高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

林間学校①

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無事、1学期の期末テストも終わって、夏休みが始まった。
夏休み開始とともに、2泊3日の林間学校だ。

塾生と引率の講師、九条家の人とあとは女性の講師がついてきている。
「ベリアルの奴、これも塾の時間とか抜かしやがって」って俺の愚痴。
結局、ベリアルに苦情いったけど、これも塾の一環ってやつで参加してほしいって事になり、渋々参加する事になった俺。
良哉が一度参加の同意書にサインしているってのも言われたし。
てか、俺じゃないしな。
俺が参加って事になれば、もちろん星も参加。
「基本、これ、塾生は参加必須だけどね」って星に突っこまれた。
「確かにな」ってしか言えない。 参加必須だから出るしかない。 
それなのに、同意書が必要って、謎すぎるが、手続き上の都合とでも言っておこう。

そして、俺達の今回の移動はマイクロバス。 マイクロバスは進み山梨のある山のふもとで降ろされた。
「では、これから、この荷物を背負って、山の中腹まで歩きます。 ここは下級悪魔が生息しているので、夕方までには移動して拠点を作りますよ。」って九条の人。

九条家の人の前には、9人分のリュックが用意されている。 2つだけやや小さめ。
女子は、5KGのリュックを担いで、男子は10KGのリュックを担ぐみたいだ。

「これも基礎体力作りの一環なのかね」って俺と星は、最後尾をのんびりと歩いてる。
「でしょうね。 俺達にはこの荷物の重さはたいして苦にはなりませんけど。 それにしてもこの山って?」って星。
「ああ、一応、この付近は、だるまの縄張りで、この山にはもともと川天狗がいたはずだ。 まだいると思うけど、悪魔に占拠されているとはな」って俺。
「オヤジが言ってましたけど、本当時代ですよね。 西洋文化が入ると同時に裏も妖怪だけじゃなくて悪魔も来たらしいですからね。」
「まぁーな。 あとで、川天狗をさがすかね。。」って俺。

まぁ、こんな会話だれにも聞かせられないから、小声で会話してる。
殿に、女性の講師がいるからな。

ちなみに、まだ半分も進んでないけど、西園寺さんと境さんは荷物を背負ってすでにフラフラだ。 
男性陣もなんか、汗だくだ。 体力ないな。

「女生徒には、急勾配の獣道は大変だろうと思って、荷物の重さを5KGにしたんだが、それでも辛そうだな。 
それにしても、君たち、体力あるな。 たいてい、この時点で汗だくなって息もあがるんだが、君たちは平気そうだな」って引率の女性講師に言われた。

「ええ、このぐらいの勾配は平気なんで」って星。
日々の鍛錬に比べたら、楽なもんだ。 俺もちゃんと時間あれば鍛錬してる。
星は、まだ半人前だから、きっと海にしごかれてるんだろうな。

なんて考えていたら、西園寺さんと境さんに追いついてしまった。
「はぁはぁ、もうキツイ!」って西園寺さん
「うん、こんなに辛いなって思ってなかった」って境さん。

「君たちだらしないぞ」って女性講師。
「湯川先生、そんな事いっても」って西園寺さん。 湯川っていう名字なんだな。
「鳳来と陸井は元気だぞ」って女性講師。
「鳳来君に体力があるのは実技でなんとなくわかったけど、陸井君いつの間に?」って汗だくでフラフラしつつも突っ込んできた西園寺さん。

そういや良哉って、確か体力なくて実技はダメダメだったんだった。
「うちの系列に、リハビリ用のジムがあってね。 骨折のリハビリかねて、陸にちょっとしたモニターやってもらってるんだよ。 
 それが、結構きついトレーニングで、そのおかげじゃないかな」って星。 やや苦し紛れの言い訳だな。

「へぇ~、そうなんだ。 なんか羨ましい。 よく短期間で改善するのね。 って、もう歩けない」って、あまりもう深く考える余裕もない西園寺さん。
「私もだめ」ってそれ以上に境さんは、自分の事で精一杯みたいで、2人とも地べたに座りこんでしまった。

「これだと、ノルマの中腹まで無理だな。 鳳来に陸井、悪いが彼女達の荷物も背負えるか?」って女性講師に聞かれた。
「なんか、そのほうがよさげみたいだな」って俺。
「だね」って苦笑している星。

という事で、俺達はプラス5KGで合計15KGの荷物を背負って登山する事になった。
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