来たってわけか」と俺は苦笑して、リオンとレイモンドを念話で呼びだした。

リオンの頭には小さい黒竜がのっており、レイモンドの頭には小さいグリフォンがのっていてる。
「師匠、なんすか? って、学園長とクリス先生」と驚いている。
「お前らも座れ」と椅子を持ってこさせて座らせた俺。 

「リオンの頭にいるのが見た目 黒竜だが白竜だ。 レイも相棒が欲しいってことで、頭にいるのがグリフォンだ。」
「いやー、見つけてると思っておりましたが、 トラヴァース君にも使い魔とは」と苦笑いしているダグラス。 
「はぁー。 小さいっすけど」と突っ込むクリス。
「こんな食堂で、大型なんて飼えんだろ。 小型化してもらってんだ。 特殊能力ってやつだよ。 察しろ!」と言って俺は厨房へ行く。 

ガキ共が、俺の賄いのグラタンを食べているからである。 ったく、事務所で食べていたはずなのに。。
 
「そーだ、学園長もクリス先生も竜とグリフォンの事、後期まで秘密にして欲しいんですけど」というお願いするリオン。 
「なんでだ?」って聞くクリス。
リオンが、今度の長期休暇の時に、クラスメイトの4人に竜を探しにいくといったからと説明している。 
「どうして、そんな事をいったんだ?」とクリスが訪ねているのだった。

俺が5個のハンバーグとピザをもってきてテーブルにおくと、リオンとレイモンド、2匹もハンバーグを嬉しそうに食べ始めている。 
ほんとよく食べるなと俺は、心の中でつっこみながら、テーブルの上に追加のエールを置いた。

「長期休暇中に、諸事情で俺ら全員ある所に行かなきゃいけねぇーんだ。 
 んで、こいつらのクラスメイトが、保護者の事情で、子供の予定を無視すんなって面倒なこというから、
 こいつの事情にしたってわけだ。 」って俺がいうと、クリスが納得したようだ。
「ダグラス、これで満足か?」
「はい。 ただえーとですね、シュン殿たちがいない間に、あいつが言ってきた場合の対応にですね」ともじもじしながらいう。 爺がもじもじしても、困るんだが。。 
「はぁー。 扱いだけには気をつけろよ ちょっとまってろ」といって、俺は一度部屋へ行き5分もせず戻り、ダグラスに封書を渡す。 
「後でみろよ」といって、ダグラスは懐にしまい「すみません」というのだった。

その後、少し談笑し、途中でリオンとレイモンドは部屋へ戻り、ダグラスは会計を済ませクリスと帰るのであった。

◇◇◇
帰宅中のダグラスとクリス。

「学園長、シュン殿はいったい何者なんでしょうか?
  すごい美形の上、見た目は学生のように若い。。 正直22歳には見えないです。 
 なのに、リオンもレイモンドも兄のようにいや師匠として尊敬し畏怖さえも抱いているのに、懐いています。 
 ただ、彼をみると平民には見えず、高貴であるようにも見えてしまって、違和感が半端ないのですが」
「ははは。 あなたにはそう見えましたか。 
 シュン殿は、そうですね、一言でいえば干渉しては成らざる者でしょうか、知らないほうが幸せです。 
 あなたもシュン殿には単独で接触してはいけません。 
 美味しい料理と酒が楽しめなくなるますから」と返す。 

途中の言葉である、干渉してはいけないというダグラスの言葉が本気だったため、クリスは承諾するしかなかった。

◇◇◇
そして、その後の教師陣による試験結果と専攻は揉めたのであった。 
クラス編成も同時に行う。

年々、飼い竜でかつ未契約の竜の数が少なく、30匹しか未契約竜がおらず、竜騎士候補は5人となったからだ。
まず、ユウヤ・ハーディーは、上流騎士希望でSクラス、彼のハーレム達(王女、イグニス嬢、アクア嬢、ノーム嬢)は上級攻撃魔法科で本来Aクラスだが王女もいるためSクラスのままになった。
マクレーンは、竜騎士。 
バードとハンナ高ランク冒険者、アルフは竜騎士で、Sクラスとなる。 
リンジーは、上流攻撃魔法だが、アルフの婚約者との事でSクラスとなった。

クリスの説得により、リオンは、竜を独自で用意するという条件付きで、出来なければ高ランク冒険者が決定され、Sクラス。 レイモンドは、高ランク冒険者でSクラスとなった。 
この2人の説明にかなりの時間を費やしたのだった。
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